武術太極拳・アジア大会で2大会連続メダルを獲得したスゴい人!

2020年に開かれる東京オリンピックにおける、開催都市が提案できる追加種目の候補の最終選考8候補に選ばれている武術太極拳。
太極拳というと、朝の公園で年配の方々がゆっくりと動いている姿をイメージする方も多いだろう。
しかし、本日登場するスゴい人の行う“武術太極拳”は、ジャッキーチェンのように床の上で見事な回し蹴りやジャンプなどを繰り広げ、その型は武術でありながら芸術でもある。

彼は全日本選手権においては現在6連覇中で、4年に1度開催される武術のオリンピックと言われるアジア大会においては2010年日本人初の銀メダルを獲得、更に2014年にも銅メダルを獲得し、日本のエースとなった。
東京オリンピックの追加種目に選ばれた暁には、五輪の華舞台で私たちはその華麗なる技を目にする事が出来るかもしれない。

さあ…
武術太極拳選手
市来崎大祐様の登場です!

「地道な努力」

小学校1年生から武術を始め、コーチが沢山の愛情を注いでくれました。
私は仲間の中では一番センスが無く、いつも怒られながら練習をしていましたが、コーチの情熱を感じるたびに頑張ろうと思うと辛い練習にも耐えられました。

初めての全日本大会は6年生の時。そして、中学3年でベスト6に入ることができました。
この頃、北京オリンピックの開催が決まり、「北京ではきっと長拳が種目に入るから一緒にオリンピックに行こう」とコーチから言われました。
メジャーな競技ではないため大きな目標も持っていなかったので、コーチの言葉にはとても驚いたものの、それからはオリンピックを目指して一層練習に励むようになりました。
高校3年で全日本優勝を掴むことができ、世界で戦うためには中国人より練習しなければならないと実感して大阪体育大学に入学し、1年の春には1ヶ月半単身中国に渡り練習を積みました。
中国の老師は、言葉も全くわからない私にも真剣に教えてくれました。
国同士の関係が嘘の様に、日本人の私にも熱心に本気で教えてくれました。

2008年、結局北京オリンピックの種目にはならず残念でしたが、その頃には武術の奥深さに魅力を感じていたので、辞める選択肢はありませんでした。
その2年後 2010年 アジア大会で銀メダルを取りました。
武術界で初めて新聞に大々的に取り上げられ、多くの人に認知して頂けました。

一番辛かった時期は2012年、回転の練習中に腰を痛め、数ヶ月間身体を起こすこともできず、這う生活になった時です。
当時は回復する兆しも見えず、地獄のような日々でしたが、鍼治療や多くの人の助けのお陰で少しずつ回復できました。
支えてくださった方々には感謝してもしきれません。

とにかく見えないところでコツコツ練習し続けること。
8割以上が地味で辛い練習ですが、大会で活躍することができれば、その姿を通して陰の努力が感動を与えるようになるのです。
太極拳は内臓を動かし、内臓を温めて末端まで血液が流れる有酸素運動ですので、健康にもとても良いです。
身体の調子が悪いから薬を飲んで症状を抑えるのではなく、原因を追求し改善していく東洋医学も近年注目を浴びています。
子供はカンフー、年配者は太極拳で自己治癒力を高め、健康的な人生を送ってもらいたいです。

◆2020年の東京オリンピック正式種目化を目指すとともに、今年の11月にインドネシアで開催される2年に一度の世界選手権へ日本代表として出場し、世界チャンピオンを狙います。
応援宜しくお願い致します。

大会演武映像
https://www.youtube.com/watch?v=miqM_mQwt80

◆太極拳普及のため、運動が苦手な方や若い層にも親しんでもらえるプログラムを提供している「TAICHI STUDIO」(タイチースタジオ)が去年9月に東銀座にOPENしました。
漢方茶や骨格調整など、総合的な健康を提供できるサロンになっています。
体験レッスン随時募集中です。

タイチースタジオHP
http://taichistudio.jp/

この記事が気に入ったら
フォローしよう

最新情報をお届けします

Twitterでフォローしよう