本日登場するスゴい人は、山形県に2店舗、東京に1店舗を運営するほか全国でレストランをプロデュースし、軒並み成功へと導いているスゴい人!
彼のレストランの特徴は、日本の一次産業支援を掲げ、地元の野菜を使った料理を提供することで契約農家に一定の収入を保証している事。
彼の料理は世界的に評価され、イタリア スローフード協会国際本部主催「テッラ・マードレ2006」で世界の料理人1000人に選出されたほか、スイス ダボス会議に於いて「Japan Night2012」料理責任監を務めるなど活躍は著しい。
さあ・・・アル・ケッチァーノ オーナーシェフ 奥田政行様の登場です!
「日本の一次産業のために」
高校卒業後、東京でレストランに就職。
修業時代、すごく厳しいシェフのもとで働いたことが、私にとって大きな糧となりました。
とても神経質な方で、料理人たちは次々と辞めてしまい最後まで残ったのは私だけでした。
この時の経験で神経が研ぎ澄まされ、「今何が求められているのか」を考える癖がつき、分かるようになりました。
更に、シェフのお知り合いだったアクアパッツァの日高シェフの店で一度修業をさせて頂いた事が、私の世界を広げました。
日高シェフは非常におおらかでも成功されていて、両極を知ったことで、自分がどういう料理人になるかを考えることができました。
21歳の時、実家のドライブインが1億3千万円の借金を抱えて潰れ、借金を返すために妻と子供2人と4人で食費1日700円の生活を14年間続けました。そんな中アル・ケッチァーノはわずか150万円で始め、とにかく料理だけに注力して店舗も食器もすべて安くおさえました。
食材は山に入って野草を探したりするなど知恵を絞った料理を提供しました。
家の倒産は大変でしたが、お蔭で料理の幅が広がったので今では父に感謝しています。
鶴岡のお店はテレビにも特集されて順調だったのですが、県から依頼を受けて秋に開店予定のアンテナショップの開店時期を食材豊富な春に変更したことで、その間にあった県知事選で当時の県知事が批判を受け、選挙で負けてしまったのです。
人の人生を変えてしまった事に責任を感じると共に私自身も批判を受け、料理人人生もこれまでかとふさぎ込み、うつになりました。
しかし、ご縁を頂いて世界の料理人が集う世界大会に行ったことで状況は変わりました。
世界の舞台で自分と同じ考えの料理人に出会い、目の前がパッと広がったのです。
それから気を持ち直して新しい料理を次々とリリースして結果、アンテナショップは連日満席の大好評を頂きました。
私は、レストランの事業を通して日本の一次産業を救い、美しい日本を残したいと考えています。
私の店でもプロデュース店でも必ず契約農家という形で農家さんと契約し、大卒の方のお給料と同程度の収入を保証するようにしています。
後継者不足と言われている農家さんに安定した収入と誇りを持っていただく事で、家業を継げる環境を作ろうと考え事業に取り組んでいます。
実際に私たちの契約農家さんには皆後継者がいらっしゃいます。
今は、私がこれまでに得た知識や理論を書籍にするために活動しています。
生きているうちに本にして、次の世代のために残していきたいと思っています。
◆美しい食の大地から
http://www.alchecciano.com/
※一部携帯では見られない可能性があります。
◆アル・ケッチァーノ
〒997-0341 山形県鶴岡市下山添一里塚83
tel.0235-78-7230 fax.0235-78-7231
◆イル・ケッチァーノ
〒997-0341 山形県鶴岡市下山添一里塚83
tel.0235-78-7232 fax.0235-78-7231
◆ヤマガタ サンダンデロ
〒104-0061 東京都中央区銀座一丁目5-10
ギンザファーストファイブビル
山形県アンテナショップ「おいしい山形プラザ」2階
tel.03-5250-1755 fax.03-5250-1756