【桂文枝】230作の創作落語を生み出した上方落語協会の会長を務めるスゴい人!

桂文枝

本日登場のスゴい人は、上方落語協会の会長を務める落語界の重鎮。
長きにわたって“桂三枝”として落語のみならずテレビの司会などでも活躍し、昨年7月に“六代 桂文枝”を襲名した。
彼は創作落語を得意とし、これまでに230作の創作落語を作ってきた。
長年、落語界の第一線で活躍し続けるスゴい人の落語にかける思いを聞かせていただきましょう。
さあ・・・上方落語協会会長 六代 桂文枝様の登場です!

「洒落て生きる」

大学時代、落語研究会に入って勉強もせずに落語中心の生活をしていました。
就職するにも良い所には入れそうもないし、自分には落語以外ないと思っていたのです。
幼い頃から好奇心の強い性格で、何か変わったことをしてみるのが好きでした。
だから、会社に勤めて毎日同じことを決められたとおりにやる生活が、性に合わないと思ったのです。
それに、高校時代は漫才をやっていましたが、漫才は相方に合わせてやらないといけない。
一人っ子で育った私は人とやっていくってことに自信が無かったんです。
落語なら一人でできるし、今までにやってきた絵画や演劇、音楽も活かすことができると思ったんですね。
芸事の世界が大変なのはわかっていましたので、お金が儲かるとは思っていませんでした。
それでも、落語以外に考えられなかったのです。
私は230作の創作落語を作って、人からはよく大変でしょうと言われます。
でも、古典を素直に受け入れられなくて、私にとっては人の考えたとおりに覚えて見せるよりも、新しいものを自分で考えてお客様に見ていただく方が、楽だったんです。
落語はね、覚えて終わりではなく、覚えたところが始まりなんです。
毎日稽古をしていますが、高座でのお客様の反応によって作品はどんどん変化していきます。
お客様の反応がよければ膨らましたり、悪ければ省いたり、うけなくても、ここは残しておこう、と試したり。
高座に上がる度に毎回出し入れをして新しくなっていくのです。
作ったままではなく、日々変化していくんですよ。
笑いの世界は、人に笑われるのではだめで、笑わせる人間はある種かっこよく生きないといけない。
師匠や先輩方がかっこいいので、負けないようにかっこよく生きたいと常に思っています。
上方落語協会の会長として様々な事をやらせていただきましたが、これからやりたい事は、まだまだたくさんあります。
たくさんあるから楽しいんですね。
今は、若い落語家が3年の修行を終えて外に出ても、アルバイトをしていないと落語だけでは生活ができないんです。
でも、アルバイトをすれば稽古の時間が削られてしまう。
だから、“落語家カフェ”のようなものをつくって、若い落語家が働きながら人前で話す場を生み出したいですね。
次の世代を育てるのが落語界の伝統ですので、若い人を育てていきたいです。
落語は時間のかかる芸ですから、少しでも長く落語家として活動し、“洒落て”生きていたいですね。

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