感謝と喜びの循環「笑い文字」を世界に普及するスゴい人!

マイ・ルールで広がった人生

友人の棺は笑い文字で埋め尽くされていた

元専業主婦&世間知らずだけどご縁のおかげで広まった

笑い文字を見たことはありますか?
手に取ると自然と笑顔が溢れだす笑い文字。
日本郵便から笑い文字フレーム切手が発売されると、わずか7分で完売してしまった。
この笑い文字はどんなきっかけで生まれ、200名以上の講師を育成するまで至ったのだろうか?
笑い文字が生まれる迄の軌跡を見てみよう。

さあ…
一般社団法人笑い文字普及協会
代表理事 廣江 まさみ様の登場です!

大人し過ぎる子ども時代

学校に行っても本だけ読んでいて、誰とも喋らずに帰って来るような子どもでした。
落書き程度でしたが絵を描くのは好きでした。
人とのコミュニケーションは非常に苦手でしたが、逆にコミュニケーションが上手だったら笑い文字は生まれていなかったでしょうね。

三重介護に明け暮れる毎日

25歳で結婚し、19年の結婚生活を経て離婚しました。
現在の様に介護環境が整備されていない時に夫の母、祖父母の介護をしていました。
やがて、半年の間に3人が立て続けに亡くなり、お仏壇のお世話と生きている人のお世話を半年続けた時、激しい過呼吸に襲われ倒れてしまいました。
過呼吸のきっかけは、ある日お舅さんに電話で怒鳴られたこと。
その時、「家族の為にこんなにしているのにどうして優しくしてくれないの?」と夫に尋ねると、「優しくしたら何が変わるんだ?」との返答。
それを聞いた瞬間から息ができなくなって、身体が動かなくなってしまったのです。
救急車を呼んで欲しかったのですが、実家に連れて帰られました。
落ち着いて家に戻ろうとする度に倒れてしまい、どうしても元の家に戻れないのです。
これは病気だと思い、心療内科に通いました。当時は笑顔になることも出来ませんでした。

マイ・ルールで広がった人生

心療内科の先生はいつも笑顔の方で、人は笑顔に救われると感じました。
薬は飲みたくないと話すと快く受け入れてくれました。
呼吸が下手であると教えられ、笑顔もすっかり忘れていました。
私の中でのルールに「3人の人に同時に勧められた事は今すること!」がありました。
その時、全く関連性のない3人に勧められたのが「笑いヨガ」だったのです。
笑いヨガは呼吸の訓練にもなるし、何より笑うことが精神的にも良い効果を生み出すと思い、習い始めました。

人前で話すのが苦手なのに

当時、地元で教えている人がなく、すぐに笑いヨガリーダー養成講座を受講しました。
養成講座2日目は高齢者施設でした。
過去の介護のトラウマから、もし施設で息ができなくなったらたらどうしよう…と不安でしたが、訪問し実施すると高齢者の方と心から楽しく笑い合うことができました。
一瞬でいろいろなトラウマも過去もリセットされるなんて、こんなにすごいものはない!
「したい!」と思ったのでので、翌日すぐに社会福祉協議会へボランティア登録に行きました。
そこで紹介されたのがJAでした。

笑い文字が生まれる瞬間

JAを皮切りに、あれよあれよといううちに、笑いヨガが仕事になりました。
笑いヨガをやりたいという人も増え、もう1つ上の資格を取り、笑うことによって自分も癒やされて行きました。現在は、世界に50人しかいないマスタートレーナーとなりました。
共著出版する事となりサインを書く際、文字を書くのが苦手で、笑いヨガなら笑った顔の名前を書こうとマジックで書いたのが笑い文字の始まり。
ある時、講演会の主催者に筆ペンを渡されて本のサインを書いてみると、すごく良かったのです。
それから筆ペンで書くようになり、サインが欲しいから本を購入するという逆の流れが出来ました。
笑い文字を習いたい人が出て来て、今度は教えたい人が出て来て、自然と協会を作る流れになりました。

友人の棺は笑い文字で埋め尽くされていた

私が講師になって欲しいと思う女性がいました。
彼女は3年前の12月に講師になりましたが、翌年の4月にガンで亡くなってしまったのです。
彼女のお通夜に参列すると、棺の中も外も参列者からの「感謝」や「ありがとう」などの笑い文字だらけだったのです。喪主のお嬢さんに笑い文字を渡す姿もありました。
それまで笑い文字は可愛いだけだと思っていたのですが、この棺を見た時に、最期の時に想いを渡せるすごいコミュニケーションツールなのだとショックをうけました。
お通夜の夜、私は終電で帰る予定でしたが、今考えても不思議なのですが終電を逃してしまったのです。
ホテルを取ろうと思ったら残っていた友達に「葬儀会館に泊まれば」と誘われ泊まることになりました。
その時、実は明日読む弔辞がないと聞かされ、私が書く事になったのですが私には肩書がない。
そこで初めて「笑い文字普及協会 代表」と思い付きで書きました。
書いたからには作らないと!
協会と会社の違いもわからなかったのですが、無償で協力してくれる司法書士が現れ、形になりました。

元専業主婦&世間知らずだけどご縁のおかげで広まった

日本郵政のトップ研修をされている方がたまたま講座を受けた時に「これは絶対に日本郵政に必要だ」と言ってくださり本社にご紹介頂いたことから広がりました。
笑い文字のコンセプトに「書いて半分、人に渡して完成」「感謝と喜びの循環」があるのですが、これが正に郵便事業だと。

笑い文字は感謝と喜びの循環ですので、講師には常に「相手のその先の人の事を考えましょう」と伝えています。
「楽しい講座でした」で終わるのではなく、その人が書けるようになればその人から貰った次の人が幸せになります。「三方良し」のもう1歩先なのです。
何かを策した事は一度もなく、相手のその先の人の幸せを考えて行動していることで沢山の人が支えてくれました。おかげで素敵な人たちと、次々とご縁が繋がっていきました。
介護生活から精神的に病んでしまい、すごく辛い状況から変われました。
ものの考え方も何もかも変わりました。
辛かった時があるからこそ、笑顔の大切さや感謝や喜びを伝えることの大切さが身に沁みてわかります。
どんな人も今の辛い状況がずっと続くわけではなく、いつかは糧になるのです。
そんな時にこそ、笑い文字で書いた満面の笑顔の名前が支えになるとよく言われます。
この文字のように笑顔で過ごそうって。
フリでも笑顔でいると脳が「楽しい」と勘違いして、心も身体も好転していきます。

日本から世界へ

2020年の東京オリンピックに向けて笑い文字を更に普及していきたいです。
色々な国の人が集まりますので、笑い文字で書いた家族の分の名前も自国に持って帰ってもらい、笑顔が世界に広がってほしいです。
コミュニケーションが苦手な人でも「ありがとう」の気持ちを笑い文字でさらっと書くことでコミュニケーションのきっかけになります。
大切な人へ笑い文字で気持ちを伝えてみて下さい。きっと素敵な笑顔が見られますよ。
その笑顔を見ると貴方も自然と笑顔になります。

取材を終えて・・・・・

協会ビジネスが一部で流行っている中、どんな思いで「笑い文字」を普及されているのか個人的に興味がありました。
廣江さんは彼女が書く笑い文字のように穏やかなお人柄でした。
協会ビジネスというと、売上と利益に目が行きがちですが、廣江さんは純粋に苦しかった過去から脱却できたきっかけである笑いヨガと笑い文字を広めたい一心であるのだと痛感しました。
働いたことが一度もない主婦が現在200名以上の講師を抱えるに至った背景はマーケティングやらビジネススキームなどではなく、純粋な心とその想いを紡いでくれた素晴らしい仲間との出逢いだったのだと思います。
友人のお通夜で逃すはずのない終電を逃すとはこれまた運命。
世界的になんだか殺伐としてきていますが、人として大切なことは誰かの事を思い遣る精神なのだと改めて感じました。
自分も字も絵も下手なので笑い文字を習ってみよう。

プロフィール

廣江まさみ(ひろえ・まさみ)
一般社団法人笑い文字普及協会 代表理事
平成26年6月27日設立。
既に「笑い文字講師」は200名を超えている。(平成29年3月現在)
JA・日本郵政・など公共機関においても広く講座を開催しており、インターネットで笑い文字切手が発売されるとわずか7分で完売という記録を作った。
一般社団法人笑い文字普及協会 http://waraimoji.com/
著書『あなたは大事な人 幸せを呼ぶ笑い文字』 http://amzn.to/2nlpbg2

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