1998年にサービスを開始した“葬儀社総合案内センター”
現在では600社の葬儀社と提携し、数ある葬儀社の中から相談者の予算や希望に合った葬儀社を案内している日本初の葬儀社総合案内サービスだ。
前例の無い事業を行うために試行錯誤を繰り返す日々。
努力が実り、一度は事業が軌道に乗ったものの、“日本初”であるが故の、ある課題に直面した。
彼はいったいどのようにして日本初の試みを成功させたのだろうか?
さあ・・・株式会社コネクト 代表取締役、NPO法人トータルライフサポート 理事長 三国浩晃様の登場です!
「自分ができることをする」
社会に出て10年経ったある時、初めて我が家で葬儀を出すことになったのですが、新潟出身の両親は、横浜に出てきて初めてのお葬式。
葬儀社もお寺もわからず父がすごく困っていたのです。
他にも同じように困っている人が絶対にいると思い、10年勤めた結婚式場を辞めて、一人で葬儀社総合案内センターを始めました。
最初は電話帳に広告を出しましたが、問合せの電話は10日に1度くらい。
自分の電話応対を録音して100回も200回も聞きなおして自分の話し方やお客様の反応を分析し、かかってきた電話をどうしたら依頼につなげられるかを徹底的に考えました。
「絶対に必要なサービスだ」という自信があったので、続けられました。
メディア取材を受けたのをきっかけに少しずつ依頼が入り、加盟したいという葬儀社さんも増えていきました。
3年目には全国70都市の電話帳に広告を出してどんどん依頼が入ってくるようになり、売上も上がり、それがいつまでも続くと思っていました。
しかし、3年目から同業の会社が出来、電話帳にもっと大きな広告を載せ始めて、売上が一気に落ちてしまったのです。
対抗して広告を大きくした結果、売上は下がるのに支出は増える一方。
毎年電話帳が出る頃には「同業他社が大きな広告を出していませんように」と祈り、自分ではコントロールできないことに一喜一憂していました。
今思えば当社が良かったのではなく、当社しかなかったから依頼があった。
日本で最初に起業した私の会社も昨日から始めた新しい会社も、電話帳を見ているご相談者からはどちらも違いがないのです。
違いがないから広告の大きさや低価格を競うようになるのだと痛感しました。
選ばれる会社にならなければいけないと気づきました。
それからは広告をやめて、毎月勉強会やセミナーを開催して、一人一人の方と顔の見える関係を創ることにシフトしたのです。
すると、参加者の方の口コミが2年ほどで広がり、行政からの講演依頼なども頂くようになりました。
今では、本人の元気な時から関わらせていただくことが多くなりました。
それにはある方に言われた「三国さん、死んだ後のことよりも、もっと生きている時にできることを考えたほうが良いですよ」と言う言葉と、ご相談内容の変化がきっかけでした。
ここ数年で孤独死が非常に多くなりました。
これは他人事ではありません。
どうしたら孤独死を無くせるかと考えたら、自分で自分のことを準備する必要があると思ったのです。
今後は“おひとりさま”の“ご自身の事”を中心に、健康や介護から葬儀まで人生をまるごと支援する体制をより強化してまいります。
◆NPO法人トータルライフサポート
http://marugotosien.com/index.html
全国で人生まるごと支援員による勉強会や終活講座などのセミナー、イベントを開催しています。
開催情報は上記URLよりご確認ください。
◆株式会社コネクト
http://connect-g.com/
※上記サイトは、一部携帯では見られない可能性があります。