本日登場するスゴい人は、90年以上の歴史を誇る老舗洋菓子メーカーの6代目社長。
社長に就任した当時、社内は課題が山積した状態にあったという。
そこから彼の再建のための活動は始まった。
組織体制を立て直し、今日までに数々の新商品をヒットさせてきた。
彼はなにも特別なことをしていないと語るが、どのようにして会社の再建を成し遂げたのだろうか?
さあ・・・株式会社コロンバン代表取締役社長 小澤俊文様の登場です!
「準備と感謝」
30年間銀行に勤めていて菓子業界の事は全く知りませんでしたので、最初は知識も経験も無く不安でした。
監査役、管理本部長を経て、3年目に社長に就任しました。
社長になって初めて会社全体を見て、私が想像していた姿と実際の会社の現状があまりにもかけ離れていて、とてもショックを受けました。
歴史と伝統を持つ知名度の高い企業ですが、それに甘え、環境変化にあわせた改革を怠り、長い年月の間にモノづくりや営業体制、人材育成などがおろそかになっていたのです。
私は新鮮な感性を持っているうちに300項目ほどの改善点を書き出し、優先順位をつけてそれに従って再建を始めました。
モノを作る仕組みが無かったので、就任直後に作った新商品の「原宿ロール」はヒットしたものの、その後は一向にヒットが出ませんでした。
そこで商品部を新たに設け、マーケティングをベースに基本に忠実に地道に商品開発をしたところ、ヒット商品が続くようになりました。
そして新商品「焼きショコラ」が大ヒットしたのです。
この商品で業界トップクラスの売り上げを出せた時に、見える世界が変わりました。
以前は出店をさせてほしいとお願いしていたのが販売店さんから「商品を扱いたい」とお話を頂いたり、それまでとは全く状況が変わったのです。
この経験から、「トップ」になる事がいかに大切であるかを実感しました。
それから多品種の商品を開発しましたが、どれも失敗はしませんでした。
きちんとしたプロセスを踏んで作った物は、外れないんです。
私は何も特別なことなどしていません。
ただ、基本に忠実に、今できることを一所懸命してきただけなのです。
また、あらゆることは準備によってすべて自力で解決することができますので、常に万全な準備を心がけています。
父からはよく「悩んでいる時間があったら考えろ」と言われていましたが、悩んでいても何も解決しません。
自分の現有の力でできることは何かを考え、一歩踏み出して、とにかく前へ前へと進んでいく。
そうすると周りの人が助けてくれて、伸びに拍車がかかるのです。
私たちの周りで支えてくださっている皆様に感謝しています。
こうした地道な行動の結果、2013年5月には就任当初の一つの目標であった最新の工場を建てることができました。
若い人には、意欲も体力もある。
それなのに、悩んで夢を諦めてしまうのはとても残念です。
何も持っていなくてもできることはたくさんあります。
無い物ねだりをせず、今できることに一所懸命取り組んでください。
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