単行本500万部を売り上げた昭和を代表する児童ギャグマンガを生み出したスゴい人!

小学館の発行する漫画雑誌「月刊コロコロコミック」
子供の頃に読んだことがあるという方も多いのではないだろうか。
このコロコロコミックで10年以上も連載を続けた人気ギャグマンガの作者が、本日登場する。
主人公は、頭に毛が3本しかない小学生。
その一家が、強引かつ本末転倒な節約を試みるギャグマンガ。
全25巻の単行本は累計500万部を売り上げ、テレビアニメ化までされた「つるピカハゲ丸くん」
さあ・・・漫画家 のむらしんぼ様の登場です!

「自分の器で」

学生時代、先輩から「きりひと讃歌」という漫画を借りて読んだ時、それまで児童漫画しか読んだことがなかったので夢中になり、涙がこぼれ、衝撃的な感動を受けたのです。
この時、自分の内面にあるモノを表現する漫画家になりたい!と思いました。
漫研の似顔絵イベントをしていると、既にプロでご活躍されていた弘兼憲史先生に声を掛けられました。
その日一日を一緒に過ごし、うちに手伝いに来ないかと声を掛けられたのです。
先生から
「絵を描きたくて漫画家になりたのか?話を作りたくて漫画家になりたいのか?」
と聞かれ、
「話を作りたくて漫画家になりたいです」
と答えたら、お前は大丈夫だと言われました。
一作目「けんかバンバン」が出来、常に作品を作り続ける私たちはいつも代表作は“ネクストワン”という気持ちでやっていました。
この言葉を励みにして二作目「とどろけ!一番」が生まれたのです。
雑誌内での人気も2位でしたが、当時は2位でも打ち切る時代。
自惚れていて、次の作品も売れるだろうと思っていたのですがヒットせず、低迷期に入ってしまいました。
29歳、二人の子を持つ父になりました。
人気も出ず、自分の身体も壊し入院。
そんな時、「もう一度4コマからやってみないか」と声を掛けられ、また4コマからか・・・と思いながらもやってみることにしました。
6畳一間に家族が川の字で寝ている姿を見ていると、過去に色々な方に頂いたアドバイスを思い出し、
「デビューして10年やったが甘くなかったな。最後にきっちりやることはやろう」
という気持ちになりました。
子供の頃に楽しく読んだ漫画の事を考え、思い出と共に人生を振り返って書き上げ、出来上がったキャラクターが、「つるピカハゲ丸」くんだったのです。
1話目を掲載した時は全く読者の反応は無く、3話だけは掲載することになっていたので病院で3話目を書き上げ退院したら、すぐに単行本を出すことに!
お陰様でテレビアニメにもなり大ヒットしましたが、その後また低迷期を迎えました。
父や身近な人の死を通して出逢った言葉が「無義をもって義とする」でした。
頭の中で計算している時はうまくいきませんが、図らず夢中になって自分の器の中で一生懸命やっている時が一番良い結果も付いてきます。
つらい時期も沢山ありましたが、今は肩の力を抜き自分らしく過ごせています。
新しい動きがまた出てきましたので、肩肘を張らず自然体でいるのが一番いいのかもしれませんね。

◆「月刊コロコロイチバン」
つるピカハゲ丸1~2巻
http://www.corocoro.tv/coro1/news.html

◆「つるピカハゲ丸ベストセレクション」
http://www.amazon.co.jp/dp/4091470726

※上記サイトは、一部携帯では見られない可能性があります。

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