本日登場するスゴい人は、生理用ナプキン、タンポンに次ぐ第3の生理用品を日本で初めて医薬品医療機器等法に基づき製造・販売している女性。
彼女は2002年にオーガニックコットンベビー服のメーカーをアメリカで創業。
かつて無かったカラフルな商品は大ヒットし、今や40か国2800店舗で販売されている。
創業と同時にオーガニックコットン生理用布ナプキンの製造・販売も始め、生理用品事業を行っている中で出会ったのが、第3の生理用品「月経カップ」だった。
3年間かけて日本女性を含めた100人以上のモニターとともに自社のオリジナル商品を開発し、2013年より米国薬事法の認証を受けアメリカで販売を開始。
そして今年(2016年)、日本の医薬品医療機器等法に基づく日本で初めての月経カップの販売を開始した。
彼女が商品を通して実現したいこととは?
さあ…
株式会社スクーンジャパン
代表取締役社長
浅井さとこ様の登場です!
「情熱」
起業する前は、アメリカのコンサルティング会社に勤めていました。
アメリカは競争社会のため同僚同士の足の引っ張り合いが激しく、ある朝出社すると同僚が部屋の隅で「怖い」と言って震えていました。神経衰弱症だったんです。
それまでは大きな組織の中で上に上がっていこうと思い、そのために大学院で経営修士も取りましたが、そんな経験があってから、大企業を辞めて独立することを決意しました。
2002年にアメリカで会社を設立し、当時のオートミール色をしたオーガニックコットンのベビー服を「肌にも環境にも良いけれど可愛くない」と感じ、デザイナ―と共にカラフルなオーガニックコットンベビー服のブランドを立ちあげました。
最初は海外の工場に発注した商品が、サンプルとは全く違う色で何百箱も納品されるなど、うまくいかない事もありましたが、そんなトラブルはつきものです。
次からは出荷前に工場にチェックに行くことで、精度を高めていきました。
国からオーガニックの認証を受け、オーガニック食材で有名なメガストアチェーン、Whole Foods Marketにも置いてもらえるようになり、商品の売れ行きは順調で38か国へ輸出するようになりました。
同じ素材で布ナプキンを作ると2000枚のサンプルが3日で売り切れ、チャンスを目の当たりにしたため、生理用品事業に乗り出しました。
生理時にナプキンが買えなくて学校を休んでしまうアフリカの女の子たちに生理用品を寄付する団体に、布ナプキンを寄付する、ということがあったんですが、その時に他のメーカーが月経カップを寄付しているのを見て、こんな便利なものがあるのかと驚き、感動しました。
そして、どうせ作るなら他にないものを作りたいと思い、100人程のモニターにアンケートを取って、3年かけて改良を続け2013年にアメリカの薬事法を通り、「スクーンカップ(SckoonCup)」を商品化しました。
日本にも広めるため、医薬品医療機器等法に届出申請をし、日本法人を設立して販売を始めました。
日本での認知度はまだ低いですが、生理の時にも普段と変わらない生活ができるようになるため、私は月経カップが女性のライフスタイルを変えると確信しています。
今後も、自分のやりたいことをする女性を応援したいです。
そして、生理のことをもっとオープンに話せる世の中にしていきたいと思っています。
会社員時代とは違い、今は自分のやったことが返ってくることが楽しく、日々のマイルストーンの一つ一つやお客様からの反響が喜びとなっています。
自分のことを見つめ、「自分が何をしたいか」に真摯に向き合い、したいことはとことんすることが、夢や目標を達成するための第一歩です。
スクーンカップを使ってくださる方にも、自分が本当にしたいことを、この小さなツールによって、どんどんしてもらいたい、そんな願いを込めて、商品作りをしています。
◆スクーンカップ
http://www.sckooncup.jp/