本日登場するスゴい人は、アニメでも大ヒットとなったポケットモンスターの主題歌「めざせポケモンマスター」をはじめ、多数のポケットモンスター関連楽曲や任天堂のゲーム音楽の作曲をしてきたスゴい人!
「めざせポケモンマスター」は1997年にCDが発売され、200万枚を売り上げる大ヒットとなった。
現在は、全世界で百数十億枚も売れて大ヒットとなっているトレーディングカードゲーム『ポケモンカードゲーム』シリーズの企画・開発を行う株式会社クリーチャーズを率いる経営者であるが、他方でChip Tanakaなどの名でライブなど音楽活動も続けている。
数々の大ヒットを生み出したスゴい人の発想の源とは?
さあ
株式会社クリーチャーズ
代表取締役社長
田中宏和様の登場です!
「遊」
私が音に興味があるのを母が見抜いてくれて、4歳からピアノを習っていました。
小学3年生の頃にNHKの「みんなのうた」で「勇気の歌」という歌を聞いて、気持ちがぐっと上がりました。
最近わかったのですが、この曲はやなせたかしさんの作詞だったのです。
多分これが音楽を聞いて心が動くことを知った初めての曲だと思います。
当時から音楽を聞いて、「今は朝、今は夕暮れ、楽しい、悲しい」と、ドラマのように音から状況や感情を感じることを何度も繰り返していました。
音楽の中に風景や物語を感じて楽しかったのだと思います。
自由な少年時代が現在に活きているのだと思います。
会社にはエンジニアとして入ったのですが、ゲームを作る上で音楽が必要になり、「それなら…」と作曲も同時に始めました。
自分の中ではずっと子供時代の遊びが続いていたようなもので、楽しかったですね。
気が付くと夜中でしたし、休日にやっていても全然苦ではなくて楽しいんです。
ただ、プログラムもまだ初期で、自分で本を読んで勉強していかなければならない時代でした。
開発ツールもハード設計もなんでも自分で作っていきました。
自ら商品企画なども経験して19年間会社にいましたが、会社から開発費を回収できるものを作れとは一度も言われませんでした。
お蔭で自由に製作をすることができて、本当にありがたいと思います。
ポケモンのアニメのオープニングの曲などたくさん作曲していますが、子供たちが聞くので未来感を大切にしています。
仕事に関して自分は一貫してサービス業に従事している、と思ってやってきました。
最近はaDanzaというスマフォのアプリを考え作りました。
ゲームが生まれるまでは、世界の共通体験は「人の生死に関する感情」とか「指を切ると痛い」「火は熱い」などそういう種類のものだけでした。さらに、
言葉が分からなければ小説もちゃんと読めず、音楽も歌詞までは理解できませんでしたが、ゲームは「マリオのあの面は苦労した、あのダンジョンで迷った、あの場所の音楽はよかった」など、言葉や国境を越えて同じ感情、体験を共有できるものだと思っています。
海外の大きなゲームイベントで「お前、ヒップ・タナカか?子供の頃の俺を楽しませてくれてありがとう!」と言われることがありますが、そういう時はうれしいですね。
個人的には、パソコン1台でDJのようなことをする独自のライブを地道に続けています。
去年は海外でもライブを行いましたが、好きで続けてきた音楽をこれからも続けていきたいと思っています。
◆田中宏和公式HP
http://www.hirokazutanaka.com
◆株式会社クリーチャーズ
http://www.creatures.co.jp/
◆踊るミュージック・プレーヤー aDanza
https://adanza.creatures.co.jp/ja/