本日登場するスゴい人は、今後訪れる超高齢化社会を見据え、在宅医療で支えるスゴい人!
彼は6歳の時に野口英世を知り、医者を志すように。
東京大学医学部、同大大学院博士課程修了後、三井記念病院循環器内科医、宮内庁侍従職侍医を歴任後、マッキンゼー・アンド・カンパニーで経営コンサルタントとして勤務。
これらで得た経験を活かし、2010年、超高齢化社会の問題解決のために在宅医療をメインとした診療所「祐ホームクリニック」を開設した。
その功績から、2015年には第2回イノベーター・オブ・ザ・イヤーを受賞した。
医師からコンサルタント、そして在宅医療へ…。
異色の経歴にはすべて意味がある。
今後訪れる超高齢化社会の課題に取り組む彼が見据えるこれからとは。
さあ…
医療法人社団鉄祐会 祐ホームクリニック
理事長
武藤真祐様の登場です!
「ナンバーワンではなく、オンリーワンを」
6歳から医者を目指し始めたこともあり、勉強は楽しく面白いものでした。
東京大学医学部を卒業して医師になり、さらに同大大学院研究所へ。
挨拶の大切さなど「人間として正しくあるように」と指導者から教わりました。
また、実績で評価される日々の中で、組織名や肩書、学歴に価値を見出さなくなりましたね。
むしろ、自分がやりたい分野で成果を出し、自分が納得できる生き方を選びたい、と思うようになりました。
一方で今後は「問題解決能力」が肝になると確信し、一旦医療界を離れてコンサルティング企業のマッキンゼー・アンド・カンパニーに入りました。
実は、医師と経営コンサルは似ています。
事実から仮説を立てて解決を目指す過程は同じですし、多面的な見方ができればより良い問題解決策が出せます。
私は医師とコンサルそれぞれの業界でナンバーワンになるのではなく、双方のスキルを兼ね備え、さらにマネジメント能力を高めたオンリーワンになることを意識しました。
そんな気持ちで2年間、マッキンゼーでスキルを高めた後、40歳手前の2010年、在宅医療に挑もうと独立しました。
高齢化社会を必ず迎える中、病院の外で過ごす方が確実に増えます。
だからこそ在宅医療が必要です。
私は患者の皆様が人生の最後を「幸せだ」と思って過ごせる場を作りたかったのです。
そのために自分がやりたいことをやれる組織を作りました。
そして、イノベーションできる現場に自分を置きたかったのです。
私が組織として提供したい価値は5つあります。
1.臨床(質の高い在宅医療提供)
2.教育(国内の医学部学生、研修医の受け入れ・在宅医療研修プログラム作成)
3.臨床研究(在宅医療分野の臨床研究など)
4.経営(職員に経営に携わる機会を作る)
5.イノベーション(ITなどの先端技術を活用し、医療における新しい仕組みの提案)
この価値の下で働く人のモチベーションが保たれる環境を維持し、患者の皆様に良いケアを提供することを目指しています。
鉄祐会に行くとやりがいがある、キャリアがつくと言われるような場や文化をつくることも目標です。
私も挑戦を続けます。
シンガポールでは4月からロボットをヘルスケアに活かすプロジェクトを開始しました。
これが成功したら日本、いや世界での実現を目指します。
何を行うにも苦労はあります。
しかし、失敗や挫折は解釈次第。
事実と解釈は別。
すべて成功へのステップと捉えれば未来への財産に様変わりします。
先のことは全て不確実なのですから、むしろそれをも楽しむ気持ちで挑みたいですね。
◆祐ホームクリニック
http://www.you-homeclinic.or.jp/