本日登場するスゴい人は、ジャーナリストとして活躍するスゴい人!
現在、イタリアと日本でワインと食について執筆活動を行っており、イタリアではエスプレッソ・イタリアワインガイドの試飲スタッフ、ガンベロ・ロッソ・レストランガイドの執筆スタッフを務め、1年の3分の1をイタリアで過ごす。
日本ではワイン専門誌を中心に執筆するとともに、ワインセミナーの講師、講演を行う。
彼は、元々ワインや食だけでなく、日本の新聞社のローマ支局で政治や経済など様々な場面を特派員とともに取材していた。
彼はなぜ、ワインと食を中心にジャーナリズム活動を行うようになったのだろうか?
そして、彼が仕事をするうえで心がけている事とは?
さあ・・・ジャーナリスト 宮嶋勲様の登場です!
「ワインとともに豊かな時間を」
映画が好きで映画関係の仕事に就きたいと思い、大学を卒業後、イタリア映画史を勉強しようとローマ大学に留学しました。
ところが当時は学生運動の名残で大学が混乱していて、期待していたような勉強はできませんでした。
そんな時、読売新聞のローマ支局で取材を手伝う人を探していて、6年間ローマで取材の手伝いをしていました。
サミットや世界陸上など分野を問わず様々な取材をして、当時20代だった私にとってはとても貴重な経験となりました。
この頃にジャーナリズムとは何かを学ばせて頂きました。
その後、ワインや食に興味があったので、ローマで本格的にワインを試飲するようになりました。
当時のイタリアワインはまだ世界で認められていませんでしたが、日本に帰国した時にちょうどイタ飯ブームが起き、日本でもイタリアに対する関心と評価が一気に高まりました。
今振り返るととてもいい時期に恵まれたのだと思います。
当時は周りを見回しても私よりもイタリアワインに詳しい人はいませんでしたので、90年代中頃から雑誌などの記事の依頼を受けるようになり、それからテレビ出演や講演などもするようになりました。
私が今こうしてワインや食を中心にジャーナリストとして仕事をできているのは、好きで得意な事だったからです。
社会で活躍するためには、あなたがやりたいことではなく、あなたができることをしてください。
例えば味覚や嗅覚が人より鋭かったり、運動神経が良かったり、誰にでも、恵まれたものが必ずあります。
得意なものを見つけ、できる夢を追いかけましょう。
私は常に謙虚であることを心がけ、今までに出会ったことの無い新しいものにできるだけ純真な気持ちで向き合うことを大切にしています。
また、イタリアワインを扱うのであればイタリアで求められる人でありたいので、今も1年の3分の1はイタリアで過ごしています。
本場で認められてこそ意味があると思うのです。
私たちジャーナリストの仕事は、ワインや料理の持つ歴史的、文化的背景を踏まえたうえで、何故それが生まれ、認められ、評価されているのか、その理解の手助けをすることです。
また、ガイドブックなどのためにワインを評価することも仕事の一つですが、点数の低い物が劣っているわけではありません。
ワインは人を幸せにし、人生を豊かにする、愛でるべきものです。
その時々のTPOに合わせてワインを楽しんでください。
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◆プロフェッショナルのためのイタリアワインマニュアル
イタリアワイン〈2014年版〉
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