陸前高田市の復興のために最前線で指揮を取るスゴい人!

東日本大震災において、大津波などによって死者1538人、行方不明者217人(2013年3月6日現在)と岩手県内で最も大きな被害を受けた陸前高田市。
同市において「世界に誇れる美しいまちの創造」を掲げ、復興へ向けて日々働きかけ続けている市長が本日登場する。
想像を絶する苦難を乗り越えて、市民のみならず日本国民へ希望を与えようとする市長の決意をお話しいただきましょう。
さあ・・・陸前高田市長 戸羽太様の登場です!

「絶望からの生還~仲間ってすばらしい」

東日本大震災。
私から、夢も希望もそして当たり前の日常も奪っていった。
真っ黒い津波は妻も家もたくさんの仲間も奪っていった。
生まれて初めて味わう本当の絶望。
悔しい。明日が見えない。いっそ死んでしまいたい。
本気で思った。
被災をした時、私は市長になってまだ一か月足らず。
自分の実力の無さ、政治経験の無さ、精神的弱さ。
自分が本当に小さな存在だと気付かされた。
『もうダメだ・・・すべて終わった』そう思った。
でも、その絶望の淵から私を救ってくれたのは、人との出会い。仲間だった。
自分がやりたいことはある。
やらなきゃいけないことは見えている。
でもやり方がわからない。知識がない。
だったら、それをできる人と友達になろう。
考え方を変えることで、人に頼ることで、絶望から抜け出し気持ちが楽になった。
自分は一人じゃない。
たくさんの仲間がいつも応援してくれている。
全国からエールをもらっている。
絶対に負けない!負けてなるものか!
悔しさを力にして必ず『世界に誇れる美しいまち』をつくる!
それが、犠牲になられた方々、応援してくれている仲間へのせめてもの恩返しだと思う。

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