宇宙というと、ごく一部の限られた人しか見ることのできない世界だと思っている方が多いのではないのでしょうか?
本日登場するスゴい人は、日本で初めて、個人で風船による宇宙撮影を成功させたスゴい人!
彼がこの研究を始めたのはまだ学生の頃。
誰でも入手できる風船にカメラをつけて飛ばし、宇宙を撮影するという方法で、彼は宇宙をより身近なものにした。
現在は宇宙の撮影のみならず、撮影した写真を活用して宇宙を身近に感じさせる企画なども行い、発明家・エンジニア・アーティストとして活躍している。
さあ…
発明家/エンジニア/アーティスト
岩谷圭介様の登場です!
「まず“やってみる”」
子どもの頃から機械が大好きで、よく分解して怒られていました。
機械や宇宙に興味があり、将来はBack to the Futureに出てくるドクのような発明家になりたいと思っていました。
大学入学後、発明コンクールで入賞し、これで発明家になれる!と思ったもののそうはいかず、授業でも積極的に発明をしていましたが、成績として評価されるだけで発明家にはなれませんでした。
4年生になり周りが就職を決めていく中、自分のやりたいことを見つけることができず、1年間留年することにしました。
留年中、ニュースサイトで「アメリカの大学生3人組が風船で宇宙撮影をした」という小さな記事を見つけました。
すぐに自分でもやってみようと取り掛かりましたが、やり方もなにもわからない手探りからの出発です。
最初はうまくいきませんでしたが、失敗の中に小さな成功を発見し、その成功を寄せ集めて改善し、実験を繰り返しました。
4機目の実験では機体が海に落ちて回収できなくなってしまい、「自分では無理だ。時間の無駄だったんだ」とやる気を失って呆然と過ごしていましたが、10日ほど経って諦めがついた頃に、砂浜で散歩中に機体を拾ったという男性から電話がかかってきたのです。
10日間海を漂流した機体は中まで錆びていましたが、奇跡的にSDカードの中身を確認することができました。
海に落ちたものが浜辺に打ち上げられ、心優しい人が拾ってくれて、錆びたSDカードも読み込めた、という奇跡の連続で、「もう少し頑張ったら」と言われているようで、宇宙写真は撮れていませんでしたが再び挑戦する意欲が湧きました。
11機目でようやく初めて宇宙の写真を撮影することに成功し、その後も実験を重ね、挑戦を始めてから約1年半経った頃、16機目でついに思い通りの写真を撮れるようになりました。
実験の過程はほとんどが苦労でしたが、地味で泥臭い努力の積み重ねがあるからこそ、その苦労が報われる喜びを実感できるのです。
今後は宇宙と地球と自分のつながりを体験できる施設を作りたいと思っています。
何事も、まずは「やってみる」事が大切です。
やってみることから始めなければ、成功か失敗かもわかりません。
そして、失敗から得ることもたくさんありますが、「元に戻れない失敗」はしない事。
挑戦するときには、決断する前によく考えることが大切です。
◆オフィシャルホームページ
http://fusenucyu.com/
◆著書『宇宙を撮りたい、風船で。』キノブックス
http://www.amazon.co.jp/dp/4908059195
◆書籍特設ページはコチラ
http://kinobooks.jp/lp/uchu/