Twitterフォロワー数43万人!保育士の選択肢と可能性を拡げる男性保育士のスゴい人!

険しい道でも努力次第で変わる

子どもについてポジティブなことを発信したい

保育士の仕事に夢を!

本日登場するのは、Twitterフォロワー数43万人超(2017年9月時点)!
保育、子育ての楽しさを伝えるため、子どもたちのほほえましいエピソードを発信する、男性保育士。
Twitterをきっかけに書籍を出版し、最近は講演やメディア出演などにも活躍の場を広げているが、現在の生活はTwitterを始めた当初は想像もしなかったという。
彼は今何を思い、何を伝えようとしているのだろうか!

さあ…
保育士
てぃ先生様の登場です!

子どもの頃から“子ども好き”

小学生くらいの頃から、自分より小さい子をかわいいと思う、子ども好きな面がありました。
父はサラリーマンで、毎日スーツを着て楽しそうではない様子で家を出ていく姿を見ていて、なんとなく「仕事って楽しくないのかな」と思っていて。
サラリーマンよりは、ユニフォームを着るような専門的な仕事をしたいという想いは、中学生くらいの時からありましたね。
高校で進路を決めるときに、専門的な仕事で、自分でもなれるものは何だろうと考え、小さい子が好きなので子どもとかかわるような仕事が良いなと思い、保育士と幼稚園教諭資格を取れる学校へ進学しました。
子どもの頃からいくつも夢はありましたが、具体的に「これをやりたい」と思って動いたのは、この時が初めてでした。

険しい道でも努力次第で変わる

当時は今よりもさらに男性保育士が少なかったので、先生や友達から「本当に大丈夫なのか」と心配されました。
でも、僕自身は何も心配していなかったし、両親も反対しませんでした。
お給料が低いことは知っていましたし、それでも子どもと関わるお仕事をしたいという想いが強かったのです。
どんな仕事だって大変なことはあります。
険しい道かもしれないけれど、自分の努力次第で変わるんだから頑張ればいいと思っていました。

学び始めて気づいた、保育士の仕事の面白さ

当初は、保育士は子どもと遊ぶことがお仕事なのかなと思って、楽しそうだと楽観的に考えていました。
しかし学校に通い、保育実習に行って保育士さんの仕事をみたり、話を聞く中で、ただ遊んでいるのではないと知りました。
例えばかけっこでも、競争心を養う、脚力を鍛える、カーブを回るときのバランス感覚を養うなど、ただ遊ぶだけでなく遊びの中に子どもたちの成長を考えた狙いと目的があり、子どもたちに楽しんでやってもらう。
それを知って、僕は改めて面白いと思いました。
また、年度の初めには年間案を立て、それに向けて月案、週案、日案を立てて、大変そうに見えるけれど、やりがいもあります。
更に、子どもたちの個性や成長の度合い、保育士の力量によって計画通りにいかないことも多いので、その都度目標を修正していくんです。
未だに一人として同じ対応が通じる子はいないので、日々試行錯誤をしています。

学校で習うことは仕事の100分の1

実際に現場に出て、保育士の仕事が100だとしたら、学校で習うことは1だと感じました。
もちろん学校で学ぶことは大事ですが、それは最低限の基礎知識と基礎技術だけ。
現場に出てからが本当の意味での始まりです。
園の保育の方針や、目の前にいる子どもたちの特性もありますし、そこから自分でどうやって良くしていくか。
自分の努力の結果が子どもたちに出るかは別として、自分自身の能力にはとても反映されやすい仕事だと思います。

子どもについてポジティブなことを発信したい!

2012年末頃からTwitterを始めました。
保育士として5年目を迎えた頃で、ふと子どもや保育、子育てに関して日々メディアで信されることは、ネガティブなことばかりだと気づきました。
しかし僕自身は日々大変なことがあっても楽しいと思って保育士の仕事をしているし、子どもはかわいいし、周りのお母さんたちは子育てを楽しんでいる方が多いと感じていました。
そこで、子どもについてポジティブなことだけを発信する人やコンテンツがあったら、それを見て誰かが救われるんだったら良いな、という想いからTwitterを始めました。
最初はこんなにフォロワーが増えるとも思っていなくて、細々と、自分の手の届く範囲の人に伝わればいいなと思っていたのですが、少しずつフォロワーが増えて。
1年くらい経った頃に出版のお話をいただきました。
出版を機に、視点の持ち方や子育ての方法など、様々なご質問をいただくようになり、コラムや講演の依頼をいただくようになりました。
僕が活動することで、最近子どもがかわいく見えなくなってしまったパパやママが「子どもの可愛さに気づけました」と言ってくれたり、Twitterを始めた当初に僕のツイートを見て保育士を目指した学生さんが保育士になっていたり、僕の話を聞いて「辞めないで頑張ろうと思いました」と言ってくれる保育士さんがいたり。
現場で保育士をしているだけではできない活動や経験をできて、周りにいい影響をもたらすことができるところにいるので、やりがいが増え、楽しんでやっています。

保育士の仕事に夢を!

先日、新たに「顧問保育士」という職に就きました。
保育園は色々と悩みを抱えています。
特に今は企業の新規参入が多くて、保育に関してあまり知識の無い方も多く、有識者を求めています。
顧問としては、保育に関してアドバイスやコンサルティング、研修を行います。
今の保育士はどんなに知識を身につけて技術を磨いても、キャリアハイは園長です。
特に男性は、園長になれなかったら一生、手取り20数万で家族を養わないといけません。
経済的な理由で、結婚できなかったり、子どもを持てなかったりします。
園長しか最大の職が無いのは、僕はつまらないと思ったので、保育士をしながら副業のような形で顧問をしたり、頑張ったら園長以外にお金を得るルートがあったらいいのではないかと思い、生まれた職です。
保育士の資格を持っていて、知識・技術を磨いた人間が目指せるものの一つとして「顧問保育士」になりましたが、これだけにとどまらず、今後も新たな職種を作ります。
保育士は保育の現場でしか働けないという考えを、僕は変えたいんです。
この後続く人、今走り出している人たちのモチベーションの一つとして、頑張った先にそういう選択肢があると良いと思っています。
将来的には保育園を作りたいと思っています。
今、保育士の平均年収は300万円にも満たないくらいなのですが、僕は1000万プレーヤーを作りたいんです。
努力して技術を持った保育士さんなら、現場だけで1000万円をもらうような人が現れても良いと僕は思うんです。
今の保育業界には夢が無くて、夢の無い仕事は嫌なので、僕の中で変えられるものは変えたいと思います。

保育士を目指す人へ

子どもを育てるということは、人間を育てること。
責任も大きいけれど、やりがいは本当に大きい仕事です。
自分がやりがいや誇りを持っていれば大変と思うことは無いと思います。
お給料が低いからとか、そういう理由で諦めるのではなくて、人生一度きりなので、自分のやりたい事を選びましょう。
その選択肢の中に保育士があるのであれば、諦めないで頑張ってほしいなと思います。
頑張った先の道は、僕や他の人が開拓していくので。
これから保育士になる方のご期待にそえるように頑張っていきます。

※「陳勝呉広」とは、物事のさきがけをすること。また、その人。

取材を終えて

お仕事の後にお時間をいただき、インタビューを行いました。
物腰柔らかなてぃ先生ですが、保育についてご自身のお考えを話すときの言葉や熱量から、芯の強さも伝わりました。
保育士としてのお仕事、てぃ先生としての活動、そして顧問保育士と、3つの柱で活動されて本当にお忙しそうですが、「やりたい事がたくさんあって、あと30年じゃ足りない」と笑って話される姿から、本当に好きで楽しんでやっていらっしゃるのだなと感じました。

プロフィール

てぃ先生(てぃせんせい)
保育士

2012年より、Twitterで保育園での園児たちのエピソードを発信し話題に。
これまでに3作の著書を出版している。
また、ツイートを原作とした漫画『てぃ先生』が『コミックフラッパー』で連載され、アニメ化された。
現在は「保育士」として勤務しながら、「てぃ先生」として保育士・学生向けの講演やメディアでの情報発信等、さらに「顧問保育士」としての活動を通じて、保育士の選択肢や可能性をひろげる活動を行っている。
2017年9月1日現在、Twitterフォロワー数43万人超。

◆お仕事のご依頼はこちら tnktraou@gmail.com
◆著書
『ハンバーガグー!』 http://amzn.to/2wJcVhu
『ほぉ…、ここが ちきゅうの ほいくえんか』 http://amzn.to/2j6P9qZ
『せんせい!きいて!園児がくれた魔法のことば』 http://amzn.to/2wJhuIv
◆Twitter https://twitter.com/_HappyBoy
◆てぃ先生オフィシャルブログ https://ameblo.jp/tsenseidayo/

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