世界チャンピオン8名を育て上げ、独自メソッドで「人間塾」を立ち上げたスゴい人!

特殊部隊へ志願

突然、起きたバーンアウトで鬱に

自分の取扱説明書を手にする

本日登場するスゴい人は小林聡選手など世界チャンピオン8名、日本チャンピオン20名を育て上げたトレーナー。
また独自に生み出したメソッドで、アスリードだけではなく経営者に対しても成果、結果を出している。
その名は「須田塾」(2018年から「人間塾」)と呼ばれ既に100期を過ぎ、1500名以上のリーダーが塾生にいる。
そして現在、熱海に子どもからお年寄りまでこのメソッドを学べる学校を建設中である。
一見波乱に見える人生だが一貫して変わってないモノを心に秘めている。
如何にして「人間塾」が創り上げられたか教えていただこう。

さあ…
中心道」創始者
「体幹チューニング」開発者 須田 達史様の登場です!

被爆二世として強さが必要

長崎出身で被爆二世にあたるのですが、幼少期に祖母や母から原爆の話を聞き、負けず嫌いな性格だった事もあり、アメリカに対する怒りが自然と芽生えていました。
それは、「仇は僕がとる!」という憎しみから生まれる強さへの憧れに繋がります。
ブルース・リーの映画や漫画の空手バカ一代がピタッとハマり、ブルース・リーや大山倍達のように強くならないと!と思ったんです。
中学校には片足5kgの鉄下駄を履いて登校。
漫画に描いてある事を真似れば強くなれると本気で信じていました。
高校になると近くに極真空手の長崎支部ができたので入門。
道場の練習はたったの2時間でしたので、後は自主練。
毎日12時間はトレーニングしていました。
腕立て、背筋、腹筋、スクワットは1日各2000回と決め、授業中、先生が黒板に向かった瞬間腕立てしたり、お腹がいたいと嘘をついてトイレでスクワットしたり。
休み時間は全て屋上でトレーニングをしました。

特殊部隊へ志願

仇を討つ最短ルートを考えたら、それは特殊部隊にあたる「習志野第1空挺団」でした。
高校を卒業し、佐世保の前期教育隊に入り、志願して習志野第一空挺団に入りました。
訓練も群を抜いて厳しいのですが、目的は強くなり仇を討つことでしたので、楽しすぎて毎日ワクワクしていました。
2年目に入り、部隊長に「いつ戦争をするのですか?」と聞くと「何を言ってるのだ!」と言い合いになり、1ヶ月ぐらい実情を話され説得されました。
19歳の私は、ここにいても願いが叶わないなら別の方法を探すしかないと除隊を決めました。

チャンピオンベルトが嬉しくない

大山倍達先生の所に入門させて頂いたのですが、小柄な私は2m近い外国人にやられてしまうのです。
極真空手では禁止されている顔面攻撃を解禁してくれたら勝てる自信がありました。
目的は空手が強くなることではなかったので、顔を殴る練習の為にキックボクシングも習おうと思い、「地獄の特訓!鬼の黒崎!」と言われた黒崎道場にも入りました。
すると顔を殴るほうが面白くなってしまい、比重がキックボクシングに変わっていきました。
試合に出てみると6戦6勝、全て1R KO勝ちなのですが全く楽しくないんです。
相手選手が痛い表情をするのが、憎くも無いのに虐めているように思えて苦痛でした。
日本チャンピオンになっても嬉しくありませんでした。

突然、起きたバーンアウトで鬱に

ムエタイの本場であるタイに行くと、身体の使い方も上手で到底500年の歴史に自分は敵わないと悟ってしまい、完全にバーンアウトしてしまいました。
それから何もやる気が起きず、アパートで布団にくるまり、4畳半の部屋を右から左へ1日中ゴロゴロしているだけ。
カップラーメンなど1日1食で外にも出ず、鍛えることもせず1日中ゴロゴロ。
きっと鬱だったのでしょうね。
1ヶ月ぐらい経った頃、ちょっと外に出てみようと思い、何気なく後楽園ホールに行くとキックの試合があったので会場へ。
タイとオランダ、5対5のマッチ戦。
するとタイ選手が全員KO負けしたんです!
もう驚きでした。
関係者にオランダチームが泊まっているホテルを聞き、待ち伏せ。
パーティ終了後につかまえ、どこのジムか聞くとオランダの目白ジムで、会長は黒崎先生だったんです。
オランダに行きたいと話すとクレイジーだ!帰れ!って(笑)
絶対に諦めないと朝まで待って、朝食を食べに来たところをつかまえ再度交渉。
最後は「オランダに行きますから!」とだけ伝え、翌月アムステルダムへ飛びました。

海外武者修行

オランダの道場に行くと「本当に来たのか!?」と驚かれ、ホテルがないなら道場の事務所で寝ろと。
枕はミット、布団はガウン、食事はパン屋から無料でもらった耳でした。
そのジムでは最初に脈を測り、その日のメニューが決まるのです。
科学的に考えられたメニューで練習は1日90分だけ。
1年ほどすると強さも認められ、世界チャンピオンクラスが入るAクラスに入れてもらい、初試合は「逆輸入ファイター」として日本武道館で決定したのです。
気合を入れて練習していると、相手のハイキックが頭に入り気を失ってしまいました。
その日の夜、急に頭が痛くなり。痛みは消えず手でモノも掴めなくなり、ろれつも回らなくなってしまいました。
日本に戻り病院に行くと、診断結果は高次脳機能障害。
競技を止めないと廃人になるだけだと医者に言われたのです。
やっと強くなれると思っていたのに、また目の前が真っ白になりました。

運命を変えた本

する事もなく神田の街をふらふらと歩いていて、ふと入った本屋で目に入ったのが「聖中心道肥田式強健術」。
「いざという時に必要なものは丹田である」と書いてあり、特定の競技で強くなるのではなく、本当の強さを手に入れる事が目的だったのだと気づいたのです。
それから公園で身体の使い方を独自に研究していると、後輩たちが噂を聞きつけ集まってきました。
知らないうちに死んだとか精神病になったとか噂されていたみたいで(笑)
自分がこれまで学んできた事を後輩に伝えていくと、次々にチャンピオンになっていきました。
「須田さんがセコンドにつくと何故勝てるのですか?」と聞かれ、当時はよくわからなかったのですが、今ではハッキリ理由がわかります。

須田塾(人間塾)がスタート

妻から貴方が好きそうな本よと、西田文郎先生の「No.1理論」を薦められ、脳の仕組みを言語化できている事に感動し、すぐに会いに行きました。
西田先生の元で学び8年ぐらい経ったある日、経営者仲間から「須田さんも塾をやってみたらどうか」と言われたのです。
西田先生の集まりの席で弱気な経営者、ブレている経営者に対して思ったことをストレートに伝え過ぎ、相手はいつも怒って帰ってしまうのを見かねていたのと、アスリートのトレーナーを20年務めてきた独自のアプローチを見抜いてくれていたのかもしれません。

自分の取扱説明書を手にする

須田塾では、簡単に言うと自分の取扱説明書を手に入れる事ができるのです。
自分ではなかなか気づかない意識や身体の動きを理解し、それをコントロールする事で望んだ未来像に無駄・無理なく近づけるのです。
思考パターンや癖を理解し、強み弱みも把握できるので、仕事にも応用でき、成果も沢山生み出せました。
中心軸がブレずに行動すると、POWERもSPEEDも格段にあがります。
振り返ってみると自らがリングに上がるのではなく、リングに上がる選手や経営者を育てる方が性にあっていました。
アメリカに戦いを挑む為の強さから、素晴らしい日本人を沢山育て国力を上げ、誰もが羨む誇らしい国にして行きたいです。

取材を終えて

須田さんは数年前に熱海に道場を構えたそうだ。
初島合宿から熱海港に向かうフェリーから、道場を構えるとしたらあの辺が良いかな?と思って指差した場所の物件がたまたま舞い込んで来たという。
そして道場の近くの土地300坪と3階建てのビルを購入し、子どもから大人まで文武両道を学ぶ学校建設をスタートしたという。
完成は2020年。
取材中、何度も「お陰様しかないです」という言葉を発していたが、もしかしたらこの言葉は須田さんの取扱説明書にある魔法の言葉なのかもしれないと思った。
自らの取扱説明書を手にしたい方は須田さんの元を訪ねてみて下さい。

プロフィール

中心道「人間塾」
http://cyushin-do.com/

著書「やせる!体幹チューニング」
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