ブレイクダンスの世界最高峰を極め、シルク・ドゥ・ソレイユ登録ダンサーとなったスゴい人!

好奇心が強く、“いいとこ取り”

目標を見失った1年半

真逆の性格を持った二人の共通点は?

「無重力アクロバットコンビ」しょぎょーむじょーブラザーズ。
重力の制約を受けていないかのような自由自在な動きを見ると、驚嘆せずにはいられない。
2013、2014年とドイツのフェスティバルにて2年連続で最優秀賞受賞。
さらに、2015、2016年と単独公演を行い、いずれも好評を博した。
本日登場するのは、そのお一人。
ブレイクダンスの世界的な大会である「Battle Of The Year 2007」ショーケース部門で優勝。
かのシルク・ドゥ・ソレイユ公認アーティストでもある。
彼は一体どのように育ち、ダンスに傾倒していったのだろうか。

さあ…
しょぎょーむじょーブラザーズ
塚田秀隆(HIDE)様の登場です!

好奇心が強く、“いいとこ取り”

生まれながらに好奇心が強かったのだと思います。とにかくいろんなものに興味を持って見てみたがる子でした。
母親いわく、「ちょっと目を離した隙にすぐいなくなる」そうです。
親としてはきっとハラハラしたことでしょう。
祖父が帽子と傘の販売をしていた人で、やはり新しい物好きな性格だったとのことでした。
服装も、その当時としてはおしゃれと言うか伊達と言うか、大阪の街中でもひときわ目立っていたようです。
なので、僕の性格はその祖父の気質を受け継いだのかもしれません。
好奇心が強いということは、一面において飽きっぽい性格だとも言えます。
実際、何かひとつのことをある程度までやりきったら、すぐに次に進みたがります。
“いいとこ取り”と言うのか、あるものの面白いところ、興味深い部分をすくい取っていきたい、そんな性分なのかもしれませんね。
人生で最初に「はまった」といえるほどのめりこんだのはゲームでした。
子ども時代はちょうどファミコンの全盛期で、特に「ドラゴンクエスト」や「ストリートファイター」シリーズに没頭していた覚えがあります。

ダンスとの出会い

ダンスに出会ったのは高校卒業直前のことでした。
高校では体操部に所属していましたが、その後輩がブレイクダンスの代表的なムーブ(技)である、“ウィンドミル”(背中で回る技)を見せてくれたのです。
そのインパクトが強く、自分でもやってみたらすぐにできて、これが面白い。
一気にはまりました。
家が商店街の中にあったこともあり、家の前をステージにして、通りすがりの通行人に見せていたりもしました。
昔も今も、人に見られているとやる気が出てしっかりするタイプです。

関西ダンスシーンのメッカ、ポンテ広場

JR難波駅の中に、高速バスの発着所「大阪シティエアターミナル」があります。
そこの一角、「ポンテ広場」と呼ばれる場所が、関西中のダンサーが自然と集まる場所になっていました。
人が多く集まるため経済効果もあったそうで、大阪市がそれを後押しして練習用の大型の鏡を設置したため、一気に関西ダンスシーンのメッカとなりました。
初対面のダンサー同士は挨拶しあう、というダンス界の習慣もあり、ここでさらにダンサー同士のつながりができ、一時は東京を上回るほど関西のダンスシーンは盛り上がっていたようです。
僕も、ここでダンサーとしての腕を磨きました。

目標を見失った1年半

そんなある夜、友人と遊び明かしていた時のこと。

「なぁ、明日暇か?」
「んー、そやなぁ…あ!シルク・ドゥ・ソレイユのオーディションがあるんやった!」

すっかり忘れていました。明日というより、もう三時間後。
間に合うのか…? 正直、そう思いました。
不安なまま向かった会場では、待ち時間が苦にならないよう、練習場所なども設けられていましたが、それでも緊張は消えませんでした。
が、なんと結果は合格。
それまで、確かに目標は見失っていました。
しかし、毎日の練習は欠かさずに継続。
それが無駄ではなかったと実感できた瞬間でした。

相方Toshi-Rockとの出会い

その後、京都でGEARというカンパニーの発足にかかわります。
ブレイクダンサー、パントマイム、マジシャン、ジャグリング、女優が集まったカンパニーで、これにより大きく世界が広がりました。
ダンサーである友人、10人ほどにこちらから声をかけ、さらに何か新しいことをやらないか、と働きかけました。
その過程で出会ったのが、現在の相方であるToshi-Rockでした。
これが「しょぎょーむじょーブラザーズ」としての始まりの瞬間です。

真逆の性格を持った二人の共通点は?

僕らは、性格もスタイルもまるで真逆のコンビだと認識しています。
僕はどちらかと言うと、世の中の流行や潮流を取り込みつつ、緻密に作り上げたいタイプです。職人肌、という表現が近いかもしれません。
それに対してToshi-Rockは「生涯人前に立ち続けたい」というほどの生粋のパフォーマーで、表現の軸として「情熱」「表情の豊かさ」を大事にしています。
こういう対照的な僕らですが、共通点がひとつ。
エンターテイナーとして「人を楽しませること」が好きだ、ということです。
もちろん、そのためには自分自身も楽しんでいることがまずありきです。
自分自身が楽しいと感じていれば、その波動はきっと相手にも伝わるはずですから。
表現したい。人生を楽しみたい。
好きなことをするために努力する。
僕らの挑戦はこれからも続きます。ご期待ください!

取材を終えて・・・・・

気さくな人だな、という第一印象だった。
それも、知性とスキルを持ち合わせているという自信に裏付けられた気さくさ。
関西出身らしい冗談好きな一面も、時折覗かせていた。
が、水面を悠々と漂う水鳥も、水面下では常に水をかき続けているもの。
彼もまた、見えないところでの研鑽を日々怠ってはいないはずである。
それがあるからこそ、ダンサーとして世界の舞台に立つこともできた。
彼の、そして「しょぎょーむじょーブラザーズ」の動きから、これからも目が離せない。

プロフィール

HIDE(ひで)
ブレイクダンスの最も大きく歴史と名誉のある世界大会「Battle Of The Year international 2007」ショーケース部門優勝。 その他国内外のダンス大会で優勝経験多数。 2008年 – 2009年 JAPAN DANCE DELIGHT vol.15,16 オープニングアクト ダンスイベント審査員・ゲスト・TV出演、特別レッスンも務める。ギネス記録保持者。
また数少ない日本人のシルク・ドゥ・ソレイユ登録ダンサー。

しょぎょーむじょーブラザーズ 公式サイト http://www.syogyomujo.com/

舞台『Unforgettable』、2017年4/6(木)~4/9(日)、上野ストアハウスにて開催!
毎公演、限定100席!

http://www.syogyomujo.com/article/8/

しょぎょーむじょーブラザーズが東京にきて記念すべき1回目の公演。
まだ少しだけ席に余裕がありますのでご来場お待ちしております。

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