ドキッとするようなタイトル。女性の深層心理を捉えた辛口エッセイからビジネスマンの成功と孤独を描いたベストセラーまで・・・。“ゼッタイ!必ず、幸せになれる心のキメ方”を彼女は知っている。キッパリと思いを口にし、はっきりとした姿勢でしなやかに生きる彼女の幸せを呼び込む秘訣とは・・・?
さあ・・・角川いつか様の登場です!
「出逢いが未来をつくる」
世界中のあらゆる人々との出逢いと別れを重ねる中、不思議なご縁で思わぬ道が開けることもあれば、意外な人に足を引っ張られたりと、悲しい想いをしたこともありました。
20代の頃コピーライターの広告の学校で出逢った信頼できる、長年の大切なふたりの友人がいました。十数年後、作家デビューを決心した時真っ先に熱い想いをふたりに伝えました。それなりの大人の意見が返ってきて、あまり反応が良くないことは感じていましたが、後日、「俺たちは、いつかが作家としてさほど売れるとは思っていない」「売れる売れないではなく、良い本を書くことが大切ではないのか」というプロとして耳を疑うような言葉を聞くことになりました。良い本とは売れる本のこと。それがプロの考え方のはず。私は一晩中泣き明かし、翌朝、その友情に終止符を打つことにしたのです。それはある意味、恋人と別れるより辛く、この悔しさをパワーに変えて、作家としてのスタートをきることができました。ほかにも、おためごかしで近寄ってきて、人脈だけもらってこちらに報告もなし、という人も少なからずいました。
そしてこれらの経験のお陰で自分自身が“不義理をしない”“約束を守る”といった道義を大切に思うようになりました。誰にでも良い顔をしなくなったからこそ、本当に大切な人を守れるようにもなれました。表面上は相手のためと見せて実際には自分のためである人ではなく、心から“がんばって、やってみなよ”と応援してくれる人が何人いるか。人生とはそのような仲間を探す旅だと思います。また、そういう仲間との出逢いのお陰で今の私がいます。あらゆる出逢いを通じて失敗も多い中、人の傷や痛みもわかるようになったと思います。
決して私が凄いわけではなくて、さまざまな人たちとの出逢いのお陰で気が付けば25冊も本を出すことができています。これからも私の本を手に取ってくれた読者の方々が少しでも元気になっていただけるような作品を書いていきたいです。私と本の神様との契約が切れるまで――。