20世紀3大ビジネス書の一つと言われ、世界的ベストセラーとなった『エクセレント・カンパニー』をあなたはご存じだろうか?
本日はその著者であり、近代的経営のアイディアを形づくった人物として知られるスゴい人が登場する。
彼は、アメリカのコンサルティングのトップ企業であるマッキンゼーに勤めていた頃に「7つのS」を開発して話題となり、その後独立。
マネジメント産業に発展をもたらした彼の活躍は出版業界だけにとどまらない。
彼は自身のアイディア、著書を反映させたセミナーをアメリカのみにとどまらず世界各国で開いている。
さあ・・・トム・ピーターズ・グループ会長 トム・ピーターズ様の登場です!
「Excellent」
マッキンゼー時代、同僚たちとともに「7つのS」すなわち
1.Shared value(価値観・理念の共有)
2.Style(経営スタイル・社風)
3.Staff(人財)
4.Skill(スキル・能力)
5.Strategy(戦略)
6.Structure(組織構造)
7.System(システム・制度)
の、相互関係や整合性に注目した企業経営を提唱してきました。
これは組織を考えるうえで必要な経営資源であり、優れた企業はこれら7つの要素が互いに補完しあい、強めあいながら戦略を実行していくものです。
そして、こうした相乗効果によって成功を収めている優良企業を研究するうちに8つの教訓が生まれ、それを著したのが「エクセレント・カンパニー」でした。
(1) 行動の重視
超優良企業はとにかく行動することを重視しており、企業規模の大きさゆえに陥りがちな官僚主義に束縛されていません。
(2) 顧客に密着する
顧客密着は今では当たり前になりましたが、1970年代には多くの企業が顧客と隔たっていたのです。
(3) 自主性と起業家精神
私はあらゆる立場の人に対して自主性と起業家精神を求めてきました。
企業に関わる全ての人が自由に考え行動することが大切なのです。
(4) 人を通じての生産性向上
生産性を上げる方法は大企業のようなスケールを持つことだけでなく、「人」によって向上させることができるのです。
(5) 実践的価値観に基づく行動
7つのSでいう「共通の価値観」のように、マネジャーと従業員とが手を取り合ってビジネスを動かすことが大切です。
(6) 基軸から離れない
これも今では当たり前になりましたが、企業は本来の目標を常に掲げ続ける事が大切です。
(7) 単純な組織、少数精鋭
成功を収めている企業は規模を拡大したり組織を複雑にしたり手順を煩雑にしたりせず、逆に物事をシンプルに保っていることが多いのです。
(8) 硬軟両面を同時に持つ
超優良さとは小規模組織が得意とする素早く柔軟な動きから生まれるもので、超優良組織が必ずしも大規模企業であるとは限りません。
このような、私が書籍にしてきた成功のための法則を、これからもセミナーを通して多くの人に伝えていきます。