本日登場するスゴい人は、日本で唯一の「花人」を名乗るフラワーデザイナー。
彼はこれまでに、2007年には日、タイ国交樹立120周年記念イベント「タイ シルク ファッションショー」で秋篠宮紀子妃殿下に装花を献上。
2008年にはG8北海道洞爺湖サミットの装花を担当。
バチカン市庁「パウロ6世ホール」にオブジェを制作、ローマ法王ベネディクト16世に謁見、ブーケを献上するなど、数々の実績を持つ。
彼が「花人」を名乗る理由は、その生まれ育った環境にあった。
さあ・・・花人 赤井勝様の登場です!
「花は世界の共通語」
両親が生花店を営んでいて、両親ともに実家は花づくり農家。
花を通じて出会った両親から生まれた私はずっと花の中で生きているので、「花で生きて行こう」などと考えることも無く自然とこの道に進んでいました。
私にとって、「お花=自分」であり「自分=お花」なんです。
幼い頃からお花が遊び道具で、店に落ちている葉を拾ったり茎を束ねたりしていましたね。
幼稚園の頃から生け花を習い始めましたが、それよりも早くからお花を活けたりしていました。
お花を依頼されるときは、企業の展示であれば「来てくれたお客さんにこんなイメージを伝えたい」とか、プレゼントのブーケだったら「こんな気持ちを伝えたい」とか、必ず依頼主様の伝えたい思いがあります。
その意味を、時には時間をかけてでもしっかりと理解して作品を作ることを常に心がけています。
作品ができた瞬間は、自分の中でパーフェクトでも時間が経つうちに「あそこはもっとこうできたかな」と出来上がってからより良い方法を考えることもよくあり、自分で納得した事なんてありません。
でも、落ち込むことが悪い事ではないし全てが成功することが良い事でもない。
仕事をさせてもらって落ち込む材料がある事自体が幸せなことだと思っていつも取り組んでいます。
三つ子の魂百までとよく言いますが、母に小さい時によく言われていたことを今でも覚えていて、「勝、お花ってええやろ。きれいやろ。みんな喜んでくれるねん。」と言っていたのです。
この言葉のお蔭でそんな素晴らしいお花の仕事をできていると思うと、その時々大変なことがあっても自然と頑張る事が出来るんです。
この仕事をしていて、お花の先輩である母が時には喜んでくれたり、アドバイスをくれたり、そういった時間を共有できることが本当に幸せです。
「花人」を名乗る以上、親や先祖、私を作ってくれている人たちに対する感謝と、この仕事をできている事への誇りを大事にし続けたいと思っています。
今の目標は、2020年の東京オリンピックで、メダルを獲得した選手だけでなく出場した選手全員にビクトリーブーケをプレゼントすることです。
それも自分一人で作るのではなく、日本の各地域の色々ないいものを集めて子どもやハンディのある人などもみんなが参加できるようにして、作ってプレゼントしたいですね。
それが、日本のおもてなしだと思うのです。
◆赤井勝オフィシャルサイト
http://www.akaimasaru.jp/
赤井勝フラワーレッスン「花と遊ぶ」随時開催中。
※上記サイトは、一部携帯では見られない可能性があります。