【友吉 鶴心】伝統の琵琶音楽と向き合い“新しい古典”を生み出すスゴい人!

友吉 鶴心

仏教と共に琵琶が伝来し、室町時代には武士が弾く薩摩琵琶が生まれた。

その琵琶の音色を両祖父から聞いて育ち、師匠の鶴田錦史から演奏の極意を学んだ。

琵琶と向き合い、伝わるものを正しく守る。

そして武士の魂を込めて演奏する!

2012年度NHK大河ドラマ「平清盛」では琵琶を始めとした様々な芸能の指導を務める!

さあ,薩摩琵琶奏者友吉鶴心様の登場です!

 

「伝統芸能の継承」

日本舞踊を習い書を書いたり、香を聞いたりお稽古事をするのが好きなとても変わった子供でした。

琵琶奏者であった両祖父の後を継ごうとは考えず、最初は歌舞伎役者を目指していました。しかし、

大学に入り中世の芸能を学ぶ中で、歌舞伎の主役になるためには梨園という家柄が重要で、自分はなれないのだと気付きました。

ちょうどその時に、亡き祖父が琵琶を演奏している夢を三日連続で見たのです。

自分の家柄を考えると琵琶は自分に有利!と思いました。琵琶奏者だけでは食べていけない、と心配をしていた母と祖母をなんとか説得して祖父の名を継ぎました。琵琶の免状を貰った後は師匠である鶴田錦史のもとで一から琵琶を教えてもらいひたすら練習をしていました。

傍らに常に琵琶を置き、寝ても覚めても練習の毎日。

ある時、「哀しけれ」と歌う際、自分はすごく哀しい気持ちで演奏をしました。そうすると師匠から

「哀しそうに弾いては駄目だ!」

と叱られました。

「自分の感情を入れずに音程通りに弾き、普通に歌いなさい。哀しさや怒りなどの感情というものは観客それぞれが心の中で自由に感じるものだ」

と教えられました。

 

古典、伝統芸能を継承し広めてくれるのは演奏者ではなく演奏を観てくれた人達。観客には自由に演奏を受け止め、想いをめぐらせてもらいます。ロックアーティストと共演をしたり、ハムレットなど外国の古典を題材にしたり新しいことにもチャレンジしていますが、琵琶奏者として伝えられてきたことを正しく守っていくことも大切です。

何百年も続いている琵琶の文化に携われていることが今幸せで感謝しています。

精神を集中し、まっすぐな心で琵琶を弾き続けます。

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