本日登場するスゴい人は、北海道テレビの制作する大人気番組「水曜どうでしょう」を生み出したテレビディレクターのスゴい人。
同番組は、地方ローカル番組でありながら全国のテレビ局で放送され、そのDVDはオリコンDVD総合週間ランキングにて、地方局が制作したバラエティー番組のDVDとして史上初の2作首位入りを果たした。
来年には放送開始20周年を迎える大人気番組は、どのようにして誕生したのだろうか?
さあ…
北海道テレビ放送株式会社
コンテンツ事業室
スペシャリスト/エグゼクティブディレクター
藤村忠寿様の登場です!
「楽に生きる」
「水曜どうでしょう」は、私が「自分にできること」をやった結果できた番組です。
私が北海道テレビに入社した頃は、地方のローカル局で制作する番組と言えば、夕方の情報番組か30分間の報道番組だけで、それ以外に作るものはありませんでした。
でも、情報番組や報道番組を作ることは、私にとっては非常に難しい事だったのです。
それなら30分の枠をもらって、自分が一番得意で、やっていて楽しくて、多分他の人よりも秀でているであろう「バラエティー」の番組を作ろうと思ったのがきっかけで始まりました。
今でこそ全国区で知られるようになりましたが、実は東京で認知されるまでには10年かかりました。
最初の6年間はレギュラーでやっていましたが、DVDを発売してランキングに入った時にようやく全国に広がったんです。
もう来年で放送開始20年になりますが、好きな事ですから長く続けば続くほど楽しいです。
私は何をする時も、頑張ったり無理をしたりしない事を心がけています。
無理してでもクリアするのが仕事のような風潮がありますが、私は、仕事は楽であれば楽であるほどいいと思っています。
自分が楽にできることはどんどん質を追求して向上させていくことができますが、厳しい事はそれをやる事で精一杯になってしまって、質を上げるところまでは到底手が回らなくなってしまいます。
それに、厳しい事をやると自分の事ばかりを考えて、周りが見えなくなってしまいます。
自分が慌てていたらディレクターなんてできませんから、周りの人が安心できるように、自分は出来るだけ楽なことをして、余裕を持っていた方が良いのです。
私は、厳しそうなところには行きませんが、声をかけて頂いたものは、できないものでなければ断りません。
最近では舞台などにも出ていますが、決して自分が表に出たいわけではありません。
ただ自分が出ることによって、観る人に伝わればいいなという想いで始めました。
職人やプロの方が真剣に仕事をしている姿が輝いているのは、自分の役割を分かっているからなんです。
仕事をする時には、その場所、そのメンバーの中での「自分の役割」は何であるのかを考えると、自分は何に向いているのかが見つかると思います。
自分で「自分には向いていない」などと決めつけたら、いつまでも役割を見つけることはできません。
どこに行っても自分の役割を見つけることができれば、その場所で活躍できると思います。
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