【田中 安比呂】紫式部もお参りしていた歴史ある神社の宮司

田中 安比呂

お正月の歌、『一月一日』
年の始めの例(ためし)とて
終(おわり)なき世のめでたさを
松竹(まつたけ)たてて門ごとに
祝(いお)う今日こそ楽しけれ
では、永遠に続く国が表現されている。
新年第1回目は、古い歴史書にも記されている歴史ある神社の宮司が登場します。
さあ・・・京都上賀茂神社(加茂別雷大神)宮司、田中安比呂様の登場です!

 

「世界一美しい国」
家は代々続く愛知県豊田市にある神社の神職。
地方の神社では、神職だけでは暮らせないので、祖父は百姓をしながら神社を守ってました。実家に余裕が無かったので、父は大宮仕えに出ました。
私は8人兄弟の末っ子です。兄は3人とも好きな道を進み、私も神職に就こうとは思ってませんでした。
また、父も勤め人のように、自宅から明治神宮に通っていたので、それ程、神職が身近というわけでもありませんでした。
そのため、大学では政経学部に通っていましたが、「将来は15代続く実家のお宮でお勤めしたい」と父の希望を聞かされた時、私の代で途絶えるのは先祖に申し訳ないと思いました。
大学卒業資格を有するものは、國學院大學にて1年間神道の勉強をすれば神職の資格が得られるという学部があったので入学しました。
しかし、入学した時点では神主の職に就くことを決めかねていました。
そんな中、1年間集中的に勉強していると「この道に行くのだ」と、意思が次第に固まっていきました。
仕事をする上で、今の仕事が天職であるという意識を持つことが大切だと思います。
言い換えると、この道を進むという信念を持つこと。「道」という表現は、日本人独特の考えです。
剣道、茶道、華道など、全て「道」で表されます。
キリスト教、仏教、イスラム教などの宗教は「教(おしえ)」が中心ですが、神道は「道」なのです。仕事は天から与えられた道であると考えています。
神職は私に与えられた道です。我々がひたすら神に祈るという行為は大らかな考えであり、人々の幸せや、感謝を受け入れることです。
日本人は昔から厳しい自然と共存してきました。そして何より美しい四季が日本人の心を豊かにしています。
この四季があるからこそ、神社での神事もできるのです。
世界一美しい国、日本に生まれた事を誇りに思って下さい。
冬来たりなば春遠からじ。春はもうすぐ、そこまで来ています。

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