日本で初めて一眼レフカメラを使用してメジャー作品のミュージックビデオを監督したスゴい人!

本日のスゴい人は、日本の最前線で活躍する映画監督。
これまでに、GLAYやMr.Chirdren、ゆずや久保田利伸のミュージックビデオを手がけてきた。
近年では、今や日本中の誰もが知っているであろうAKB48グループのミュージックビデオを数多く監督し、3年連続で製作されているドキュメンタリー映画「Documentary of AKB48」シリーズの監督も務めている。
過去には、伝説のバンドイエローモンキーのミュージックビデオや映画も多数監督しており、ボーカル吉井和哉氏からは“第五のメンバー”と言われたほどである。
さあ・・・ミュージックビデオディレクター/映画監督 高橋栄樹様の登場です!

「最初の打ち合わせで、物語の大筋が見えてくる。後は検証」

1996年、日本においてミュージックビデオブームというものが起き始めていた。
楽曲のミュージックビデオに力を入れて一つの作品にしていこうとする流れである。
そこで、ザ・イエロー・モンキーのリーダー吉井氏(Vo.G)がミュージックビデオのディレクターを探していたため、コンペティションに参加し採用されるに至った。
元々学生時代から実験的なビデオアート的な作品を制作していたが、吉井氏が私の作風を気に入ってくれたようだ。
学生時代にフィルムフェスティバルなどで受賞し、青山スパイラルホールで作品を上映してからミュージックビデオの依頼が多く来るようになった。
そのため、下積み時代が無くほとんどプロの現場を知らぬままキャリアのスタートを切った。
“表現”としてのビデオアートからスタートさせたキャリアだが、年齢と共に、普遍的な“物語”というものに興味が大きくなってきている。
たとえば、AKB48のドキュメンタリー映画であれば、1作目、2作目は本人達のインタビューをしっかりと入れていく構成をしていた。
しかし、最新作ではできるかぎりかしこまったインタビューではなく、メンバー同士のやりとり等を多く入れた、普段の自然な映像を中心に、彼女たちの表情の多義性を追究した。
インタビューで質問をしてアイドルの模範解答のような答えが返ってきても、実は心の底では違うことを考えているかもしれない。
言いたいことが言えていないかもしれない。
そういった人間の内面に本気で迫ることが今作品の姿勢だった。
そのために、自分でも15年ぶりにカメラをまわした。
AKB48のまわりではテレビ、メイキング映像用等常にメディア用のカメラが回っている。
その中で、“撮り方のパターン”みたいなものが出来上がっている。
映画で同じことをやっても意味がないと思い、
誰も観たことのない、メディアとは違う映像の撮り方を考える。
そして映像を編集し、自分の一人よがりの場面ばかりを使っていないか、物語にとって大切なシーンを入れているか、そういった検証も怠ることはできない。
苦労して撮影した映像はどうしても入れたくなるが“映画が伝わる”上で本当に大切なものなのかどうか、見極めていく必要があるのだ。
これからも、パターンにはまらない新たな切り口で人物に迫った映像を作っていきます。

◆高橋栄樹監督作品 大好評公開中
「DOCUMENTARY of AKB48 The time has come 少女たちは、今、その背中に何を想う?」
http://www.2014-akb48.jp
※一部携帯では見られない可能性があります。

この記事が気に入ったら
フォローしよう

最新情報をお届けします

Twitterでフォローしよう