倒産寸前の自転車店を日本一のベンツ販売店へ成長させたスゴい人!

本日登場するスゴい人は、メルセデス・ベンツの日本国内専売ディーラー「シュテルン店」の第1号店の創業者のスゴい人!

同社は倒産寸前の自転車店からスタート。
お客様が一人もいない状況から着実に成長し、オートバイを扱うようになり、自動車を扱うようになり、そしてメルセデス・ベンツ日本が三菱自動車と共同で販売強化のために新たな販売網をつくる際に白羽の矢が立ち、1号店となった。
メルセデス・ベンツ日本では販売台数や前年からの伸長率、顧客満足度などをもとに評価・表彰しており、2007年には前年度の販売拠点212社中優秀販売店のAクラス第1位に選ばれた。

自転車店を始めて68年が経ち、今年90歳を迎えられたスゴい人の想いとは?

さあ…
株式会社シュテルン中央
取締役会長
中嶌武夫様の登場です!

「縁」

終戦直後、軍隊から帰って代用教員になり、勉強のために上京して早稲田大学の夜学に通うことになりました。
ふとした縁で10歳年上の自転車屋を始めようとしている方に出会い、夜学に通いながら昼間は自転車屋を手伝いました。
ところが2年経った頃、この店はもうだめだからどこへでも行けと言われました。
生徒に送り出されて上京したのにおいそれと帰るわけにいかず、他に行くあてもない私は、その自転車屋を借金ごと引き継ぎました。

それからは不思議なご縁の連続です。
自転車部品屋さんが「お客様を集める方法を教えてやる」と言って、自転車の掃除を無料ですることを教えてくれました。
言われたとおりにやってみても、最初は全然相手にしてもらえません。
しかし1週間ほど通い続けると、「やってみろ」と言って掃除をさせてもらえました。
次に行くと「パンク貼りはできるか」と言われ、パンク貼りをすると、それから不思議なご縁でお客様になって頂きました。

自転車が順調になると、ある時「お前、オートバイはやらないのか」と言われ、「はい、やります」と言ってオートバイを扱うようになりました。
そして、オートバイが順調になると「自動車はやらないのか」と言われ、お客様に導いていただいてやってきました。
三菱自動車との取引の中で、メルセデス・ベンツ日本が三菱自動車と共同で販売強化のために新たな販売網をつくる時に選ばれ、シュテルン中央を始めました。
人間の出会いというのは不思議なものです。
あの時にベンツをやらせてもらっていなかったら、今の当社はありません。

中国の言葉に「大富由命 小富由勤」という言葉がありますが、振り返ってみるとまさにその通りだと感じます。
「小さな財産は勤勉によって得られるが、大きな財産は運命によって得られる」という意味です。
努力は大切ですが、その人なりの大富は運命のような、天命のような大きな力によるのです。
天命をいただける生き様とはどんなものかとよく聞かれますが、我欲のためはなく、世のため人のために生きることではないでしょうか。

お客様に喜んでいただくということは最高の生き様だと思っています。
果たして喜んでいただけているか分かりませんが、ただ、喜んでいただいた結果として今日まで続いているのではないかと思います。
毎時分、すべてにありがとうと思うのです。
生きさせていただく、やらせていただくことに感謝し、みんなが喜びあえることが幸せだと思います。

◆メルセデス・ベンツ中央
http://www.stern-chuo.co.jp/

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