「不登校13万人」「ニート84万人」「引きこもり70万人」、社会に参加できずに苦しんでいる青少年がこの国には存在しているという。
“オルタナティブスクール”
家庭でもなく、学校でもない、生徒の心の拠り所となる第三の場所。
本日のスゴい人の経営するこのスクールは認定NPOに登録され、単に、生徒の心の拠り所となる場所を提供するだけでなく、生徒1人1人が社会で生き抜く力を養うプログラムを提供している。
彼は、家庭や学校に拠り所のない子どもの状況や環境をあらゆる側面から考察し、解決のために日々奔走している。
さあ・・・認定NPO法人 侍学園スクオーラ・今人 理事長 長岡秀貴様の登場です!
「自ら動くということ」
20歳のころ、恩師が突然亡くなった。
その恩師は、自分が16歳の時、病気の惨めさから自殺しようと考えた時に声をかけて救ってくれた。
生きていてもどうしようもないと思っていたけど、それでも生きる意味があるということを今度は自分が伝えなければいけないと思った。
その時自分が救われたように、様々な理由で生きる希望を失ってしまった子ども達を救う学校をつくりたいと考えた。
当時日本中に点在していた「フリースクール」というものを徹底的に調べるため、全国を行脚した。
中には、社会批判や、いかに悪い社会が自分たちをこんな風にしているかということを生徒に教えているところもあった。
自分が教師をしなくてはという想いがさらに強まったが、経験がなかったため、小中高の教師を経験するところからはじめようと思った。
あるとき、なぜ人は夢をあきらめてしまうのだろうと考えた。
昔ミュージシャンなどの夢を追っていた人に諦めた理由を聞くと、“家族ができたから” “家を買ってしまったから”などが多かった。
自分も、“学校をつくる”という夢がどれだけ本気か確かめたく、借金をして家を買い、車を買った。
4000万近い借金が残ってからすぐ、教師を辞めてみた。
普通は借金を返さなくてはいけないから定職は手放したくないはず。
しかし、自分はそれよりも、学校作りをすぐにでもしなくてはいけないという想いの方が強かった。
まずは、ニートの気持ちが本当にわかるのは今しかないと考え、1年間全く何もしないということを試みた。
予想通り、貯金はすぐ0になった。
さすがにこれでは家族の生活が成立しないと思い、BAR経営をはじめた。
昼間は学校作り、夜はお店で資金づくり。
こういった経験をあえてすることで、貧困問題などで崩壊してしまう家庭の気持ちを理解する力をつけようとしてきた。
そして、念願叶って侍学園は誕生した。
侍学園は、卒業までの在学期間は決めていない。
生徒それぞれの進み方で卒業に向かう。
そして卒業するにあたっては、さまざまな企業や行政機関のご協力をいただいて就労までを強力に支援します。
逆に言うと、「就労できない状態で社会に放り出すことはしない」とも言えます。
侍学園で学ぶことの最終目標が「精神的・経済的な自立」であるからです。
この結果、侍学園の卒業生は、就労率100%です。
これからもこの侍学園の侍精神を全国各地で広げていきます。