本日登場するスゴい人は、途上国へDVD授業で教育を届けるスゴい人!
彼は2010年よりこのプロジェクトをバングラデシュで開始し、高校生向けにDVD授業を展開して、見事No.1国立大学への合格者を輩出した。
その後はヨルダンのパレスチナ難民キャンプ、ルワンダ、ガザ、フィリピン、ミャンマー、インドネシア、など様々な地域に教育を届けてきた。
最初は自身が高い効果を実感したDVD授業からスタートしたが、地域によって求められる教育は異なるため、現在では受験生向けだけでなく起業家育成など様々な授業を行っている。
彼はなぜ、これほど多くの国へ教育を広め続けているのだろうか?
さあ…
国際教育支援NGO e-Education
創業者
税所篤快様の登場です!
「前へ!」
公務員と看護師だった両親の影響か、誰かの役に立つことには昔から興味があり、グラミン銀行が人に役立つことをバングラデシュでやっていて、近くで見てみたい、学んでみたいという想いで研究ラボ「GCC」へ行きました。
実際に見て、事業としても成立していることに感動し、ここで見て経験したことが「e-Education」の土台となりました。
バングラデシュで事業を始める際に、仲間探しのために現地のトップ校であるダッカ大学で100人程の学生に「この国の教育の問題は何ですか?」とインタビューをしました。
その学生の中に、今もバングラデシュチームをリードしてくれているマヒンがいました。
彼は貧しい家庭で育ち、苦学してダッカ大学に入学したので、僕たちの話に共感し、ぜひ自分の村でやりたいと言ってくれたのです。
事業開始半年後には、僕が120%頑張らなくてもまわるようになっていました。
マヒンが現地のリーダーとしてリーダーシップを発揮し、交渉事などもすべて彼が進めてくれるようになったのです。
8~10か月くらいDVD授業を受けさせて、入学試験を受けた結果、みんな良い成績を出してくれて、ささやかな成功事例ができました。
国内の一流の先生による授業DVDと、マヒンたち現地の大学生スタッフの懸命な指導の成果でした。
バングラデシュは、資金とマヒンさえいれば大丈夫です。
僕はもっと他に教育を必要としている人が沢山いるはずだと思い、本当に過酷な状況の人に対して、自分がどんなお手伝いをできるのかと考え、より過酷な地域へと展開していきました。
今は11地域で運営していますが、それぞれの国を各国のリーダーに任せています。
僕にとってはアウェーな環境ですし、決して自分一人でできるようなことではないので、現地リーダーに任せるのが一番だと思ったのです。
資金も英語力も無い学生だった子が僕の姿を見て「自分にもできるはず」とチャレンジしてくれた地域もあります。
チャレンジャーが増えたことは僕の自慢ですね。
仲間たちにはとても感謝しています。
今は、ソマリアの未承認国家“ソマリランド”で起業家を生み出す大学院を作っています。
途中で暗殺予告を受けた時には本当に怖かったですが、1期生15人の中の1人が日本の投資家から投資を受けて事業を始めました。
まだまだ教育の足りていない地域は世界にたくさんあります。
今後も現地のニーズに合わせてモデルを進化させ、本当に必要なところへ教育を届けていきたいと思っています。
◆e-Education
http://eedu.jp/
◆著書 バングラデシュ版ドラゴン桜 『前へ!前へ!前へ!』
http://u111u.info/mqxh