本日登場するスゴい人は、プロのチェスプレーヤー。
12歳からチェスを始め、2005年、16歳で第38回全日本チェス選手権全国大会に優勝し、当時の最年少記録を更新。
2009年には日本人で5人目となるFIDE Masterタイトルを獲得。
そして2015年2月、日本籍のプレーヤーとして2人目となるInternational Masterのタイトルを獲得した。
彼の活動範囲は広く、チェスの大会への出場や指導の他、チェスの入門書やチェスを題材にした漫画の監修、チェスイベントの開催など、チェスに関わる仕事を幅広く引き受けている。
若くして活躍するスゴい人にも、戦績が伸びず悩んだ時期があった。
さあ…
プロチェスプレーヤー
小島慎也様の登場です!
「自分にできることを」
チェスとの出会いは12歳の時。
パソコンにゲームが入っていて、やってみたのがきっかけでした。
幼い頃は色々なことに興味があり、飽きやすい方だったのですが、チェスを始めてすぐにのめりこみ、今ではもう14年になります。
16歳でチャンピオンになり、後輩たちの事を考えるようになりました。
また、強かった先輩方も社会人になると大会に出られる回数が減り、辞めていってしまうのが残念で、高校を卒業するときに、チェスで生きていこうと決意しました。
具体的なビジョンも自信もありませんでしたが、チェスが好きだから何かしたいし、自分が今やらなければ後輩たちの道を作ることができないと思ったのです。
2009年にFIDEマスターを取得し、すぐにその上のインターナショナルマスターを目指しましたが、それから5年半もの期間がかかりました。
戦績の良くない時期があり、きちんと勉強しているはずなのに結果が出ず、悩んだこともありました。
そこで2012年、思い切って初めて一人でハンガリーへと向かいました。
ハンガリーには世界各地から、チェスのレベルアップのために人が集まってきます。
14歳の女の子に負けたり、試合で4連敗をしたりした時にはひどく落ち込みましたが、日本人宿で周りに日本人の仲間がたくさんいたのが支えになりました。
うまくいかない時も周りの人が応援してくれるので、「頑張らなきゃ」と思うとエネルギーが湧き、今年2月についに取得できました。
もっと早くインターナショナルマスターになれると思っていましたし、周りの方からの期待が大きい分、その期待に応えられない時はとても苦しく感じました。
でも、私には自分で定めた目標があるので、苦しくても続けるしかありません。
辛い時には「自分の成功の形をどうイメージするか」が大切だと思います。
また、できない事に落ち込むのではなく、自分には何ができるかを考え、できることを一生懸命にやる事が一番ですね。
小さい事でも自分の価値を認めることが自信につながります。
チェスは、世界ではサッカーの次に競技人口が多く、海外では10代からタイトルを取る人もいますが、まだまだ日本は遅れています。
今後は色々な分野の人と一緒にチェスを広める活動をし、やってみようと思った人が楽しめる環境を日本に築きます。
私が目指しているのは、私一人が強くなるだけでなく、私に続く人が育つことです。
その為に、今後も自分のレベルを上げつつ、環境を整えていきます。
◆オフィシャルホームページ
http://shinyakojima-blog.blogspot.jp/