サッカーと音楽を融合させ、唯一無二のパフォーマンスを生み出すスゴい人!

子どもの頃から夢はプロサッカー選手

合言葉は「すべてはサッカーのために」

できないことなんてないんだぜ!

フットボール・エンターテイメント集団「球舞 -CUBE-」。
「すべてはサッカーのために」を合言葉に、スポーツとしてのサッカーをパフォーマンスへと変えたスゴい人が本日登場する。
2004年、チーム発足。
2006年、ドイツW杯でのパフォーマンスを皮切りに各国で公演。
サッカーと音楽を融合させた唯一無二のそのスタイルに世界中が熱狂している。
サッカーに、そしてパフォーマンスにかける情熱の源に迫ってみよう。

さあ…
球舞 -CUBE-
代表
Marco.様の登場です!

サッカーとの出会いは幼稚園時代

もともと体力には恵まれていたのか、力を持て余していたような子どもでした。
それを見ていた両親が、幼稚園にあった体操クラブへの入会をすすめてくれたのです。
その体操クラブの先生が、社会人サッカーチームのメンバーで、先生と一緒にボールを蹴るようになったのが、サッカーに目覚めたきっかけです。
運動神経がよかったのか、サッカーに限らずスポーツ全般が得意でした。
野球もバック転も、一度見ればコツがつかめて、すぐにできた覚えがあります。

夢はプロのサッカー選手

海外にはサッカーのプロチームがあるとは小学生のころから知っており、特にブラジルのペレのプレーに憧れ、プロになりたいと希望をつのらせていました。
そして、小学校6年か中1くらいのころ。
向かいの家に、日本に出稼ぎに来ているブラジル人が住んでいました。
週末になると彼らが近所の河川敷に集まりサッカーをしており、その中に混ぜてもらって異文化交流を通して本場のサッカーに触れていました。
その中に元プロのサッカー選手だったという方もいて、彼からブラジルのチームでのプレーの話も聞かせてもらっていました。
そうこうするうちに進学の時期になり、一応は高校に進学したのですが、その途中からブラジルでのサッカー修行を始めました。

プロを目指し海外で挑戦!

日本とブラジルを往復しながら現地でプレーしていましたが、率直に言って感触は良かったです。これはいけそうだな、やるべきだな、と。
ただ、当時は「日本人はサッカーが下手」というイメージが現地では強く、また自分自身も生意気だったせいもあり、コーチや監督に反抗したりしてうまくいきませんでした。
いろいろなチームを転々とするうちに、19歳のころにあるプロチームのテストを受けて認められました。
ですが、この時ちょうど足首をケガしていたのです。
せっかくのチャンスなので隠していましたが、そのうちにトレーナーに見つかってしまい、チーム入団は叶いませんでした。
次にヨーロッパに渡り、オランダやクロアチアのチームのプロテストに合格したものの、ここでも3回契約に失敗し、それを目処に選手としてのプレーをやめました。
この時が、一番つらい思いをした時期だと思います。

閃きから“球舞”が生まれた

その後一年間ほどあちこちをさまよううちに、とあるダンスをテーマにしたテレビ番組をたまたま見ました。
その番組に出演していたダンスチームは、まったく個性もバックボーンも異なったメンバーが集まることによって面白さを出していました。
これがヒントになり、サッカーとダンスを組み合わせたらきっと新しいものができるはず、と閃いたのが「球舞」のはじまりです。
ちょうどその頃近くにいたのが、フットサル出身者とミュージシャンでした。
彼らのように、サッカーを軸に持ちつつ異なった個性を持つ人を集めることによって「球舞」という形ができてきました。
サッカーと音楽、そしてダンス。
当時このようなパフォーマンス形態は外国にもなかったため、きっとインパクトを与えられるはずだ、との目論見は持っていました。
結成した時点でドイツW杯が近かったため、まずはそこでのパフォーマンスを目標にして、実際に現地で公演を行った際は非常な反響をいただけました。
その際に現地のFIFA関係者の目に留まり、そこからさらに新しい舞台を紹介され、少しずつ活動の場が広がっていきました。

合言葉は「すべてはサッカーのために」

自分自身も、またメンバーもそうですが、まずはサッカーありき、という姿勢でやっています。
その上で、誰もやっていないようなことをやる。
これを基本的な姿勢にしています。
もともと、自分自身もサッカーしかしてこなかったような人間なので、それならばこの方向を突き詰めてしまおうと。
そんなスタンスでやってきたら、同じような仲間と出会い、それが更なるつながりを生んで現在の球舞になっています。
それだからこそ、メンバーが安心して活動できる場をつくる立場として、統率力の必要性は日々感じています。
また、昨年から、地域の子どもたちを対象に塾も開いています。
こちらもまた、サッカーのために役立つ技術を中心に教えています。
僕たちはプロ選手ではなく、あくまでパフォーマンスとしてのサッカーに特化した集団なので、教えることもボールのコントロールなどがメインです。
ただ、それを面白いと感じてくれる子どもや、実際に上手くなっている子どもがすでにその中から現れてきつつあります。
これは嬉しいですね。
この子たちがゆくゆくは未来の球舞メンバーになるのか、あるいはまた違う新しいことをやるのか、それも楽しみにしています。

できないことなんてないんだぜ!

僕は常々、「できないことはない」と言い聞かせています。
思い描いたり、口に出したりしたことに向けて、一歩踏み出してみてほしいです。
僕自身、サッカー選手にはなれませんでしたが、球舞としてマンチェスターユナイテッドのグラウンドでパフォーマンスができましたし、選手に近い場所に立つことはできました。
思ったことは、何らかの形で必ず叶います。
行きましょう、「前のめりめで。」

取材を終えて・・・

スポーツ少年がサッカーと出会い、一時はプロを目指すも果たさず。
しかし、その過程における経験がパフォーマンスとしてのサッカーという新しいスタイルを生み出した。
サッカーと音楽、ダンスを組み合わせたそのスタイルは、当時は世界のどこにもなかったものだという。
そして現在、彼ら球舞は世界各地のスタジアムを沸かせ続ける「チーム」へと成長を遂げた。
サッカー選手にはなれなかった、と語るMarco.氏だが、はじめてサッカーボールを蹴った時の強い感動、その後のプレイヤー経験、それらがすべて一体となって今に活かされている。

プロフィール

Marco.(まるこ)
埼玉県出身。
小学生の頃にサッカーに出会い、高校生時代からブラジルのサッカーチームで研鑽を積む。
その後、プレイヤーとしての経験から、サッカーをパフォーマンスとして発展させることを考え、2004年「球舞」を発足させる。
2006年、ドイツW杯でのパフォーマンスを皮切りに、世界各地のスタジアムやステージに出演、いずれも好評を博している。
2009年には『Newsweek』日本版誌上にて「世界が尊敬する日本人100」に選出。
2014年には、英国・マンチェスターユナイテッドの本拠地「オールドトラフォード」にて世界初となるハーフタイムショーを実施。
サッカー、ダンス、生演奏の音楽を組み合わせたそのスタイルは唯一無二との呼び声も高い。

◆球舞 -CUBE- 公式サイト
http://tama-mau.sakura.ne.jp/
◆球舞塾 HP
http://www.cube-mau.jp/juku
◆球舞Marco オフィシャルブログ『まえのめりめで。』
http://ameblo.jp/marcojapan/

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