おニャン子クラブ会員番号13番のスゴい人!

殻を破るチャレンジ

大人の中で生きてきた癖

一般社会の経験から気づく

一世を風靡し、社会現象を巻き起こしたアイドルグループ、おニャン子クラブ。
そのおニャン子クラブの「会員番号 13番」として、初期から活躍していたスゴい人。
元々子役として活動していた彼女は、一見順風満帆な芸能生活に見えたかもしれないが、子役だからこその苦悩を抱えていた。
引退、復帰、そして現在の活動。
山あり谷ありの彼女の過去、そして今後について触れていくことにしよう。

さあ…
内海和子様の登場です!

大人びていたという不安

ベビーカーに乗っていた頃に、新宿でスカウトされて芸能界に入りました。
当時は雑誌のモデルやドラマ、当時の子ども番組に出演していましたが、あまりにも小さいころだったので私自身はあまり覚えていません。
幼稚園は仕事で忙しくほとんど行けませんでした。
入園式に行ったことと、授業でバイオリンをした記憶しか残っていません。
小学校時代もほとんど記憶になく、4年生まで学校で友だちと遊んだこともありませんでした。
オセロの遊び方がわからなかったことがきっかけで「私、なんで子どもの遊びを知らないんだろう」という不安を抱くようになっていました。
習い事も、周りのみんなはスイミング、そろばん、英語などに通っていたのに、私は毎日お琴、三味線、歌、バレエ。
皆とは違う環境にいることに不安が募っていきました。
もっと友達と遊びたかったです。
未だに遊ぶことが苦手なので、そこが私の欠点かもしれないですね。

殻を破るチャレンジ

大学受験後、テレビでおニャン子クラブの募集の告知を見て応募したことが、おニャン子クラブに入ったきっかけでした。
歌だけは大学受験と並行してレッスンをしており、実はおニャン子クラブとは別にデビューのお話を頂いていました。
ドラマもたまに出ていましたが、これまで全てが周りの人からの意見、提案で人が敷いたレールの上をただ進んで行くだけのような日々でしたから、おニャン子クラブのオーディションは初めて動き、コネも無く、真正面からの挑戦でした。

驚きの環境作り

その後、「夕やけニャンニャン」という番組が忙しくなり、大学2年で勝手に学校を辞めてしまいました。
自己責任で辞めてしまった事に、とても心配してくださったフジテレビスタッフが、もう一度大学に行くことを提案してくださいました。
大学2年の時、再受験し、短大へ。
元々服飾専攻だった事もあり、デザインや手工芸を学びました。
おニャン子クラブはそれくらい学業優先でしたね。
グループの環境作りは凄かったです。
グループには家庭教師やコックさんが常についていたため、勉強や食事のサポートも手厚かったです。

大人の中で生きてきた癖

年齢も性格も全く違う仲間たちとの集団生活を通じ、楽しく、そして厳しく、学習した2年間だったと思っています。
この2年間は、私にとっては10年にも、20年にも感じるほど濃かったです。
周囲とのギャップや現実との差異に対して悩むことも多く、おニャン子クラブを辞めたいと思うこともありました。
グループの中では私は年齢が上だったので、大人の顔色を窺ってしまい、すごくおとなしくしていました。
自分の色が出せなくて、素直な気持ちは押し殺していました。

一般社会の経験から気づく

だんだん自分の置かれている状況に対して、何をやってもしっくりこなくなってきてしまい、結局29歳の時に芸能界を一度辞めました。
私はこれから何をすべきか、いるべき私の立ち位置がわからなくなってきてしまったのです。
当時の事務所の方で「お前は辞めてはいけない、歌を辞めてしまうのは悔しくないか」と、一人だけ信じてくださった方がいらっしゃいました。
もちろん悔しかったです。
でも、その時は歌に対しての意欲がありませんでした。
改めて外から自分を見る機会があるのもいいかなと思っていたので、そのまま辞めました。
辞めた後は営業の仕事などもしました。
意外に営業成績は良かったんです。
ただ、3年ぐらいすると私が芸能生活をしていた事が徐々にバレていき、最初は親が敷いたレールでしたが、自らチャレンジした「おニャン子クラブ」という芸能人生でもあったのだと気づきました。
数年経って、中田英寿選手の著書に「29歳の時に現役を引退し自分を客観視して良かった」という一文があり、この言葉の通りだと私も思いました。
私も改めて自分を別の角度から見てみると、いつも私の頭の中にあるのは芸能界で、私が本当にやらなければならないことがわかりました。

食器を通じて表現する

芸能界に復帰するために、まずはSNSで情報を発信することから始めました。
すると、沢山の反響がありました。
最近はインスタグラムで手料理の写真をアップしているのですが、私の過去を知らずにファンになってくれている方もいらっしゃいます。
食器にこだわっていて、好きなブランドを20代の頃からコレクションしたり、自分が好きな器を作りたくてろくろを回し、器を焼いたりしています。
レシピを中心にした料理本ではなく、器もうまい具合に紹介できるような、世の中にまだ存在していない料理本の出版もしてみたいです。

私の帰るべき場所

去年のワンマンのライブのことでした。
高めの料金設定だったにもかかわらず、チケットが3日間くらいで売り切れたんです。
レストランのような広い会場で、最初は怯えていましたが、同時に私ならできるという自信もありました。
会場で号泣している女の子を見て、私を覚えてくれた人や待っていてくれた人に感動しました。
本当に感謝しています。
まさか、30年経ってもまだファンでいてくださるなんて、すごくありがたいです。

時を超えて

最近のイベントには、若い方も来てくださいます。
いいバトンで、ちょうど「おニャン子」ブームに直撃していた現在のアラフィフ世代の方のお子さんが20歳くらいになり、CDを買ってくださるようです。
去年、126枚限定、10万円のスペシャルボックスをおニャン子で出し、その特典で200名限定の握手会を行いました。
すると、いらっしゃったこの年代の方たちが涙を流しており、「私小さいころからおニャン子のCDを聞いていて、大ファンです」と、ありがたいお言葉も頂きました。
これからはファンのみんなを待たせてしまった分、もっと頑張らないといけないですね。
ファンのみんなと一緒に年を取ろうと、よくブログに書いています(笑)
私はこんな年齢になってしまったけど、みんなを放っておけない。
みんなが待っている、そんなありがたい環境にいることができるのだから、何でもやっていかないといけないなと思っています。

取材を終えて

内海さんのインスタグラムには、美しい器に盛られた美味しそうな手料理の写真が沢山ある。取材当日もお気に入りの器を予約されてきたと話していた。
FacebookやインスタグラムなどのSNSに関しても、いち早くスタートしiPhoneとAndroid両方操作出来るというのもスゴい!
時代の流れに対する感度も高く、センスの良い内海さんが近い将来、美しい料理本を出版されるだろう。
本の中でどんな表現をされるか今から楽しみである

プロフィール

内海 和子(うつみ・かずこ)
◆ブログ ameblo.jp/kazukoutsumi/
◆Twitter twitter.com/kazneee/
◆Instagram www.instagram.com/kazukoutsumi/

◆ニャンギラスレジェンド+1ライブ ゲスト出演決定!!
立見里歌&白石麻子Guest 内海和子
日時:2017年11月27日(月)19時OPEN 19時30分START
会場:恵比寿 天窓 http://otonami.com/switch_top
TEL:03-5795-1887
チケット発売中 前売り 4,500円 当日 5,000円
(ワンドリンクオーダ別)
チケットはこちらから http://eplus.jp/sys/main.jsp

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