チアダンス世界大会に8年連続出場、8つの世界一を獲得するチームを率いるスゴい人!

世界大会初出場・初優勝!

チームワークが生み出す力

人を元気づける演技を届ける

本日登場するスゴい人は、千葉県・柏市を拠点に活動するチアダンスチーム「柏ゴールデンホークス」の創設者。
柏ゴールデンホークスは2008年に世界大会に初出場・初優勝を獲得。
また、2010年から2017年まで8年連続で世界大会に出場し、8つの部門で世界一を獲得している。
更に、国別対抗世界大会(ICUチアリーディング世界選手権)にて、TeamJAPANとして2014年から3年連続出場銀メダル。
2014年、2017年には、フリースタイル ポンダブルス部門にて、金メダルを獲得している。
チアダンス世界レベルの指導者でいながら、小・中・大学生の一男二女の母親でもある。
子育てをしながらどのような指導で世界一のチームができるのだろうか。

さあ…
柏ゴールデンホークス
代表 オサギエ 淑子様の登場です!

本場アメリカでチアダンスの虜に

中学生からバトントワリングを始め、チアダンスを始めたのは高校を卒業してからです。チアダンスは、アメリカではソングリーダーと呼ばれています。
チアリーダーは声で応援をリードし、ソングリーダーは曲に合わせて応援をリードする、曲に合わせたダンスで応援します。
私がやっていたバトントワリングも曲に合わせてダンスをしますが、芸術性が求められます。
チアダンスは、チアスピリットが見ている人を元気にし勇気付けるダンスです。
初めてアメリカ本場の高校生のチームを見た時に、熱い情熱をぶつけてくるようなアグレッシブなダンスに魅了され、 その時から虜となりました。
その時期から毎年本場アメリカの講習会を受け、選手としてだけでなく、指導をする立場としてコーチ業をスタートしました。
当初は師匠のチームに所属、その後1995年にチアダンスクラブチーム「ゴールデンホークス」を立ち上げました。
当時、チアダンスのクラブチームが全国で数えられるくらいに少なく、チアダンスの認知度も低くなかなか理解されることが厳しい時代でしたが、私と同じようにチアダンスの虜になった指導校の卒業生と共にチアダンスチーム「ゴールデンホークス」を結成しました。
チアダンスは、ダンスという枠をこえたスポーツ!チームワークを築き上げて演技をします。
曲に合わせて一糸乱れぬ演技をするには、振り付けの解釈を全員で揃えたり、息づかいも合わせ、スムーズなフォーメーションチェンジが必要となります。
それは目に見えない阿吽の呼吸が作り上げるものであり、チームメンバー間の心が同じものを表現しようという強い意志を、演技を通して伝えます。

初めての世界大会で世界一を獲得!

チームを結成した当初は、若かったのもありプレッシャーを感じることなく楽しんでいました。
その後は大学の部活チームも増え、クラブチーム人気が減少し、世界大会が始まった頃はチームの人数が10人弱と少なく、世界大会への推薦には届かない数年がありました。
そんな風に弱気になっていたところ、2008年に初めて世界大会に推薦していただくことができました。
世界一を狙うなどまったく考えずに、純粋に世界大会出場への期待と共に大会へ出場。
予選結果で一位を頂いてやっと世界一を意識したのを今でも鮮明に覚えています。
翌2009年は、今思えばもう一度世界一をとりたいということが先走っていました。
そのような演技が原因なのか?全国大会で1位を受賞したものの、世界大会には推薦してもらえませんでした。
2010年からは毎年世界大会に推薦いただいていますが、世界の舞台へのチャンスを頂くことのプレッシャーはとてつもなく大きいです。
練習のビデオを幾度もコマ送りでチェックをしてタイミングや間隔を揃えます。
世界大会は、本場アメリカのチームのレベルはとても高く、メキシコやヨーロッパにも強豪チームがいます。
審査は小数点第2位までと細かく、微々たる点数差でメダルを逃してしまいます。
2010年には世界大会のジュニア部門ができました。
ジュニアチームはチアダンスを全力で楽しみ、大好きなメンバーみんなで作り上げた感動的な演技で、全国1位を獲り推薦をいただけました。
世界大会では予選を1位で通過し、その緊張で決勝ではいつもどおりの演技ができず、僅差で2位となってしまい世界一を逃しました。
子どもたちは号泣し過呼吸で倒れそうなほど泣いていました。
その時に「来年は絶対に世界一にさせてあげたい」と強く心に想いました。
翌年は、悔しい思いを胸に無我夢中の一年となり、世界大会連続出場・念願の世界一を取らせてあげることができました。
この当時のメンバーが今も大人のチームの一員となりメンバーを支え活躍してくれています。

高い能力ではなく、チーム力の可能性でミラクルを作る

チーム結成時はメンバー数も多かったのですが、チアダンスの技術も向上していき、世界大会を目指すためには練習量を増やしていかないと国内でも勝ち続けられなくなり、そのためメンバーも減少。
少ない時は6人くらいでしたね。
世界大会に挑みたいという子は、たとえ初心者で入会しても一緒に頑張っていくようにしています。
強いチームは大人数の中から選抜していますが、うちはそこまで人数はいないので、常にだいたいフルメンバーで挑みます。
大会に出られなかった子は上手にならないまま終わってしまい、夢を断つことになるので、できないときはできるようになるまで何度も長年いるメンバーが一緒に練習をし、ついてきてもらいます。
その助け合いで阿吽の呼吸がとれるようになり、ミラクルを生みだします。
どんな状況でも、目指しているゴールは同じ!手を取り合う仲間と同じ気持ちでチアダンスを楽しみ、練習で培ったチームワークがあれば夢をかなえることができる!ということを、情熱を持って教えています。

ルール変更・人数制限の壁

国別対抗世界大会を率いる協会は、チアダンスをオリンピック競技にすることを目指しています。
その為、毎年ルール変更があり、去年は人数制限が12人以上から16人+補欠2人と変更になりました。
ゴールデンホークスは、その人数に満たない為、日本代表を狙うことができなくなってしまいました。
ルールの変更だけは誰にもどうにもできません。
今はクラブチームの世界大会に向けて練習しています。
日本代表として世界と戦った3年間は日本のチアダンス界を背負って出場しているので、計り知れないプレッシャーがありました。
しかし、チアダンスがオリンピック競技として認められる未来がとても楽しみです。
未来の選手たちの希望にもなると思っています。

練習だけでない 家族のようなチームづくり

長年小中学生を教えていますが、今の子は練習が厳しくて大変だけど頑張ろうというよりは、ちょっと楽しくないと頑張れないということが多いですね。
お母さんも「うちの子はそこまで頑張れない」「無理」と決め付けてしまいます。
夢を追いかけるためにはお母さんとの信頼関係、二人三脚がすごく重要です。
ホークスメンバーは家族のような関係であってほしいと思っています。
私は、メンバー本人よりもメンバーの事を理解しています。
信頼関係はしっかり築けていますので、メンバーの性格の弱点を逆にピックアップし、個性として自信に変えていくように仕向けています。
私は親ではないので子どもたちに優等生になってもらおうという期待はしません。
性格での担当分けと言うか、得意と不得意を補い合って、みんなで助け合う!それがチームワークにつながります。
上の子が下の子に勉強を教えたり、姉妹のように喧嘩もするし、練習だけでなくクリスマス会やハロウィンパーティーなどでは、みんなで協力しながら楽しいときを過ごします。

人を元気づける演技を届ける

自分が虜になって始めたチアダンスですが、タイトルを取ることや結果を出すことばかりに追われると、何を子どもたちに伝えたいのかわからなくなってしまいます。
そういう時は、初心に戻りチアダンスの魅力を思い出す時間をとるように心がけています。
競技の良いところをもっと出すことを考え、頭でっかちではなく思いでやっていけるようにしたいですね。
今後も、子どもたちが世界にチャレンジしたいと思い続ける以上、チャレンジさせたいです。
昨年ジュニア日本代表の部門ができ、この選考会にチャレンジするチームを結成しました。
今までは自分のチームに来た子だけを育てたいと思っていましたが、今は色々な子を育成して世界大会を見せたい、世界の舞台で踊ってほしいと思っています。
年々、日本のチアダンス人口は増えています。
日本は競技のチアダンスを知っている人の方が多いですが、もとは応援(チア)をするもの。
子どもたちには自分の為だけでなく、見ている人たちが元気付けられる演技を目指してほしい、影響力のある人になってほしいと思います。

取材を終えて

一番驚いたのは、選抜ではなくほぼフルメンバーで大会に出ているということです。
世界大会には十数名のチームが多々ある中、時には5~6名で世界に挑むこともあるそう。
一人が3人分のパワーを出して観客を魅了しているのは、本当にすごいことです。
お話ししていて感じたのは、本当に熱い想いをもってやっていらっしゃるということ。
きっとチームメンバーの皆さんも、オサギエさんと同じくらい熱い想いをもって取り組んでいるからこそ、少人数でも、年齢差や体格差があっても、世界を魅了する演技ができるのでしょう。
きっと、見たら元気や勇気をもらえると思うので、ぜひ柏ゴールデンホークスの皆さんの演技を実際に見てみたいです。

プロフィール

オサギエ 淑子(おさぎえ・よしこ)
柏ゴールデンホークス 代表

選手として’94年、’96年の大会(JALCUP) に出場し優勝・グランプリを獲得。
’03年NFLチアオーディションで審査員、’04年NFLクリスマスボール「49ers」のハーフタイムショーのコーディネート・振付を担当。ゴールデンホークスよりNFLチアリーダーを輩出するなど、次世代の育成にも力を注いでいる。
また、高校等の振付・指導、スポーツイベント・各種イベントのコーディネーターも手掛ける。
2008年より世界大会への出場を果たし、世界最新のダンスやスピリットを日本に伝えている。
『見ている人の心を動かす演技』をモットーとしてダンスだけではなく、心を磨く人間教育をし、世界に羽ばたく人材育成のための環境づくりをしている。

◆柏ゴールデンホークス http://www.goldenhawks.jp/
◆Facebookページ https://www.facebook.com/kashiwagoldenhawks/

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