10年後の自分を想像した時。。。
面識のない中華屋の主人に救われる
やはり私の原動力は!
ボディーソープや石鹸で身体を擦ること無く湯船に浸かっているだけで身体の汚れや体臭までも取れてしまう魔法の様なお風呂をご存知だろうか!?
その名は「マイクロバブル・トルネード」!世界初で日本の技術である。
直径3マイクロメートル(0.003ミリ)の気泡が5分間で1個の毛穴に1万2千個入り汚れや皮脂を優しく掻き出す。まるで魔法の様なお風呂を作り上げたスゴい人が本日登場する!どんな人生を歩み夢のような製品が生み出されたきっかけを教えていただこう。
さあ…
株式会社サイエンス
取締役会長 青山 恭明様の登場です!
どうしても結婚したい
実家はお寺で次男、大学に行き商社に入ろうと思っていました。妻とは16歳から付き合ったのですが高校3年生のある日ふと「こいつと一生一緒にいれる!」と思ったら結婚したくてたまらなくなったのです。
妻は女手一つで育てられたので発言力のある親戚のおじさんの所へ。
おじさんから「いくら幸せにすると言っても何の裏付けもない。社会に出て自分の力で200万円の貯金を作ってみせろ」と言われたからには高校を卒業し就職しました。
10年後の自分を想像した時。。。
某タイヤメーカーに入社したのですが大卒は同じ研修を終え、全国に配属され高卒は7年間工場勤務。学歴社会を痛感させられました。
ある日、年配の方がタイヤ形成器に腕を挟み血しぶきが飛んだんです。
いつか自分も腕を無くすかもしれない。そして、何十年後も同じ作業をしている姿をリアルに想像したらゾッとしその日に辞表を書きました。新聞の就職欄に月給10万円+歩合給という見出しを見つけ入社。当時、高卒で10万円は高額でした。仕事は不動産の飛び込み営業。朝礼は軍艦マーチが流れ深夜12時迄飛び込むのです。1ヶ月目で沢山辞めて行きましたが会社にいれば給料が貰えるのに何故辞めるのだろう?と思っていましたね(笑
悔し涙からNo.1へ
3ヶ月目の朝礼で「最近ムードが落ちている。その原因はひとえに青山お前だ!契約の一つも取れず、ちんたらやっているのが最大の原因だ!申し訳ないと思うなら一人ずつ全員に謝れ!」と本部長に言われ大声で謝っていると恥ずかしさと悔しさで涙が流れてきてトイレに入ってもしばらく涙は止まりませんでした。ここで辞めれば良いものを会社で1番売れる人間になり会社に必要とされたら辞めよう!とその日から24時まで飛び込み深夜の3時まで妻にロールプレイングを付き合ってもらっているとある日突然、初受注したのです。そしたらバタバタと契約が続き単月トップ!するとチームリーダーという辞令を渡されたので、ここだ!と思い辞表を叩きつけて辞めました(笑
一生営業に携わる覚悟が生まれた瞬間
次は学習機器を販売する営業に就いたのですが前職で鍛えられていたので成績はダントツトップでした。が、忘れもしません。初オーダーの女性に玄関口まで見送られ「こういう仕事をしていると商品は良いのに誤解されたり、キツイ事を言われたりすると思うけど立派な仕事だから頑張ってね」と言ってくださったのです。まだ十代で威勢と変な自信だけで仕事をしている姿を見抜いてくれたのでしょう。
さっきまで見ず知らずの人がモノを媒介してご縁を頂き、ここまで気遣ってくれ優しい言葉を掛けてくれた事にもの凄く感動したのです。この時、良いモノを売る仕事は素敵な仕事なので一生続けようと決意しました。
面識のない中華屋の主人に救われる
娘が3人いるのですが次女が小学校2年生の時。急性白血病と診断されたのです。
寺の息子なので私に物事を教えるために娘が犠牲になったと捉えました。
ある程度稼いでいて天下を取ったみたいに遊び呆けていましたし。
仕事も手につかず部下が会社は守るから大丈夫と言ってくれた言葉に甘えて自暴自棄になっていました。治療中の娘にも「パパ仕事行っているの?」と心配される始末。
家にいる時、阪神大震災の特番で中華料理屋のドキュメント番組がたまたま流れてきたのです。家も店も倒壊し奥さんも娘さんも亡くし、残されたのは半分焦げた写真1枚だけ。
この人は今後どうやって生きていくのだろうと思ってみていると「カメラ屋さん!俺は絶対にこの同じ場所できっちりやり直してみせるから。その時はまたそのカメラを担いで来てや。それが亡くなった家内と娘に対する供養になると思うんや」と言い放ったのです。
衝撃でした!私は仕事もあり妻も元気で娘は病気だけどまだ会話も出来るのに何腐っているんだ!と弱気になっている私をこの一言が見事に救ってくれました。
自分の良い所は素直でスグ行動する所!
この日を境に社長の役割、父親の役割に徹することが出来ました。
お陰様で今、娘は30歳になり元気に過ごしております。
マイクロバブル・トルネードが生まれる瞬間
マイクロバブルで半導体の洗浄を行っていると知った時、塩素系のアトピーだった長女にも良いのでは?と思ったのがきっかけです。それまで水道管から家庭に入る前に塩素も含め浄水するセントラル型の浄水器を開発販売していたので、この技術を合わせれば肌を傷めない人間洗濯機が出来るのでは!?と思ったのです。
取引先だったタカラレーベンさんに話してみると「面白い!商品化できたら全物件標準化する」と言って頂きスタートしました。家庭向きにコンパクトにすることは不可能だと言われながらも技術会社を片っ端からまわり想いを伝え形にしました。これだけじゃインパクトに欠けると思い騒音がしないエアレスジェットの技術を付加価値で取り入れたくジャパンアクアテックへ駆け込みました。最初に対応してくれたのが取締役技術本部長だった平江さん。平江さんは国や官だけでなく民生へ技術提供することに非常に興味と情熱を持って頂き製品化することが出来ました。今、平江さんは弊社の役員で技術開発部部長です(笑
片手を5分浸けるだけで手が白くなり驚きの体験&感動をしますが、こういう設備はオプションじゃないかとお客様は不安に思います。だから弊社は標準装備をしてくれるハウスメーカーさんのみ契約しています。お客様が落胆せず家を販売する付加価値としても活用して欲しいからです。
やはり私の原動力は!
時間があれば現場によく足を運ぶのでお客様の契約時にも遭遇します。「あっ!あの時、実演されていた方ですね。実はこのお風呂がきっかけで契約したのです」と言われたりするのですが私たちは所詮、設備屋で裏方商売。一生に一度の大きな買い物をし、未来にワクワクしたお客様と膝を付け合わすテーブルには座れないのです。そのシーンを見ているとどうしてもどうしてもそのテーブルに向かい合って握手をしてみたくなったのです。
思い立ったらスグ行動!事業部として住宅メーカーを立ち上げ毎月100万円のイベントのみ!徹底的にお客様を喜ばせ、決してこちらから営業をしない。1年間やって1件も受注できなかったら撤退。1件でも受注できれば継続と決めてスタートしました。11ヶ月目で1件受注!その後もこちらから営業は一切掛けず今では年間に30棟、紹介だけで戸建てを建てております。
若い頃、決めた良いものを売りお客様と共に喜びを共感したい気持ちは私の中で根本的な原動力ですね。
取材を終えて
実際に取材中5分間、手を浸けてみるだけで肌が白くなりツルツルになった。恐らく10年後は今のウォシュレットと同様に世界が認める日本の素晴らしい技術文化になると思う。青山会長は今後10年間で50人の社長を作り上げられると!既に3社作り上げ全社順調だという。組織づくりに関しても営業、バックオフィス全てが一つのチームとして支え合える仕組みが随所にある。メッセージボードに書かれた「人生赤ボタン」の意味だが、サイエンスの社員は全員右の胸に赤ボタンスイッチ(積極的精神のスイッチ)、左の胸に黒ボタンスイッチ(消極的精神のスイッチ)を持っているという。物事は全て積極的精神のスイッチで捉えていこうという意味である。お兄様は現役の僧侶であるが青山会長は経済界をフィールドとして功徳を積み多くの人に生き方を説いているのだと感じた。
プロフィール
株式会社サイエンス
http://i-feel-science.com/