100年続く老舗メーカーを廃業の危機から回復させたスゴい人!

本日登場するスゴい人は、2つの企業を経営する経営者のスゴい人!
彼は1908年より続く石けん・化粧品製造業企業“松山油脂株式会社”を営む家庭に生まれ、1994年、同社に入社。
1995年より自社ブランド「Mマークシリーズ」を発売し、同社を廃業の危機から回復させた。
2000年には自社ブランド「MARKS&WEB」の商品を企画・販売する“株式会社マークスアンドウェブ”を創業し、2002年より全国へ直営店を展開。
現在、80店舗を展開し、社員数は2社合計534名となった。

さあ…
松山油脂株式会社 代表取締役社長
株式会社マークスアンドウェブ 代表取締役社長
松山剛己様の登場です!

「まず、やってみる」

子どもの頃は勉強ができて、大学卒業後は広告代理店に入社。
長い間、自信満々でした。
しかし、その後、転職した商社で会社に貢献できなかったことで、みごとにその自信が崩れ去りました。

実感できないくらい大きい規模の仕事を動かす会社勤めで挫折を経験したことと、幼い頃から工場が身近な環境で育ってきたことから、「手を動かしてモノをつくり、それをお客様に届ける」そんなプロセスが実感できる仕事の方が向いているのかもしれない、と考えるように。
バブル崩壊の影響もあり売上が落ち込んで、父は廃業を決めていましたが、私は家業に戻る決心をし、入社しました。

当時は、大手企業から委託された製品をつくる「下請け」の仕事のみで、世相もあり売上は下降の一途。
会社の将来やスタッフの成長を考えると、相手企業の状況に左右される下請けでは会社の継続は難しいと感じ、新たに自社ブランドをつくろうと考えました。
自社ブランドをつくって販売することは、今までの依頼先の競合相手になるということですから、両立は難しく、どちらかを選ぶ必要がありました。
会社の将来を考えると失うものは何もない、という気持ちで躊躇なく自社ブランドに絞ることに。
ただ、当時社長だった父の元で働いていたスタッフの中には、大きな方向転換を受け入れられずに辞めたスタッフもいました。

事業は色々な人に協力してもらわないとできませんから、一緒に働く仲間はとても大切です。
私は、仕事は登山に似ていると考えています。
登山は、頂上で見たい景色や達成感を共有できる仲間と一緒に登りたいもの。
仕事でも、人柄やどんな夢やビジョンを持って働きたいのか、共有することを大切にしています。
そのため、スタッフは全員自分で面接し、互いに夢やビジョンを話してきました。
人の考え方は変えられないけれど、「こうなりたい」「あれがしたい」と考えて行動すれば、能力は後から伸びてくるものです。
湧き出るような情熱、やる気といった熱意を持つことが、自身の成長につながると思います。

仕事において大切なのは、まずやってみる、走りながら考えることと、遠回りしてでも成功するまでやり続けてみること。
たとえ目標と違っても、やっていると何かが手に入ることがあります。
そうして得たものは、かけがえのないものであることも少なくありませんよ。

◆松山油脂株式会社
http://www.matsuyama.co.jp/

◆株式会社マークスアンドウェブ
http://www.marksandweb.com/

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