キャンバスに「光」を描き、人々に笑顔を届けるスゴい人!DAY2▶ChieArt様

昨日に引き続きご紹介するのは、指だけを使い「光」を描いている画家ChieArt様。古来,様々な画家が光を取り入れた作品を描いているが、彼女が描くのは「光」そのもの。パステルで描かれたその「光」はまるで自らが発光しているかのようにまばゆいばかりに輝く。精神的のみならず身体的に「癒される」人が続出し、医学や脳科学の学会にも注目されている。彼女はなぜ「光」を描くようになったのか。さあ、光の画家、ChieArt様のご登場です。

 誰もがみんな光そのもの 

 DAY1を読む

◆見どころ

―主婦から画家へ!

―個展とボランティア活動

―カンボジアにChieArt小学校設立

 

友人の子供達のためにはじめた絵画教室

編集部(以下編):本日もよろしくお願いいたします。大学卒業後はフリーライターとして活躍されていました。

ChieArt様(以下C):はい。ちょうどその頃に結婚し、24歳で長男を出産しました。結婚を機に仕事は一旦やめてしまっていたのですが、ある日ママ友達から子どもに絵を教えてほしいと頼まれたんです。じゃあ何か面白いことをしようと思い、ロックやクラシックなどの音楽を聴かせてパッと音楽を止めて「はいっ、今の気持ちを描いてみて!」ってやってみたんです。

 

編:一般的な子どものお絵描き教室とはイメージが全然違いますね。 

C:そうですね。手や足の裏に絵具を塗って描いたりね。私自身の経験から、絵を描くというのは感性を磨いていくことがとても大事なことだと思っていますから。上手に描く事や、褒められるために描くのは絵ではないと。

 

編:お子さんたち、きっとワクワクしながら描いてましたよね。

C: それが良かったのでしょうか。口コミで広がっていき、都内のみならず幼児から中学生までを対象に、他県でも教えるようになりました。

 

: 子ども達が楽しんで通える絵画教室だったんですね。

C: たとえば、いつも黒でしか絵を描かないし、たまにお母さんを描くと口から炎を吹いている絵を描いていた子がいました。私の絵画教室に通ううちに、心が穏やかになり綺麗な七色の絵を描くようになりました。絵が変わるというのはその人の心の持ちようが変わるという事なんです。絵を描くことの意味を自分なりに気が付いていくというかね。

 目の前の一人と絵を通して真剣に向き合う

 父親に背中を押されたと感じた瞬間

: それはステキですね!

C: 沢山の子ども達の絵が変わっていくその5歳前後の貴重な思い出をそれぞれの家族に届けたいと思うようになって、子どもたちの絵画展を開くことにしました。もちろん私は裏方としてプロデュースしていたのですが、子どもたちがどうしても「先生も絵を描いて一緒に出してほしい」と。

 

: 生徒達の願いとなればさすがのChie先生も描かなきゃですよね。

C: いろいろな機会がその頃重なって、いよいよ自分が描くときが来たのだと思いました。

 

編:画家への道が動き出してた感じ。

C: 極め付きが、父は生前、素人なりに絵を描くのが好きでシスレー、スーラなどをパステルで模写していたんですが、ある日押入れから、その父の用具がポロポロっと落ちてきたんです。私は油絵やアクリルしか習って来なかったので、パステルの描き方がわからない。恐る恐る指でちょっと描いてみると、「あ、私これなら描ける!」って思ったんです。

 

編: 先入観ゼロからのまさにリスタートですね。

C: そうなんです!良いも悪いもわからない。それがすごく良かった。今思えば、生徒たちに背中を押され、亡き父が遺品のパステルを使いなさいと言ってくれた。私自身が歩むべき道へ導いてくれたような感覚がありました。だから迷いなく、第一作から今のような絵を描き始めました。

©ChieArt

 「夢のたね」

   光の技法は独自のもの。ファンは日本全国、全世界に。

ゼロからスタートした画家としての活動

: ドラマチックな誕生秘話です。そこから個展を開催したり、画集を出版したりして今日まで発展していったわけですよね。

C: でもね、四半世紀前の1997年に活動をスタートした当初は、感覚や直感に訴えかけるような絵画は主流ではありませんでした。

 

編:当時はアールビバン社の絵画販売がブームでしたね。

C:日本の無名の女性が描いた「光」の絵はなかなかね(笑)。ところが興味を持ってくださる方はゼロではなくて「こういうのを待っていました!」と言ってくださる方もいてね。当時は、「癒し」とか「ヒーリング」なんて言葉はまだ市民権を得ていなくて、「癒し」と言っただけで「宗教ですか?」って何度も言われたので、プロフィールには「無宗教です」ってわざわざ記していたくらい(笑)。

 

編:言葉の持つ先入観は難しいですね。それでも当時、東洋経済新報社さんから Chieさんの最初の画集が出版されました。

C1999年のことです。とある編集者さんが私の絵を世に出さなくては!と思ってくださって。マクロビオティックの本などを出版してブームを創るヒットメーカーでしたが、それでも私の画集は、東洋経済新報社さんが設立以来、初めての画集出版でしたからその心意気と勇気には今でも感謝しています。

 

編:「Chie画集 癒しのアート」。タイトルにちゃんと「癒し」と入っていますね。

C: 編集者さんのセンスの賜物です。当時の私は画家だという意識もまだなかったくらいでしたから、本当に光栄なことでした。

 

編:編集者の方は相当な目利きでしたね。今となっては16冊も著書が出版されていますし、セカンドCDLumière」はAmazon2部門で1位を獲得されています。                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                 

C:今は若い人達に寄り添える年齢になったので、ブログ、インスタ、YouTubeでも何かを届けられたらと思い、慣れない中、時々発信をしています。

Chieさんの絵画教室を被災地の子供たちが楽しみにしている

国内外で展開するボランティア活動

編:日本の子ども達だけではなく、今ではその活躍は海外の子ども達へも及んでいます。

C:子どもは大好きです!ベトナムにミャンマー、カンボジアには何度も行っています。始めたのはもう20年以上前になります。たった一人で始めた自分なりの小さな社会貢献です。

 

編:東日本大震災のずっと前から海外でボランティア活動をされていたんですね。

C:はい。国内外のホスピスや孤児院に、画材と私が作った小さなカレンダーを持って行ったりしていました。東日本大震災の後はもちろん東北の各地へも。特に仙台の被災地では、被害の大きかった3校のうち、震災が原因で廃校となってしまう中野小学校で美術の授業を担当しました。被災地でのボランティアはコロナの前まで8年間、毎年続けていました。

 

編:被災した子どもたちは絵を描く時間と空間ができて、さぞ救われたのではないでしょうか。

C: 被災して心に雲がかかっているような子ども達が明るい笑顔になってくれて嬉しかったですね。被災した翌年に2度目の訪問をした際、子どもたちが「また来てくれたんだ!」って言ったのが印象に残っています。被災したその年は多くの人がボランティアに行ったけれど、翌年になると半分以下になり、3年目はぐんと減りましたから。

 

編:仕方がないとはいえボランティアの方が減るとことに子ども達も気が付いていたのでしょうね。Chieさんが再訪することで、愛情深い大人の存在が安心感を与えていたのかもしれません。

C:そこで被災地支援として期間限定の版画を販売し、その売上のすべての約110万円を現地に届けました。敢えて銀行振り込みではなく、1円単位までの現金を袋に入れ、私自身が新幹線に乗って運びました。この重みが被災者を思うみんなの気持ちそのものだから、伝えなきゃと思いました。未来の子ども達のために使ってほしくて、教育委員会の委員長さんに手渡ししました。

 

編:版画の材料や労力はすべてChieさんが負担し、本当に全ての売上金を寄付されました。そして活動の幅は海外に広がり、昨年の9月にはカンボジアにChieArt小学校を創立されました。

C : 還暦を過ぎる頃には何か残るものが出来たらいいなと漠然と思っていたんです。その時期が早まってご縁のあったNPOの方から、カンボジアのある村の親たちが子どもに教育を受けさせたいけれど学校が無いと伺い、「じゃあ建てましょう!」と約束しました。

2019年カンボジアに創立したChieArt小学校

その人自身が本来持っている光に気が付いてほしい 

編:思い立ったら即実行。Chieさんのその原動力の源は何でしょうか。

C : やはり光ですよね。伝えたいのは、「あなたは光そのものですよ。だから大丈夫」という気持ちです。生きていると不安だったり迷ったり、苦しい時もあります。だけど我々は皆、光なのですからここが帰る場所なのですよ、ということ。

 

編:Chieさんの絵を通して、深く安心するから涙を流されるのかもしれませんね。

C : 絵はものを言わないからこそ饒舌。言葉では説明できない何かを感じ取ることができます。かのアインシュタインは説明できないものは愛で作られていると言っています。

 

 編:彼は存在する最も強力なエネルギーは愛であるという結論に達したようですね。なぜなら愛には限界がないから、と。

C : いわゆるスピリチュアルと言われるものも、まだ科学が追いついていないだけだと思うんです。例えば、どうして気持ちが良いの?って訊かれても説明できないけれど、気持ちが良いのはリアルなわけでしょ。その気持ちが良いっていう感覚の裏付けとなるものが、いつか全部解明されると思います。

 

: Chieさんの絵の癒しについても数学的な解説が発表されるかもしれませんね。実際にChieさんの声紋は、検査機関で癒しの力があることが証明されていますし。Chieさんの作曲された音楽のCDにもきっと多くの方が癒されていると思います。

さて、年に一度の貴重な個展が、919日(日)~ 25日(土)に、銀座ギャラリームサシにて開催されますね。

 

C: 北海道から沖縄まで全国からいらしてくださるので、原画は初日で完売してしまいますが、原画の光たちにぜひ触れにいらしてください。

編:1年ぶりにとても楽しみです! 2日間、ありがとうございました。

(了)

ライター:MAYA 校正・編集:NORIKO 映像:グランツ株式会社

【取材を終えて】

Chieさんの慈愛に満ちた美しい微笑みとお声に、いつも女神性を感じます。ふとおっしゃった「寄り添う」という言葉が、Chieさんの作品とボランティア活動における優しさの核のようで、とてもしっくり来ました。そしてまた作品を仕上げるまでのエネルギーや、長年にわたるボランティア活動によって体現された愛の大きさから、「寄り添う」包容力に加え、軽やかにして力強い「行動力」という両輪が、Chieさんの女神性を形作っているのではないかと思えてきました。

◆ChieArt氏 プロフィール

独創的な画風は「光の画家」として評価を確立。深い安らぎをもたらす絵として脳科学者や医師からの支持が厚く学会でも何度か発表。イタリア現代美術ビエンナーレ、パリ、NY、スイス、スペイン、スウェーデン、メキシコなど国内外で個展多数。独特の感性で綴る文章には定評があり、PARCO出版、角川マガジンズ、東洋経済新報社、PHP研究所、フォー・ユー、マキノ出版、東宝出版、ヒカルランド、ナチュラルスピリットなどから著書多数。また作曲を手がけメジャーデビューするなどマルチな才能を発揮。セカンドCDLumière」はAmazonランキング2部門で1位。その他、小さな個人活動として被災地や、カンボジア、ベトナム、ミャンマーなどの孤児院や学校、病院などで絵を通した社会貢献を続けている。2020年には私財を投じて「ChieArt小学校」をカンボジアに設立。

公式HP:https://chieart.net

インスタグラム:https://www.instagram.com/chieartofficial/

 YouTube(毎月第1・第3金曜日配信。)https://www.youtube.com/user/ChieArtNet

Facebook:https://www.facebook.com/ChieArtOfficial

ブログ:https://chieart.blog.jp

ChieArtショップ(版画・羽衣スカーフ・カレンダー/カード・書籍/CDその他)https://chieart.net/shop/

◆最新の原画展◆画廊:銀座ギャラリームサシ gyarari-musashi.com

2021919日(日)~ 25日(土)11時~18  *最終日1030分~16

◆書籍◆画集「生命の輝き」「愛のエコトバ」(ナチュラルスピリット)

CD付本「幸運の周波数にする光の瞑想CDブック」(ライトワーカー)

新刊本「奇跡が起きる光の絵」(マキノ出版)など16冊の書籍に次ぎ、20作目はオラクルカード(目に見えない高次元からのメッセージを簡単に受け取るための、タロットのようなカード)を発売予定!

ChieArt作曲CDLumière(ルミエール)」「Trinity(STARCIA)

 

この記事が気に入ったら
フォローしよう

最新情報をお届けします

Twitterでフォローしよう