本日登場のスゴい人は、かつては地元では札付きのワルだった。
通称「リーゼントボクサー」
強いけれど、優しくて爽やかな人物だ。
「ボクシングはエンターテインメントであり、お客様を楽しませなければならない」と彼は言う。
その為に一人でも多くの人と会話をすることを大切にしている。
それは、自分を身近に感じてもらい、応援してもらいたいという素直な気持ち。
彼の眼の奥にはブレない強さと澄んだ美しさが入り交じっている。
彼がここまでの強さと優しさを手に入れるまでには、多くの人の応援と支えがあった。
さあ・・・プロボクサー 和氣慎吾様の登場です!
「守ってくれる人々」
地元では札付きのワルでした。
中学校1年生の終わりに地元に出来たボクシングジムに通い、2年生の夏に不良の頭とタイマン。
喧嘩には負けたけど根性を認められて仲良くなり、だんだんと悪事に手を染めるようになり、警察の厄介にもなりました。
それでも、ボクシングだけは続けました。
高校進学は無理だと言われていましたが、ジムの会長が「アマチュアで優勝できるから高校だけは行け」と言って高校の校長に入学できるように掛けあってくれました。
ボクシング部も無かったのに、俺の為に用意してくれました。
大会に出ると、ロンドンオリンピックで銅メダルをとった清水選手など強い選手がいて、なかなか全国には進めなかった。
それでも、彼らの引退もあって全国大会に出場できるようになりました。
高校入学後も悪さは続きましたが、重い謹慎処分を4、5回繰り返しても退学にはならなかった。
いつも校長先生が「ワシの一存で残す」と守ってくれたんです。
高校3年の春。
最後の暴走をしていたら、仲間が立て続けに逮捕されていきました。
残ったのは自分ともう一人だけ。
警察も、夏のインターハイと秋の岡山国体があるのでそれが終わるまで逮捕を待ってくれていたのです。
高校3年の夏のインターハイ。
練習している最中に「お前は優勝できる」と古口ジムの古口会長が声を掛けてくれた。
しかし1回戦で負けてしまい、うなだれていたら、「今のは勝てた」と名刺を渡されスカウトされたのです。
秋の国体が終わり11月に逮捕状が来て鑑別所へ。
卒業目前でしたが、高校側ももう面倒を見きれないと退学処分になりました。
鑑別所の中でこのままではいけないと思い、ボクシングを辞めようと思っていたけれど、面会に来た母親に古口会長に電話をしてもらいました。
少年院に行く予定でしたが会長が身元引受人になってくれて、会長の下でボクシングを始めました。
試合に出て順調に勝ち進んでも4回戦で足踏みをして苦しい思いをし、会長のせいにもした事もありました。
文句ばかり言っていた時に「全てに感謝する気持ちを持て!」という言葉を頂き、無理矢理に周りに対する接し方を変えました。
そうしたら、びっくりするほど環境がガラリと変わっていたんです。
ボクシングを通じて多くの人に守られて、今の俺があります。
この東洋のベルトは俺のものだとは全く思っていません。
皆で取ったベルトなんです。
世界の頂点は必ず取ります。
そして、日本人が成し得ていない偉業を掴みます。
◆リーゼントボクサー 和氣慎吾(アメブロ)
http://ameblo.jp/cool0224/
◆古口ジム(所属ジム)
http://www.koguchi-gym.com/
※上記サイトは、一部携帯では見られない可能性があります。