本日登場するスゴい人は、日本人で初めて国際口笛大会で総合優勝を獲得した女性。
世界各国から常連出場者が多数出場する中、初出場にして初優勝という快挙を成し遂げた。
しかし、国際大会で優勝するまでは口笛へのなじみの無さから演奏をする機会もなかなか得られず、なかなかチャンスをつかむことができなかった。
その環境の中で、彼女はなぜ努力を続けることができたのだろうか?
さあ・・・くちぶえ奏者分山貴美子様の登場です!
「小さな喜びを糧に」
子どもの頃、家でセキセイインコを飼っていて、いつもインコと一緒にいました。
鳴き声はずっと頭に入っていて、インコに呼びかけるのに口笛を吹くこともあったみたいです。
母がピアノの先生をしていたので4歳からピアノを習い始めて、大学は音楽大学に進学しました。
最初は口笛でやっていくなんて考えてもいなかったのですが、昔から人と同じことをするのが好きじゃなくて、大学3年生で将来を考えた時に「得意なことは無いの?」と言われて「口笛だけど・・・」と答えてから、それまで何となく吹いていた口笛を1曲きちんと演奏できるように練習を始めました。
大学卒業後、ピアノの先生をしながら喫茶店で週に1回ランチ演奏として口笛演奏を出来るようになりました。
レパートリーが増え、有料ライブをしてもお客さんが来てくれるようになりましたが、喫茶店以外での仕事にはなかなかつながらず、5年程悶々とした時期を過ごしました。
環境を変えるために地元に戻ろうと考え始めた頃、以前から噂に聞いて気になっていた高橋一眞さんという「口笛おじさん」のライブを聴きに行きました。
そこで演奏を聴き、口笛おじさんと出会った事でもう少し東京で頑張ってみようと思ったのです。
出会いから1年後、口笛おじさんに「サザンオールスターズの関口和之さんのCDのレコーディングがあるから一緒に行くか」と言われ、口笛で初めてレコーディングの仕事をしました。
初めてCDで自分の音が出て、「世の中に私の音が出た!すごい!」と興奮しましたね。
これが次への活力になりました。
コンクールで賞を取る事にはあまり興味が無かったのですが、口笛の国際大会は非常に珍しいので、その場に行って自分の目で確かめ、出場することで自分が向上できればいいなという気持ちで2007年に大会に出場しました。
初めての出場で余裕もなかったですし、優勝と言われた時は本当に驚きました。
でも、今まで聴いてもらいたくても機会が無かったのが優勝を機に興味を持ってもらえるようになった事には、感無量でしたね。
時間はかかりましたが、途中で辞めてしまったら何にもならないと思い、少しずつでも前に進もうと続けてきて本当に良かったと思いました。
口笛は、やりたいと思った時にすぐ始められるし、姿勢や健康にも良く、大人も子供も一緒に楽しむことができます。
興味を持った人にはぜひやってみてほしいです。
これからも、口笛を通じて音楽の楽しさを伝えていきたいと思っています。
◆オフィシャルホームページ「KIMIのさえずり」
http://kimikowakiyama.com/
◆世界チャンピオンと一緒に練習!
はじめての くちぶえレッスン〈CD付〉
http://www.doremi.co.jp/Doremi/ASC03.do?isbn_cd=13713
◆くちぶえ天国
http://www.amazon.co.jp/dp/B0014GUANG
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