4000人以上の弟子を持つ“江戸芸かっぽれ”家元のスゴい人!

本日登場するスゴい人は、全国に4000人以上の弟子を持つ「櫻川流江戸芸かっぽれ」の家元のスゴい人!
それだけにとどまらず、彼は日本にたった4人の幇間(太鼓持ち)であり、日本舞踊の師範でもあり、俳優としてドラマに出演した経歴も持つ。
芸能の世界でマルチに活躍するスゴい人だが、幼い頃の夢は「ボクシングの世界チャンピオン」だった。

彼が歩んできた道のりとは?

さあ…
櫻川流 江戸芸かっぽれ
家元
櫻川千代助様の登場です!

「粋」

母が家元だったので幼い頃から踊りは見ていましたが、スポーツが好きで、高校生まではボクシングの世界チャンピオンになるのが夢でした。
また英語に興味があり、高校時代から語学学校に通っていたため、父に勧められてホテルの専門学校へ入学し、ホテル業務のすべてに興味を持ちました。
ある時、海外研修のために飛行機に乗ると、客室乗務員はホテルで言うフロント、客室係、レストランなどあらゆる仕事を行うことを知り、それからは客室乗務員を目指しました。
ところが、就職活動の時期にオイルショックが重なり、客室乗務員の採用がなくなったのです。
ホテルに就職しましたが、心から客室乗務員を目指していたので満足できず、20歳の頃にふと家業を思い出して芸の道へ転向しました。

踊りから始まり、幇間、そして舞台やドラマを経験し、CDも出しました。
幇間の仕事はお客さまをおもてなしすることなので、ホテル学校で学んだことが活かされましたね。
毎日全国を飛び回る日々の中でついに体を壊してしまい、母が亡くなって家元を継いでからは、家元の仕事を中心にしています。

時にはガクッと落ち込むこともありますが、自分の中に挫折を乗り越える3つのパターンを持っています。
1.ゴム風船のように跳ね返すこと
2.「自分が悪かった」と受け入れること
3.「知らない」とケツをまくる事

これは、幇間としてたくさんの方のお話を聞いたり大勢の弟子の相談に乗ったりする中で見つけ出した方法ですが、これを持っている事であまり挫折を感じることは無くなりました。
そして、落ち込んだ時は苦しくなるまで徹底的に悩むこと。ここでいい加減になってはいけません。
私は悪いことがあれば次に必ず良いことがあるという振り子の法則を信じていますし、何か悪い事があった時には「神様はそんなことをするはずがない」と思い、必ず自分に原因があると思っています。
勿論、性格が違うように乗り越え方も人それぞれ、私のやり方が誰にでも合う訳ではありません。
しかし、それを考えるのが面白いのです。
何事もまずは自分で考え、その後でいろんな人に聞いてみる。自分で考える力が無ければ何も乗り越えられませんからね。

かっぽれはバブルの頃に習い事として流行しましたが、現在は娯楽が多様化し、年齢と共にリタイアされた方もいて、弟子の人数は減少傾向にあります。
V字回復は望みませんが、今の人数を維持し、次の世代へつなぐことが私の目標です。

◆櫻川流 江戸芸かっぽれ
http://kappore.jp/

この記事が気に入ったら
フォローしよう

最新情報をお届けします

Twitterでフォローしよう