“リアルマジシャン”の異名を持ちマジック界で活躍するスゴい人!

学生時代から仕事で週6回マジックを披露

マジック人生を引き上げたMr.マリックさんとの出会い

国民全員が生でマジックを観たことのある国にする!

本日登場するスゴい人は、まるでCG合成を目の前で見ているような、リアルなマジックをすることから「リアルマジシャン」と呼ばれるスゴい人。
彼は学生時代から、当時まだあまり例の無かったレストランでのパフォーマンスを実施。
現在では当たり前になったレストランでのマジックパフォーマンスの礎を築いた。
数々のテレビ番組に出演し、活躍し続ける彼の、今日までの軌跡をのぞいてみよう。

さあ…
REAL-MAGICIAN
RYOTA様の登場です!

マジックとの出会いは幼稚園

最初にマジックに興味を持ったのは幼稚園の時。
送迎バスの中で先生が、耳にハンカチを入れて反対側から出して、「すごい!」と思ったのを覚えています。
後に、小学生の時に手の中にハンカチを入れて消すというマジックを、銀座の博品館の実演販売でみて、買ってもらいました。
体育教師だった父から「一技千回」、一つの技を習得するまでにひたすら繰り返し反復練習をしなさいと教わりましたが、これは今も常に心にある父の名言です。
また、昔からディズニーが好きで、毎年クリスマスに家族で行っていました。
ディズニーランドの中にあるマジックショップで7冊シリーズのマジックの本『ターベルコース・イン・マジック』を見つけ、高価な本なので毎年1冊買ってもらい、小学校4年生から中学生にかけて集めました。
そこからのめり込み、マジックを覚えていきました。
7冊で約5000種類出ていて、一通り目を通して、知識として色々なものを入れましたね。
ディズニーランドのショーがすごくて、憧れ、今も通っているのはショー構成を学びに行っているんです。

学生時代から仕事で週6回マジックを披露

大学2年生の頃から、仕事としてマジックを始めました。
父の仕事のつながりで、千葉県のコメ・スタという人気レストランのレセプションでマジックをすると、レストランの社長がそれを見て「あそこのお客さん、料理を待たせて怒らせちゃったからちょっとマジックで和ませて」と言われました。
すごく喜んでくれて「来週から来てくれないか」とスカウトされたのが始まり。
次第にコメ・スタの店舗が増えて週3回になり、腕もどんどん上がっていきました。
恵比寿店で出会ったオープニングマネージャーと仲良くなり、その人がオープンさせる他の店舗にも行かせてもらい、学生時代に週6回マジックをしていたレストランも、卒業後は学生のアルバイトではなくプロ契約に切り替えしばらく続けました。

未開の地を開拓する日々

これはプロとしてやった方が良いと思い、卒業後はプロになりました。
プロになってからはギャラ交渉、レストラン開拓など、前例がないのでわからないことばかりでしたが、新しいことをどんどん経験できるので楽しかったです。
大学卒業後2年くらいして、ゲームセンターから依頼を受けました。
ウエアハウスという大きなゲームセンターにステージができて、マジック、大道芸、ジャグリング、バンド、ダンスの公演を毎日やっていたんです。
勉強になるし、24時間使える稽古場があるのも魅力的で、オーディションに参加。
それまでは近くで見せるクロースアップマジックをしていましたが、ステージマジックを始めました。
映像・音楽の編集を勉強し、演出も自分で考え、毎日できるから毎日直せて、短期間でショーを仕上げられました。
そこでの1年半は大きな変化でしたね。

TBSディレクター真中さんとの深夜特訓

同じ頃、TBSのスタッフの人たちが僕のホームページを見つけ、新橋のレストランに来て、「うちの番組にネタ見せしませんか?」と。
そのまま採用になり、「USO!?ジャパン」のマジックバトルに出演しました。
毎回マジシャンが1対1で対戦して勝った方がスタジオに出られる企画で、1回戦目、2回戦目に勝ち、次は10人トーナメントで3位になって。
それで他の番組からも声がかかるようになり、テレビ出演が増えました。
ディレクターの真中さんが可愛がってくれて、その日から毎晩レストランが終わったらネタ見せに来いといってくれて、毎晩23時にレストランが終わってからTBSに行って、毎回5ネタ朝7時までネタ見せする日々が続きました。
2か月間で200ネタ以上はできましたね。
普通だったら途中で挫折するけれど、あとで聞いたら初めて会った時に「こいつはいける」と思ったと言っていました。
その他にも営業のギャラ交渉や、テレビで伝わる見せ方を教えてもらったり、他局の番組でやるネタも見てもらったりしました。

マジック人生を引き上げたMr.マリックさんとの出会い

ある時、マジックバーで偶然Mr.マリックさんの一番弟子・Dr.ZUMAさんに出会いました。
翌月行く予定のマリックさんの単独公演のゲストがZUMAさんで、チケットを見せて「観に行きます」と言うと、「紹介するから楽屋に来なよ」と言ってくれたのです。
そこで初めてマリックさんに会い、カーディシャン(カードマジック専門のマジシャン)のイベントのゲストで声をかけてもらって出演。
次に銀座の博品館劇場で長期公演「Mr.マリック超魔術団」に若手代表として2年連続で出演させてもらいました。
僕のマジックの原点である博品館のステージに立て、先輩ばかりの中で勉強させてもらい、マリックさんのショーの作り方を学べて、すごく勉強になりました。
その後、マリックプロモーションに入って「リアルマジック」というフレーズをつけてもらいました。
マリックさんの言葉「弟子からスターは生まれない。弟子は師匠を超えられない。弟子にはしないけれども、一緒にマジックを研究するパートナー」という言葉にはすごく感動しました。
僕のマジック人生を一段上に引き上げてくれたのがマリックさんです。
マリックさんから教わった理論の1つですが、ピラミッドの頂点を目指して登って行くために、ずっと続けていれば螺旋階段のように登っていけるわけではない。
このピラミッドはパンケーキが積み上がったようになっていて、下の段でぐるぐる回っていると上の段にいる先輩が見つけてくれて、1段上に引き上げてくれる。
またそこでしばらくぐるぐる回っていると、さらに上の段の先輩が引き上げてくれる。
その繰り返しだから先輩に可愛がられるようにしなさいと。
趣味だったマジックが、レストランの社長が1段上に引き上げてくれて仕事としてマジックができるようになり、TBSの真中さんがさらにもう1段引き上げてくれてTVに出られるようになり、マリックさんが更に引き上げてくれて今のマジック人生がある。
今までの自分の人生とすべて重なったのです。

締め切り前こそ良いものが生まれる

上手くいかないことはいっぱいあるけれど、それを挫折とは思いません。
挫折するとそこで止まっちゃうので、すぐ頭をきりかえるんです。
目標を達成するには、人に言うこと。
言ったらやらざるを得ないし、知識ある人が助けてくれたりするから、僕は言っちゃう方ですね。
もう1つ、締め切りを作ること。
過去に僕が番組のために新しいマジック考えた時も、前日や当日の朝にできるということが多くて、最後の1日で急にマジックのレベルがグっとあがるんです。
切羽詰まっているからできる事だと思います。

国民全員が生でマジックを観たことのある国にする!

今は国内でできるだけ、マジックを生で観たことが無い人をなくしたいです。
それを考え始めたのは、レストランでやっていた時に散々断られて、悔しい思いをたくさんしたから。
観たことがあってマジックが楽しいと思っている人は「観たい」と言ってくれたので、生で観てもらって、楽しみ方を知ってほしい。
一回観たらもう一回観たくなるから、その一歩を作ってあげたいんです。
最終目標は、国民全員が生でマジックを観たことがある国にすることです。

取材を終えて

子どもの頃からいくつも夢はあったけれど、マジックから離れたことは一度もなかったというRYOTAさん。
チャンスを掴んでご自身の夢をかなえ、目指すステージに立たれてきたお話は聞いていてワクワクすることばかりでした。
インタビューの途中、「頭に思い浮かべた2ケタの数字を言い当てる」というマジックをさらりとやってくださったのですが、本当に頭に思い浮かべただけで当てられてしまって、ぞぞぞっと鳥肌が立ちました。
マジックは体験したらもっと観たくなる!というのを体感させていただきました。
今度はショーも観てみたくなったので、まだ生でマジックを観たことのない友達を連れて行ってみたいと思います!

プロフィール

RYOTA(りょうた)
各界の著名人や一流芸能人を唸らせ、テレビ、雑誌など各メディアで活躍中のリアルマジシャンRYOTA。自らのマジックを「リアルマジック」と名付け、その不思議さはまるで映画のCG合成を目の前で見ているかのようである。現在、全国各地でライブ活動をするだけに留まらず、数々の芝居、舞台、コンサートなどのマジック演出も手がけ、その活動範囲は広がり続けている。

◆オフィシャルホームページ http://magicallusion.com/

◆手塚治虫生誕90周年記念 MANGA Performance「W3(ワンダースリー)」
私がマジック監修をした、マジック、パントマイム、ダンス、歌、プロジェクションマッピング、影絵、パペットなど様々なパフォーマンスが融合した新ジャンルの舞台です。ただいま好評上演中!
年内2017年12月22日(金)まで
2018年2月9日(金)~3月4日(日)追加公演決定!
会場:DDD青山クロスシアター
チケットや公演情報はホームページをご覧ください http://www.manga-p-w3.com/

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