【木村 直巳】文化庁メディア芸術祭マンガ部門を受賞したスゴい人!

木村 直巳

漫画や映画などのメディア芸術分野において国内では権威とされる「文化庁メディア芸術祭」
本日は、そのマンガ部門において受賞経験のある、ベテラン漫画家のスゴい人が登場する。

わずか15歳にして「マンガ少年」新人賞佳作入選でデビュー。
その後も多くの作品を手がけ、2003年に『てんじんさん』で第7回文化庁メディア芸術祭マンガ部門受賞。
現在は一般社団法人「マンガジャパン」世話人も務める。

一見、順調に見える経歴。
しかしながらそれゆえの苦労も、長いキャリアの中で常に付きまとってきたという。

さあ…
一般社団法人マンガジャパン
世話人
木村直巳様の登場です!

「夢」

父が銀行員で転勤族だったため、僕には特定の故郷がありません。
僕が小学2年の頃に千葉県の佐倉に家を建てて住んだため、一応はそこが地元と言うことになるでしょう。
この頃に、石ノ森章太郎先生の『マンガ家入門』を買ってもらったことが運命を決めました。
僕の人生において最も読み返した本です。
もともとおとなしくて妄想ばかりしていた子どもでしたから、それに影響されて少しずつ自分でも漫画を描くようになりました。

父の転勤で青森にいた5年生の頃、担任の先生が絵を描く方で、僕のマンガをほめてくれたことで勇気とやる気をもらいました。
母の親戚に少女マンガでデビューされた方がいて、1度お会いした時にまずは短編を仕上げることをアドバイスされて、描き上げたのが中3の春でした。
そして、それが入選したと知らされたのが高校受験の前日。
舞い上がりつつもどうにか高校生にはなれました。
しかし、掲載された雑誌を見て、プロマンガ家とのレベルの違いに衝撃を受けました。
同人誌活動にも参加して必死にマンガ制作に没頭するのはデビューしてからです。

ところが、社会人経験もなく楽しい青春もない僕は、程なく行き詰ってしまいます。
そして、当時専属契約していた出版社から飛び出します。
そのせいで、ホームベースと言える出版社が僕にはありません。

それからは“なんでも描いてやれ”という気概で、がむしゃらに生きてきました。
若くしてマンガ家になったことは一面良いことのようですが、プロとして生活しつつ学び上達していくことは並大抵ではありません。
そんな僕にとって「マンガジャパン」というマンガ家の親睦団体との関わりがとても大きかった。
たくさんの仲間との出会いによって僕の心がどれほど豊かになったか計り知れません。
そして「アジアマンガサミット」で知り合ったアジアのマンガ家たちとの交流も大きな力になりました。

実は今、ここ数年が僕にとって最も苦しい時代です。
しかし描きたいものはまだまだたくさんあります。
現在、永年温めてきた〈東京大空襲〉をテーマにした長編を描いています。
それから、かつてホラー少女マンガ誌で描いていたヒロイックホラー作品『ダークキャット』の新作に取り掛かっているところです。
5年ほど前にアシスタントを解散してからは、独り黙々とケント紙に向かう完全手描きのアナログ作業です。

何度も何度も消しゴムをかけつつも、わくわくしながら白い紙に向かって行こうと思っています。

◆一般社団法人マンガジャパン公式サイト
http://www.manga-japan.net/

◆マンガ図書館Z「さよならインプ」
http://www.mangaz.com/book/detail/46781
※デビュー作「最後の妖精」を含む短編集 無料公開中!

◆eBookjapan「ダークキャット」
http://www.ebookjapan.jp/ebj/169759/volume1/
※ホラーマンガブーム期に好評を博した伝奇ファンタジー 電子書籍版販売中

◆eBookjapan 「東京零度」
http://www.ebookjapan.jp/ebj/13064/volume97/
※Webマガジン「KATANA」連載作品(2014年8月号〜2016年7月号)

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