260年以上続く日本画絵の具専門店を倒産の危機から立て直したスゴい人!

本日登場するスゴい人は、1751年に京都で創業された日本最古の絵の具専門店を受け継ぐ女性。
プロの日本画家が使う絵の具はバブルを期に需要が激減し、倒産寸前まで追い詰められた。

そんな中、彼女は全く新しい発想で同社を倒産の危機から立て直した。
彼女が生み出したのは、日本絵の具に使われている胡粉を使用したマニキュア。
胡粉マニキュアはアルコールで簡単に落とすことができるため、これまでマニキュアをできなかった妊婦の方や肌の弱い方でも使用できるという。

起死回生の新商品はどのようにして生まれたのだろうか。

さあ…
上羽絵惣株式会社
十代目 取締役
石田結実様の登場です!

「想いは通じる」

私は兄がいましたので、特に家を継ぐ気はありませんでした。
短大卒業後1年ほどフリーターをしていると、兄が父と喧嘩して家を出て行ってしまい、父から家業を手伝ってくれと言われ、1日2~3時間作業を手伝うようになりました。

22歳で結婚して子供も2人授かった頃にバブルが崩壊。
私も父のやり方についていけず、家業を辞めて生活のためにアルバイトをしていましたが、父が脳内出血で倒れたため実家に戻り、会社の帳簿を見ると、自転車操業で消費者金融からもお金を借りていた事を知りました。
バブル崩壊と共に父が投資の為に購入していた絵画も10分の1の価値に下がり、日本画家も今までの値で売れないので絵を描かなくなり、画材の絵の具も売れない時代に突入していたのです。
業界団体に顔を出して色々と教えてもらいながら、井の中の蛙になってはならないと異業種交流会に沢山参加し、色の勉強をして、使い手の気持ちを知るために絵画の勉強もしました。
何をして良いかわからないまま5年が過ぎた頃、コンサルタントの先生の「商売人として何を売っているのですか?」という言葉から、絵の具を販売しているけれど、アーティストを司っている会社だと自覚しました。

そして、気づいたのです。女性は自分のボディーに毎日化粧というアートをしている。
ネイルアートをした友人の爪を見て、爪はキャンバスだと思いました。
そんなある日、ラジオで女子高生がホタテ塗料でマニキュアを開発したという話を聞きました。
更に数日後、今度はテレビでネイルによる肌荒れの問題が放送されていたのです。
この情報が奇跡的にたった数日で繋がり、日本絵の具で使う胡粉を使い、除光液というアセトン系で落とすのではなく、アルコールで落とせるネイルを作れば妊婦さんにも肌の弱い人にも安心してお使いいただけると考えたのです。
開発に1年を要しましたが、発売後は沢山のメディアで取り上げられ、順調に売れていきました。

人は、願いや想いを強く持てばアンテナが立ち、情報をどんどんキャッチ出来るのです。
ガン患者さんの院内サロンの看護師さんから、「胡粉ネイルのお陰で患者さんの笑顔を見せてもらってありがとうございます」と言われたのは本当に嬉しかったです。
これからは海外の女性にも笑顔になっていただきたいので、海外展開にも積極的に取り組んでいきます。

◆上羽絵惣株式会社
http://www.gofun-nail.com/

◆取り扱い店舗
http://www.gofun-nail.com/shop

◆沖縄店(直営店舗)
https://www.gofun-nail.com/okinawa

◆沖縄店スタッフブログ
http://gofun.ti-da.net/

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