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いつも心に底辺を

小説家花房 観音

第1回団鬼六賞・大賞を受賞した小説家であり、バスガイドでもあるスゴい人!
第1回団鬼六賞・大賞を受賞した小説家であり、バスガイドでもあるスゴい人!

借金を抱え、30歳で実家に連れ戻される

文章でお金をもらえるという感動

1年で大賞を受賞した、小説の書き方の勉強法

本日登場するスゴい人は、小説家として活躍しながら、バスガイドでもある女性。
幼いころから歴史小説が大好きだったという彼女だが、小説家を目指したのは38歳の頃。
投稿を始めてわずか1年で第1回団鬼六賞の大賞を受賞し、デビューを果たした。
2010年にデビューして以来、官能、怪談、ホラー、歴史など幅広いジャンルにわたり、多数の作品を出版。
また、映画評や書評も執筆している。
現在では華々しく活躍する彼女だが、今日に至るまでには苦難と挫折の日々があった。

さあ…
小説家
花房 観音様の登場です!

読書が好きで作文が得意だった

子どもの頃から本を読むのが好きで、作文が得意でした。
祖父と一緒に大河ドラマを見たり、叔父が司馬遼太郎さんが好きだった影響を受けて、子どもの頃から歴史小説ばかり読んでいました。
初めて物語を書いたのは高校1年生の時、合唱部でおこなうミュージカルの脚本で、白雪姫の物語。
いつも授業中に漫画を描いていたので、「脚本を書いて」と言われて。
学生時代は漫画家になりたくて、投稿もしていましたね。
大学時代、寮に司馬遼太郎さんの本を並べていたら、先にバスガイドのバイトをしていた子に「そんなに歴史が好きだったら、バスガイドなら働きながら歴史の勉強できるよ」と誘われ、学生ガイドのバイトを始めました。

借金を抱え、30歳で実家に連れ戻される

その後、大学を留年して、結局卒業できずに辞めてしまって。
ハローワークで学歴不問の映画館の仕事を見つけて、働き始めました。
それまで映画をほとんど見なかったけれど、面接で映画は好きかと聞かれて「はい!」と答えて。
昔からハッタリが強くて、度胸があると言われます。
私はそんなつもりは無いんですけど(笑)
給料は安いけれど、京都市内の映画館全館で映画をタダで見られて、その頃は1日1本、休日は3本くらい観て、今考えると良い仕事だったと思いますね。
ただ、就職と同時に変な男につかまって、借金を抱えてしまいました。
5年ほど働いて、映画館が閉館になるために全員リストラされ、仕事を探したのですが、学歴も無く、映画館の仕事ではスキルも身についていない。
借金のために働くばかりで生活に余裕がなかったので、旅行をしたいと思って添乗員の派遣会社に登録し、1年くらい働いていました。
しかし、添乗員をしていた頃にさらに借金が膨れ上がり、家賃も滞納してついに親に連絡が行ってしまい、兵庫の実家に連れ戻されました。

他人をうらやんだ、どん底の日々

その時はどん底でした。
両親も妹弟も真面目なのに、私は大学を中退してお金の負担もかけて、一族の恥。
未来は無いと思っていました。
夢も希望もないけれど、何かしてお金を稼がないと生きていけない。
そう思って毎日職安に通い、仕事を探して、面接に行っては落ちる日々を繰り返していました。
自分を追いこんで、自分みたいな人間は結婚も出産も無理だと思っていました。
あの時は自分以外のすべての人が幸せで、自分だけが不幸だと思っていました。

文章でお金をもらえるという感動

その後、旅行会社を経て、ガイドと工場の仕事を始めました。
ガイドとしては春と秋の土日くらいしか仕事が無いので、普段は工場で検査。
もう一回家を出て京都に戻りたいという想いが強くなり、とにかくお金のために毎日必死で働いていましたね。
その頃、東良美季さんの本を読んでファンレターを送ると、ちょうどミクシィが流行り始めた頃で、東良さんに誘われて登録して、日記を書き始めました。
そのうちに東良さんが面白がってくれて、ブログで「面白い文章を書く人がいる」と紹介してくれて。
褒められたら嬉しいし、読者も増えたので、毎日何かを書いていました。
それまで、過去の経験などは恥ずかしくて言えなかったのに、「匿名だし」と思って書いてみたら冷静になって、自分を責めなくなり、気持ちが楽になりました。
その後、周りの人に勧められてブログを開設し、毎日、本や映画、AVについて書いていたら、情報誌から「うちで書きませんか」とお誘いをいただきました。
当時月1本のコラムで8000円もらえて、文章でお金をもらえるということに感動して。
もちろん月8000円じゃ全く生活できないけれど、文章で食べられるようにするにはどうしたら良いんだろうと考えて、小説家になりたいとぼんやり思うようになったんですね。

38歳、小説家デビューへの挑戦

2009年の春、新型インフルエンザが大流行して、春のガイド仕事が全てキャンセルになりました。
ガイドとしての収入はゼロになり、こんな不安定な仕事まずい!と思い、とにかく生活のために小説を書き始めました。
できることの選択肢が少ないので、好きなことをやるしかない。
捨てるものも無いので、ダメ元で徹底的にやろうと決意しました。
最初の1年は、何でも良いから書いて投稿する日々。
「今はまずデビューすることだ」と、自分が絶対に書けないジャンル以外の新人賞をノートに書きだして、純文学、ホラー、青春小説など、なんでも挑戦しました。
最終的には4つくらい応募して、団鬼六賞を受賞することができました。
官能小説も書いたことはなかったけれど、団鬼六先生がすごく好きで、団先生が選考委員だったので書いてみたら、通ったのです。
他の作家さんの賞だったら応募していなかったので、違うジャンルでデビューしていたかもしれません。

1年で大賞を受賞した、小説の書き方の勉強法

書かないと上手くならないし、コツもつかめません。
ブログでは色々書いてきたけれどそれは自分語りであって、小説になっていませんでした。
そこで、図書館に行って片っ端から売れている小説を読み漁りました。
それまでは好きな歴史小説しか読まなかったけれど、興味の有無、好き嫌いに関係なく、名前を知っている作品を読みました。
自分にとってつまらないのも合わないのもあるけれど、売れているということはすごく重要で、たくさんの人に読まれるポイントや理由が必ずあります。
これによって、書くものを突き放せるようになり、小説の形を成した感じがしますね。

どんなことも「やります」と言って、あとで努力する

デビュー以来色々なお話をいただきますが、書きたいものよりも、望まれるものを書いてきました。
編集者の人と話して、望まれるものの中で自分ができるものを提供しているので、本は自分一人のものではなく、編集者さん、出版社さんとの共同制作だと考えています。
依頼された時に「できません」と言うのが嫌で、書いたことのないジャンルでも引き受けて、それから頭を抱える日々ですね。
「これしかできません」だと、突出した才能がある人以外、小説家としては食べて行けない。
才能ほどあいまいなものは無いし、そんなものを頼りに生きるべきじゃないと思うんです。
だから、まずは「やります」と言ってそのあとに勉強したり、努力する。
学生の頃は勉強も努力も大嫌いだったんですけど(笑)
勉強する習慣も、望まれることをするというサービス精神も、バスガイドの仕事から学んだものです。
今後は、50歳までにノンフィクションを書きたいと思っています。
小説を書いていると、ノンフィクションにかなわないと思うことがすごく多くて。
実績が無いと書きたいものを書かせてもらえないので、ノンフィクションを書くまで続けなければと思っています。

取材を終えて

「バスガイドであり小説家」というだけでもすごいのに、実際にはさらに色々なご経験をされていました。
ご本人は「普通に生きていたら経験しなくてもいいこと」と仰っていましたが、結果として小説家となった今ではそれをすべて、お仕事に活かされているように思いました。
また、デビューが官能小説だったので、最初は学生さんを相手にするバスガイドの仕事は辞めるつもりだったそうですが、女性上司が受賞を喜び、「やったらええやん」と背中を押してくれたというお話も、とても素敵で感動しました。
勉強熱心で努力家な側面、サービス精神旺盛なお人柄に触れて、文章はもちろんですが、こうしたお人柄もあって短期間に多数の執筆依頼を受けて出版されているのだろうなと思いました。

プロフィール

花房 観音(はなぶさ・かんのん)
小説家・バスガイド

1971年兵庫県生まれ 現在京都市在住。
京都女子大学文学部教育学科中退後、映画会社、旅行会社、AV情報誌での執筆など様々な職を経て2010年、第一回団鬼六賞大賞を「花祀り」(幻冬舎文庫)にて受賞。
京都観光文化検定2級を所持する現役のバスガイドでもある。

◆最新刊『色仏』(文言春秋) http://amzn.to/2wnrHKC
◆その他の著書はこちら(アマゾン著者ページ) http://amzn.to/2wn05oM
◆オフィシャルホームページ http://hanabusa-kannon.com/
◆Twitter http://hanabusa-kannon.com/

2017-09-07
取材:福永茉那実

タグ:作家・漫画家

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