1972年の創業以来日本流のハンバーガーショップを展開してきた“モスバーガー”
今や他のハンバーガーショップでも販売されている“テリヤキバーガー”は、同社が日本の大手チェーンで最初に発売したものであり、他にもライスバーガーなど日本ならではの商品を次々に開発してきた。
また、外食産業において初めて47都道府県へ展開したのも同社である。
そんなモスバーガーの創業者の甥であり、社長として経営を受け継ぐスゴい人が本日登場する。
創業40年を超えた今、彼が目指すものとは?
さあ・・・株式会社モスフードサービス代表取締役会長兼社長 櫻田厚様の登場です!
「日本流のおもてなし」
大正生まれの両親を持ち、靴磨きは妻の務めという時代に育ちました。
3歳頃のある日、母に「お父さんの靴を磨いてごらん」と言われ、母が磨いている姿を思い出しながらやってみました。
きっと出来栄えはひどかったと思いますが、母は満面の笑みですごく褒めてくれましたね。
その時、人の喜ぶ顔ってこんなに素敵なんだと思い、人の喜ぶ顔を見たくて母にも近所の人にも自分から手伝いをするようになりました。
母が褒めてくれたことの喜びが、今の自分を作っていると思います。
17歳の時に父が亡くなり、今までのようにはいかず、高校に通いながらレストランでアルバイトをしました。
必要に迫られて始めたアルバイトでしたが、人よりも早く社会に一歩踏み出すことで先に色々な経験を積むことになり、今では父にすごく感謝しています。
高校を卒業後、広告代理店に入社。
入社から2年経った頃に叔父がモスバーガーを創業しました。
私が高校時代にレストランでアルバイトをしていたこともあり、「飲食業をやるから手伝わないか」と誘いを受けました。
会社では先輩や上司にもかわいがってもらい、ノリに乗って仕事をしていましたが、社長に相談して半年後に退職。
モスバーガーの1号店で働き始めました。
創業者がどれほど大変だったかは計り知れませんが、私自身は辛いと思ったことはありません。
若かったですし、両親のおかげで本当に体が丈夫なので一日中働いても体力は有り余っていましたね。
私は47歳で社長職を受け継いで早16年目になります。
会社経営で一番大切なことは、会社を永続させることだと思っています。
当社も創業から40年を過ぎましたが、できれば100年続く会社にすることが社長としての私の目標です。
個人的には、リタイアしたらモスが進出している国に世界旅行をしたいです。
自分がこれまでやってきたことを後で振り返れたら嬉しいですね。
世界展開している外食企業のほとんどが欧米発の企業で、Made in Japanで世界に展開している外食企業はそれほどありません。
衛生意識が高く、勤勉な日本人だからこそできる安全で安心して食べられるハンバーガーと
日本流のおもてなしを、これからも世界に広げていきたいですね。
◆モスバーガー
http://www.mos.co.jp
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