本日登場するスゴい人は、俳優として活躍を続けるスゴい人!
父は元プロ野球選手・監督の金田正一氏、母はタカラジェンヌ。
ATGの「正午なり」で映画デビュー。
その後役者の世界に入り、テレビドラマ「太陽にほえろ!」のデューク刑事役として人気を集める。
NHKの大河ドラマ「獅子の時代」「功名が辻」「風林火山」や銀河テレビ小説「道頓堀川」「青春前後不覚」など多くの作品に出演。
現在も数々のドラマに出演する傍ら、作曲家の丸尾めぐみとの朗読ユニット「朗読三昧」では、日本国憲法前文、向田邦子、浅田次郎などの作品を上演し、活動の幅を広げている。
さあ…
俳優
金田賢一様の登場です!
「“ことば”と“ライブ”」
役者としてデビューしたのは高校二年の夏。
長門裕之さんが制作に係わっていた「正午なり」という映画でした。
当事ロッテの監督をやっていた父と長門裕之夫妻が親しい関係で、「この映画には金田の息子が良いのでは?」というお話をいただいてオーディションを受けることになり、合格しました。
父はプロ野球の監督、母は元宝塚なので表現者としての血筋は良かったのかもしれません(笑)
映画の撮影は、夏休みの約一ヶ月間のできごとでしたが、映画を作る過程を見ることが新鮮で、カルチャーショックを受けました。
「良い経験をしたなぁ~」で終わったと思ったら、その後テレビや映画の仕事がいろいろと舞い込んできました。
役者の道に入ってから初めてニューヨークに行ったときに飛行機でたまたま一緒だった米国の老夫人から、「どのくらいのアクターなんだい?」と聞かれました。
日本人特有のへりくだった気持ちで、そこそこと答えると、「自分はいつでもナンバーワンだと思っていなければダメだ!」と言われたことが今でも心に強く残っています。
二枚目役が多いですが、実は悪役もたくさん演じています。
ドラマの中で 探偵や刑事のバックボーンはあまり描かれていませんが、 悪役は「なぜこの人が殺人を犯したか?」などの背景が描かれているので、とてもやりがいがあります。
デビューから三十代前半までは役者を「一生の仕事」と考えている余裕はありませんでした。
「仕事としての役者」と「表現者としての役者」があるとしたら、「表現者としての役者」をスタートしたのは、そんなに昔のことではありません。
役者は次の仕事の保証が無いし、社会保障も無いので、「やりたいことを生業とする」のがとても難しい職業です。
自分たちが生きていく場所が難しくなってきていることは感じていますが、「ピンチとチャンスは五分五分」だと思って日々生きています。
ボクらの仕事で、お客様と一番近いところにある「ライブ」が大切だということを強く感じています。
そこで発せられる「ことば」。
「ことば」は人と人とのつながり、そして人間にのみ与えられたコミュニケーションツールです。
「ことば」を駆使して目の前の多くの人を感動させることが必要だと考えて、いまは作曲家の丸尾めぐみさんと朗読ユニット「朗読三昧」を作り、多くの作品を上演しています。
◆朗読三昧@浅草 大黒家倶楽部
https://www.facebook.com/events/183184615349737/
2015年12月6日(日)15時開場/15時半開演
料金3500円
◆Twitter
https://twitter.com/ihonokishi34