年間400棟の注文住宅を建てる設計事務所を立ち上げたスゴい人!

目算が狂った独立

業界の未着手部分の発見!

東京出稼ぎスタイル

昨年はなんと400棟、今期は敢えて400棟に抑え来年は500棟超えを見込んでいるという。
いつかは自分もマイホーム!と思っている人も多いだろう。
マンションや建売住宅では決して叶えられない理想の注文住宅!
現在、160名近くの設計者を社員雇用し、理想的な注文住宅を数多く手掛け続けて
いる。
いかにして日本一注文住宅の設計を依頼されるようになったのだろうか?

さあ…
フリーダムアーキテクツデザイン株式会社
代表取締役社長 鐘撞 正也様の登場です!

目指した学校は1年で辞める

高校生の頃、友達がよく遊びに来るので、見栄えの良い部屋作りに拘っていました。
不動産関係の仕事をされている人が周りに多くいて、不動産にも興味がありました。
小学生の頃からパソコンに触れていたのでコンピュータ関係にも興味がありました。
大学に行っても遊ぶだけだろうと思い、不動産の専門学校は無いのでコンピュータと建築
を学べる専門学校に入りました。
入学後、先生に卒業後の進路はどこが多いか聞くと、CADソフトの制作会社というのです
。開発をするために専門学校に入ったわけではないのですぐに辞め、親からの仕送りも止
められたので昼間はトラックの運転手をして夜間の専門学校へ通いました。

阪神淡路大震災をきっかけに

夜間の専門学校なので、工務店のやんちゃ息子達とも仲良くなりました。
卒業後は設計事務所に入社し24歳の時、阪神淡路大震災が発生。
学生時代に遊んでいた工務店の息子たちから「アルバイトで良いから設計プラン(間取り
図や外観の図)を書いて欲しい」と電話がかかってきました。
この依頼件数が増え続け、サラリーマンをしながらでは厳しい程になり、神戸の為にも何
か役に立ちたい思いもあり、3年間勤めた会社を辞め独立しました。

目算が狂った独立

4月からゴールデンウィーク頃まで、50プランくらい書きました。
1プラン作るのに約6時間かかります。
以前に勤めていた設計事務所の設計管理費がだいたい工事金額の8%ぐらい。
50プラン書けば、そのうち30%、16本くらいは決まるだろう。
そうすれば2~3年は飯を食べられるだろうと目算していたのです。
そうしたら結果、50プラン書いてたったの1件!
しかも、工務店からの下請け仕事だから1プラン40万円という定額だったのです。
見事に目算が狂いました。
これはまずいと思いタウンページを開き、設計事務所と不動産会社宛に「図面1枚 ●●万
円でやります」というDMを送りました。
到着するタイミングでテレアポ営業し、夜は図面を書き、昼は営業活動を3ヶ月徹底的に
続け、1年間くらいの仕事を頂くようになりました。

業界の未着手部分の発見!

下請けのような仕事が続きましたが、飯を食べるだけでも必死なので「いつか見とけよ
!」というハングリー精神だけで動いていました。
1枚書いて終わるのではなく後に繋がる仕事をしたくなり、建売屋さんに対して家を建て
る上での許可申請も安く対応するサービスを展開しました。
最初は1軒からスタートし、実績を積むことにより3区画、5区画、20区画と仕事が広がっ
ていきました。
そんな時、ある建築家が考えるローコスト住宅の本を目にしたのです。
構造体むき出し住宅で坪65万円というローコストを実現!と書いてあったのです。
僕はその記事を大工さんと見て笑ってしまいました。
僕らが手掛けていた建売は坪35万円で65万円は決してローストじゃないのです。
しかも、構造体を見せることは良い材料を使う必要が出て逆に高コストなのです。
でも、この時に建築家が考える常識とお客様の常識、そして工事業者が考えている常識が
バラバラである事に気づきました。

初めての自分の作品

僕は職人さんと話し坪45万円のモデルを考えました。
1軒の家は平均30坪ぐらいです。
元々、坪35万円で出来るので、坪45万円もらうことで300万円をデザイン費に回し、自分
の理想の家を作れる仕組みにしたのです。
「我々が考える坪45万円の住宅はこれです!」というチラシを作り、貯めていた貯金を使
い20万部の新聞折込を入れました。
すると50件近くの反響があったのです。
ほぼ決まるだろう!と思ったのですがぬか喜びで、7割近くの方は土地を持っていなかっ
たのです。
更に当時は僕も28歳で「えらく若いね」と不安がられました。
そんな中、1人のお客様が「予算は2000万円あります。3LDKは欲しいです。あとはお任せ
します」と任せてくれたのです。
このお客様のお陰で、自分がデザインした住宅を初めて世に誕生させる事ができました。

東京出稼ぎスタイル

お客様は大変喜んでくれて「フリーダムさんの仕事内容を沢山の人に知ってもらった方が
良いよね」と引渡し前に住宅見学会に協力してくれたのです。
頂いた設計料を全て新聞折込広告につぎ込み、見学会をしました。
すると2週間で200組のお客様が訪れ、5組のお客様と契約できたのです。
それからは創り上げては住宅見学会を開催し、神戸周辺で年間50棟ぐらい請け負うように
なれました。
起業してから6年目ぐらいです。
この時期は13名ぐらいの設計者で回していました。
設計者は業務委託だと好き勝手にやられても困るので最初から社員雇用しました。
神戸での見学会の反応が弱くなってきたタイミングで、東京からの依頼が入ってきました
。東京のホテルに泊まりながら土曜日打ち合わせをし、日曜日にプランを書き、月曜日に
プレゼンする出稼ぎスタイルを1ヶ月半したら3組のお客様と契約できました。
これは東京も行けると思い、事務所を出すことにしたのです。

注文住宅以外でも家が欲しい全ての人の為に

35歳までは資金繰りは厳しかったですが、インターネットを活用した営業戦略を実施し、
安定しました。
設計事務所なのに土地を探す不動産部門を設け、工事管理の仕組みも作り、住宅ローン専
属のスタッフも雇用しました。
お客様のニーズに応え続けていたら、顧客対応は大手のハウスメーカーぐらいになってい
たのです。
当社の考えとしてはお客様が理想とする家、もしくはその想像を超えた家を創り上げるこ
とです。
「こんな感じ」という曖昧なイメージを「そう!これ!」と明確にできるように、これま
で施工した家の写真を集めた「家チェキ」というツールがあります。
更には写真と設計図面をUPしている「建築知識研究所」というサイトも運営し、社内共有
だけではなく外部の設計者も自由にダウンロードできるようにしています。自社の
知見をあえて晒すことで業界の成長の一助になればということと、あわよくば優秀な人材
がフリーダムに来てくれれば御の字です。
これまで、弊社で受注に至らないお客様は他で注文住宅を建てていたと思っていたのです
が、きちんと出口調査をすると半分以上のお客様が注文住宅を建てていなかったのです。
それならばと考え、現在は注文住宅以外の建売や中古マンションのリノベーションも含め
、その方の予算と生活エリアもしくは購入のタイミングも含め、全ての住宅パターンを扱
う不動産仲介サービス「DEZAMADO(デザマド)」というサービスも展開しています。
当社はあくまで設計デザイン事務所ですが、お客様のニーズに応え続けて行きます。
引っ越しも含め、新しい家を検討されている方はお気軽にお問い合わせください。

取材を終えて

鐘撞社長は「独立しようと思って独立したわけじゃなく、会社を大きくする拡大意欲があ
ったわけでもなくただ、周りの要望に応えお客様のニーズを叶えていたら今の状態になっ
ていた」とさらりと話された。
鐘撞社長の自然な佇まいからしても本当にそうなのだと思う。
最近、自分も引っ越しを考えているが、なかなか理想的な間取りが見つからない。
かと言って注文住宅も今のところ考えていない。
そんな中、最近作られた「DEZAMADO」は気になるサービスである。
みなさんも一度、フリーダムさんのHPにアクセスされ実際に家を買わずとも妄想時間を楽
しんでみてはどうだろうか。

プロフィール

◆フリーダムアーキテクツデザイン株式会社
https://www.freedom.co.jp/

作り手の作品づくりではなく、お引き渡しの際にお客様が「自分たちで建てた家」と胸を張っていただけるような家づくりをコンセプトに掲げてきました。
フリーダムには、設計者・不動産の専門家が在籍し、土地探しから家づくりまでワンストップでサポートします。
さらに、ご契約前の設計プラン作成、土地探し、資金計画作成はすべて無料。
お客様の思い描くイメージを具体的なプランでご確認いただいた上で、家づくりを進めることができます。
設計のこと、土地のこと、ローンのこと。家づくりで悩まれることは様々ですが、まずはフリーダムまでご相談ください。
フリーダムに在籍する各専門家が、お客様のご要望を形にします。

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