お菓子作りは夢創り!子どもたちの夢をケーキで表現するスゴいパティシエ

フランスの名門、シュクレ・カカオやジャン・ポール・エヴァン、パリ随一の老舗ラデュレなどでで修行を積んだ本日のスゴい人!
彼の発案によって生まれた、子ども達の夢をケーキで表現し、それを無料でプレゼントするという前例のないプロジェクト。
その名も、“夢ケーキ”。
「お菓子を通じて、世界中の子ども達と夢や感動を共有したい!」
この理念を基に、今日も彼はケーキ作りに命をかける!
さあ・・・菓匠 Shimizu 3代目、清水慎一様の登場です!

 

「ご先祖様に感謝し徳を積む」
僕の実家は、祖父の代から続くお菓子屋。
僕が学生の頃は“パティシエ”なんてかっこいい言葉もなく、地味で儲からない両親の家業に反発して後を継ごうなんて考えていなかった。
でも、大学3年のときに初めて親と仕事の話をして「家業を継がないなんて、親不孝だ」と感じて、大学卒業と同時にパティシエになりました。
実は僕、すごく不器用なんです。だから東京での修行時代、初日からチーフや先輩にボロックソに怒られた。
「お前なんかパティシエに向いてない、辞めちまえ!」なんて言われましたね。
当然、へこみました(笑)ノイローゼ気味になって、3ヶ月くらいで辞めればいいやって思ってた。
そんな時に、先輩から言われたこの言葉。「殺されるわけじゃないんだから、ビクビクしないで思いっきりやれ!」
この瞬間、「実家で待ってるから」と言ってくれた母親の顔が浮かんだ。
母親を守りたい!実家を日本一の菓子屋にしたい!僕の中で、何かが大きく変わった瞬間だった。
その後、死にものぐるいで勉強し、5年かかる修行を3年でこなして洋菓子の本場フランスへ修行に行くことができました。挫けそうなとき、両親と衝突した時、いつも支えてくれた妻に本当に感謝しています。
フランスでの修行を終えた2006年、子どもが親を殺めるという悲しい事件が近所で起きたことがきっかけで“夢ケーキ”プロジェクトがスタートしました。
お菓子を通じて子どもに夢を与えるのが僕の仕事。自分のケーキで夢を与える事ができたらこの事件を防げたのではないか?しかし、子どもたちに無料でプレゼントすると言ったら、当然のごとく周りから大反対を受けた。
売上にならないんだから、当然の反応かもしれない。でもね、僕はこう考えている。
「人様に喜んで頂くことをする」これが全てだと。
売上を上げるためとか、見返りを得るためとか、そんなんじゃないんだ。
僕がこうして生きていられるのはご先祖様が積み上げてきた“徳”を使わせて頂いているからだとばーちゃんに教わった。ならば、僕は、自分の為でなく次の世代のために人様に喜んで頂けることをして徳を積みたい。そんな想いで、僕は夢ケーキを続けています。
大好きな地元は田舎ですが、遠くからでも人が来てくださるようなケーキ屋を目指しています。そして、僕の周りにいるスタッフ、お客様が幸せになり、一人でも多くの夢をカタチにできるような活動を続けていきたいです。

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