腕と腕を組み合わせ、どちらの腕っ節が強いかを競う腕相撲。
この腕相撲を、世界共通ルールにのっとり競う、アームレスリングという競技があるのをご存知だろうか。
世界選手権では世界中の腕自慢が集まり、戦いを繰り広げる。
そんな世界の豪腕揃いの中、No.1になった日本人が本日登場するスゴい人。
彼は全日本選手権80、90、100kgの3階級を制覇し、2010年世界選手権86kg級優勝という輝かしい記録を持つ。
彼がアームレスリングと出逢ったきっかけは?
アームレスリングに対する想いとは?
さあ…
アームレスリング
世界チャンピオン
山本祐揮様の登場です!
「常に前進」
子どもの頃から父と腕相撲をしていました。
腕相撲が強いと認識したのは、高校生の頃。
クラスに腕相撲が強い人がいて「山本もやってみようよ」と声を掛けられて戦うと、あっさり勝ってしまったのです。
それから上級生である2、3年生にも全員勝ってしまい、学校内No.1になってしまいました。
数年後、父が焼肉店を経営することになり、私は店長として手伝うことに。
何かお客様を呼べるイベントが無いかと考え、当時右腕を骨折していたので「腕相撲をして私の右腕に勝ったら焼酎1本プレゼント、左腕に勝てば半額」というイベントをしました。
右腕は痛みで2人に負けたのですが、この負けに悔しさを覚えたのです。
「腕相撲だけは負けたくない!」
骨折が治った後、負けたお客様を探し、お店でリベンジまでしました。
噂を聞きつけて毎日挑戦者が現れ、お酒に酔った人を相手にするので無理難題のハンデを受けて戦っていると右腕を壊してしまいました。
ある時、閉店間際にやってきたお客様に「ご注文は?」と尋ねると「腕相撲!」というのです。
そのお客様は小柄なのに腕が異様な太さで、「何かされているのですか?」と聞くとアームレスラーでした。
その方を倒し、仲間の方も連続で倒すと、競技をやってみないかと誘われたのが、アームレスリングとの出会いでした。
材木置場の練習場に行き、競技台の上で戦うと全く勝てない。力が入らないのです。
力だけでなく技術があることを知り、練習の仕方も変わり、どんどん楽しくなっていきました。
3ヶ月後に出場した大会で全勝優勝し、大会で勝つ喜びも知りました。
全日本大会で優勝し、世界大会の切符を頂き、世界でもチャンピオンになりました。
アームレスリングを知ってもらうためにメディアに出た事で、勝って当たり前という世間のプレッシャーに精神的に追いつめられ、負けないための練習に変わった時もありました。
しかし「このままではダメだ!」と思い直し、階級を上げて、勝つための練習に変える事で精神的なプレッシャーから脱却できました。
守っていては、成長はできません。常に前に進み続けないとならないのです。
今は80、90、100 kg級のチャンピオンではありますが、圧倒的な強さを手に入れる為、無差別級のタイトルを狙っています。
僕が日本人初、アームレスリングだけで生計を立てるという意味の「プロアームレスラー」になる事で、子どもたちに腕相撲が強いだけでも世の中で活躍できるという姿を見せて夢を与えたいです。
◆山本祐揮オンライン後援会
http://www.athleteyell.jp/yamamoto_yuuki/