資源が循環する社会を生み出す新たなリサイクルインフラを構築したスゴい人!

本日登場するスゴい人は、不要になった衣料品やプラスチック製品をリサイクルし、バイオエタノールや再生資源として再利用する仕組みを構築したスゴい人。

2010年に衣類回収事業の「FUKU-FUKUプロジェクト」、2012年には環境省と連携してプラスチック製品回収の「PLA-PLUSプロジェクト」を立ち上げ、ユニークな技術やネットワークを活かし、使わなくなった製品を回収・再生資源化している。
無印良品、パタゴニア、スターバックス等国内外有数の企業が参加し、回収場所は1650箇所に及ぶ。
2015年10月21日、東京・台場にて映画バック・トゥ・ザ・フューチャー2に登場した車デロリアンを、服を原料に生産したバイオエタノールを含む燃料で動かし、大きな話題を呼んだことも記憶に新しい。

さあ…
日本環境設計株式会社
代表取締役会長
岩元美智彦様の登場です!

「ワクワクを大切に」

環境を考えるようになったのは、繊維商社で働いていた頃。
熾烈な価格競争の中、安く大量に作っては廃棄を繰り返す現場を目の当たりにして、捨てない技術を確立する必要性に駆られました。
これまでのリサイクルは紙や木、ペットボトルを集めて土木資材等にしていましたが、1回きりではなく何度も再生資源化して循環できるような技術と仕組みを探求しました。

私達が考え出した循環型リサイクルは、石油から作られたポリエステル衣類を、再び新しいポリエステル衣類を作るための原料に戻すというものです。
不要になった衣類から新しい衣類ができる。
製造時の機械燃料以外、素材原料に石油は使わずに、全く同じものを創り出すことが出来るということです。
何十回再生しても、同じ物が出来るのです。

衣料品を回収して、そのうち綿繊維からエタノールを生産するFUKU-FUKUプロジェクトでは、いかに効率よく資源を集めていくかが大切だと思い、これまで各企業がバラバラに回収していた不用品回収の方法を一本化させました。
今では多くの企業がプロジェクトに参加してくれていますが、最初はどこも門前払いでしたね。
「服からエタノールが出来るんかいな!」って、信じてもらえませんでした。
壁にぶつかった時には、原点に戻るための、これだけは誰にも負けないという「オンリーワン」を持っている事が大切です。
私の場合は「環境」です。

1年間に家庭から排出されるごみ(4500万トン)をすべてエタノールにし、その原料から約1000万トンのプラスチックが生産可能。これは日本のプラスチック年間使用量と同じです。
企業から排出されるごみに至っては、この10倍もあるんです。
地上資源だけで必要な燃料や資源を全て賄うことが出来れば、石油は一滴もいらなくなります。
循環型リサイクルで回せる世の中が出来れば、地下資源の争奪が原因となって起こる紛争をなくすことができると、私は考えています。

そして、地上資源が循環する社会を作る為には仕組みと技術も大事ですが、「消費者参加型」であることが必要不可欠です。
ただ「リサイクルをしましょう」と言っても、消費者の皆様の心にはなかなか響かないのです。
皆様から回収したいわば資源で別の製品を作る、夢のあるワクワクすることを考えて、消費者の皆様にも楽しく参加していただくことで循環型社会は出来上がっていくのです。
2015年10月に映画「バック・トゥ・ザ・フューチャー パート2」に登場したクルマ型のタイムマシン「デロリアン」を再現した時には、みんな本当に楽しそうに参加してくれました。

リサイクルインフラの整備に向けて準備は着実に整い、おかげさまで今では世界からも注目されるようになりました。
ぜひこの活動にご参加下さい。

◆日本環境設計株式会社
http://www.jeplan.co.jp/

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