“現代の魔法使い”と呼ばれるメディアアーティストのスゴい人!

本日登場するスゴい人は、メディアアーティストとして活躍するスゴい人。
彼はコンピュータの未来をアートと研究の両面から追求することをライフワークとし、彼の生み出す数々の作品は海外のメディアにも取り上げられている。
超音波によるフィールドで空中に絵を描く「ピクシーダスト」、超音波振動を用いてシャボン膜の性質を変化させ、スクリーンを作り出す「コロイドディスプレイ」など、魔法のような現象を作り出すことから、“現代の魔法使い”とも呼ばれている。

これまでに研究論文はACM SIGGRAPHをはじめ有名な国際会議に採択され、2010年には情報処理推進機構からスーパークリエータに認定。
グッドデザイン賞、経済産業省Innovative Technologies賞&特別賞、日本マニフェスト大賞審査員特別賞など多数の賞を受賞。
現在は、筑波大学助教として後進の育成も行っている。

さあ…
筑波大学 助教
落合陽一様の登場です!

「人間性を捧げる」

子どもの頃から音楽が好きでよく楽器を弾いていました。
エレキギターから、楽器を弾いて出た音がどうして電気の信号として伝わるんだろうと疑問を持ち、分解して中がどうなっているのか確認するのが楽しくて、ギターや色々なものを分解していました。
この頃から電気が好きになり、理系になりました。

大学入学まではコンピュータをやろうなんて全く思っていませんでした。
子どもの頃にコンピュータグラフィックスをやっていてとても楽しかったのですが、CGに飽きてしまったのです。
そこで、現実の世界でCGみたいに魔法のようなことができたら面白いなと思い、現実世界をコンピュータでどれだけ制御できるのか研究してみようと、今の研究分野にたどり着きました。

私はこれまで失敗は沢山経験してきましたが、挫折を感じたことはありません。
挫折は、失敗して心が折れることですよね。
元々ポジティブな性格なのもありますが、落ち込んでいてはいけないと思って、反省はしても決してへこまないんです。
学会論文が落ちたり、展示会場で展示物が壊れたり、実験がうまく行かなかったり、すごく重要なプレゼンの時にPCが壊れたり、良い結果にならないことは沢山あります。
でも、それも過ぎ去ればすべて笑い話になりますし、落ち込むよりも、次にどう行動するかを考えていますね。

私は日頃ゼミ生に「人間性を捧げろ」と言っています。
人間らしい生き方、生活をすべて犠牲にして目的達成のために頑張る事が、研究をする上ではとても大切なんです。
周りから自分を隔離して、ある期間は目的達成のために打ち込むように言っています。
私のゼミの生徒たちはみんなよく頑張ってくれていますけどね。

最近の若い人は目移りしがちなので、何をやりたいかよりもまず、どういう人になりたいかをイメージして、自分のオリジナルと言えるキャラクターを確立すること。
「これは○○さんの仕事」と思えないと、何をしても意味がありません。
ものを作り続けることで誰かのマネではないオリジナルのキャラクターで勝負するのがいいと思います。
私はだいぶ自分の研究キャラクターが浸透したようで、海外でも声をかけられることが多いですね。
人間のキャラクターっていうものは一つ一つのアイディアを束ねて行って、それがやがて一つの個性になるものだし、キャラクターを意識した方が研究にも力が入るのです。

今は電波や生物に興味があります。
勉強すること、新しい事が好きなので、今後も新しい事に挑戦し続けていきたいと思っています。

◆最新の研究動画 Fairy Lights
https://www.youtube.com/watch?v=AoWi10YVmfE

◆落合陽一 デジタルネイチャー研究室
http://digitalnature.slis.tsukuba.ac.jp

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