日本を代表する世界的なジャズ・トランペット奏者のスゴい人!

本日登場するスゴい人は、世界的に有名な日本を代表するジャズ・トランペット奏者。

9歳の頃からトランペットを学び始め、13歳の頃には米軍キャンプのダンス・バンドで活動を開始。
初リーダーアルバム『アローン・アローン・アンド・アローン』で絶大な注目を集め、その後も大ヒットを連発。

1975年より活動の拠点をアメリカに移し、1989年には日本人として初めて、ジャズの名門ブルーノート・レコードと専属契約を結んだ。

2004年にはその功績に対して紫綬褒章が贈られた。
現在は後進の育成にも力を注ぐ。

さあ・・・
ジャズ・トランペット奏者
日野皓正様の登場です!

「我唯足知」

父がタップダンサーでトランぺッターだったので、5歳からタップダンスを始め、9歳からトランペットを与えられて吹いていました。
トランペットは学校に行く前の30分間と、帰って来てから2時間、毎日練習していました。
中学生時代には、学校に行きながらジャズの学校にも通い、夜になると頭にポマードをつけて父の背広を着て、キャバレーで演奏していました。
中学を卒業後は進学せず、そのまま音楽の道へと進みました。

私はいつもポジティブに考えているから、ネガティブな考えがありません。
何か悪い事が起きた時には、天が教えてくれている。勉強しろと言われているんだと思っています。
例えば、あるコンサートでリハーサルを終えて、本番前に食事をしていたら、下唇を思い切り噛んでしまって、ぱっくりと切れてしまったのです。
トランペットは唇を震わせて演奏するので、本番ではいつもの音は全く鳴らず、誤魔化しながら演奏するほかありませんでした。
本番終了後、すぐにステージ裏の通路に行って「神様、仏様、ご先祖様、おやじ、弟。僕が今どこにいるのかを教えてくれてありがとうございました。これからもっと頑張りますのでよろしくお願いいたします」と、お礼を伝えました。
落ち込むことも、自棄になることもありません。
ただただ感謝して、感謝の気持ちを言葉にして伝えることが大事だと思っています。

音楽は、技術ではなく会話です。
朝から晩まで練習してどれほどテクニックを身に着けても、人間の器が小さくては、その人の演奏で感動することはありません。
人間が大きくなれば、おのずと音楽も大きくなります。
人間の大きい人の包み込むような音は、聴いていて涙が出るものです。

若い人には、文化と常識、そして挨拶を大切にしなさいと伝えたい。
どれほど偉くなっても、目下の人に対しても「ごめんなさい」をすぐに言える人、「ありがとう」を言える人は魅力的ですし、逆にどんなに偉くても横柄な態度をしているとがっかりしてしまいます。
人を良く思いやる人が、誰よりも魅力的だと思うのです。

演奏活動は、天や神の指令を受けてやるもので、僕がやろうと思ってすることではありません。
だからこそ、その人が僕の演奏を通して伝えたい真意を間違いなく伝えるためにも、これからもまだまだ練習を続けていかなければならないと思っています。

◆オフィシャルサイト
http://www.terumasahino.com

◆ライブ情報
3/10.11  BLUE NOTE TOKYO
TERUMASA HINO with JOHN BEASLEY GROUP featuring JAMES GENUS, JOHN HART & JEFF “TAIN” WATTS
1st Open 5:30pm /Start 7:00pm
2nd Open 8:45pm / Start 9:30pm
Music Charge : ¥8,500(税込)
電話予約:03-5485-0088
http://www.bluenote.co.jp/jp/artists/terumasa-hino/

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