ポップカルチャー専門のウェブメディア“ナタリー”
2007年2月よりサービスを開始し、音楽・マンガ・お笑いに関するニュースや特集など独自の取材に基づく記事を毎日リアルタイムで更新。
月間では毎月2000本以上の記事を更新し続けている、日本最大のポップカルチャー専門ウェブメディアである。
それぞれの分野のファンである記者達によってファン目線で書かれた数々の記事は読者の心を掴み、月間ページビューは4,000万、Twitterフォロワー数は80万人を記録している。
本日は、このメディアを立ち上げ、編集長を務めるスゴい人が登場する。
彼は特に苦労をしていないと語るが、ナタリーの成長の影には彼らのたゆまぬ「継続」の力があった。
さあ・・・株式会社ナターシャ 代表取締役、ナタリー 編集長 大山卓也様の登場です!
「創り手と受け手をつなぐハブになりたい」
無職の時にゲーム雑誌の編集部に拾われ、それから7年間雑誌編集の仕事をしていました。
ここで“編集のいろは”とWEBの使い方を学びましたね。
ゲームも好きだけど、音楽がずっと好きだったので音楽のメディアをやりたいと思うようになりました。
既にナタリーの構想はあったので、ネットで知り合った音楽好きな友人に声をかけてナタリーを始めるために会社を立ち上げました。
最初は誰もナタリーを知らないから見てくれる人も少ないし、取材を申し込んでも「ナタリー?なにそれ」という状態。
立ち上げてすぐにお金もなくなってしまいました。
ネタを見つけて、取材をして、原稿を書いて、写真を用意して・・・それを毎日何十本と書くのは大変でしたけど、やると決めたから、体力の続く限り原稿を書いていましたね。
毎日こつこつとナタリーを更新し続けていたら、だんだん見てくれる人も増えてきました。
どうにか少しずつお金が入るようになったのは、始めてから1年くらい経った頃でした。
雑誌を読んでいて「自分だったらこんな事を聞きたいな」って思うことを、聞いて、記事にする。
僕と同じようなファンの人が読んで「そうそう、これが聞きたかった」って思ってもらえれば良いですね。
ファン代表みたいな気持ちでやっています。
僕ら自身が音楽やマンガやお笑いをつくれるアーティストではないので、シーンを盛り上げるお手伝いを出来れば嬉しいですね。
僕は良いことも嫌なこともすぐに忘れちゃうんだけど、大変なことと言えば、ウェブメディアは毎日更新をし続けるので終わりが来ないことですかね。
雑誌なら、校了が一つの区切りになるので一息つけるのですが、ウェブメディアはそうはいきません。
今日が終わっても明日も明後日も続けなければいけないから、徹夜はしないようにしています。
会社を立ち上げたときの僕は無職で、失業保険をもらって生活していて、「何かやらなきゃ」と思っていました。
ナタリーが誰かの新しい物に触れるきっかけになり、アーティストの声をファンの人に届ける事ができて、「こんな自分でも人の役に立つ事が出来るんだ」って思えることが嬉しいんです。
これが一番のモチベーションですね。
これから、ナタリーがもっと大きくなって、もっとたくさんの人に見てもらえたら良いと思っています。
ナタリーさえ見ていれば、欲しい情報が全て手に入る、そんなメディアになっていきたいです。
◆ナタリー
http://natalie.mu/
※一部携帯では見られない可能性があります。