重要無形文化財総合指定保持者である大蔵流狂言師のスゴい人!

本日登場するスゴい人は、狂言師として活躍するスゴい人。
狂言とは、鎌倉時代末期に発展し今日まで約700年間にわたり受け継がれてきた、日本の古典喜劇である。

昭和58年には、文部科学省(当時は文部省)より38歳で“芸術選奨文部大臣新人賞”を受賞。
現在は重要無形文化財総合指定保持者として年間100回以上の舞台に立ち続けている。

桐朋大学芸術短期大学では、早稲田大学卒業後昨年まで48年間にわたり講師を務め、現在は早稲田大学、東都医療大学や全国で行われるワークショップにおいて、狂言を広める活動を行っている。

さあ
大蔵流狂言師
善竹十郎様の登場です!

「衆人皆師」

私の仕事は体が資本ですから、病気をしないように気を付けています。
一番の健康の秘訣は、ストレスを溜めず、ストレスを感じないようにすることです。
思い通りに行かずマイナスに思える出来事も、すべてプラスに解釈して、「あぁ、良かった」と考えるようにしています。
例えば電車のドアが目の前で閉じてしまい、次の電車を待たなくてはいけなくなってしまった時、待つのが嫌だからストレスを感じますね。
しかし考え方を変えると、待つことで次の電車が来るまでの間、考える時間が生まれるし、次の電車に乗ることで新しい出会いがあるかもしれません。
このように、普段嫌だと感じることも期待するように思考を転換するだけで、日々のストレスが減るのです。

私の大切にしている言葉は「衆人皆師」、私以外の人は皆私の師匠という意味です。
道ですれ違った人も、出会ったすべての人が私の師匠なのです。
良いおこないは取り入れ、良くないおこないは反面教師にする。
嫌なことをする人に出会っても、「良い師匠に会えた」と思えば嫌な気分になりません。
これも、思考の転換ですね。
ですから、人のみならず森羅万象が私たちのやっている狂言の師匠なのです。

今後は能・狂言のファンが増えたら良いなと思っています。
私は、日本という国をもっと自慢していいと思っています。
世界にはまだまだ食べられない、教育を受けられない子どもたちが沢山いる中で、これほど平和で恵まれた国は他にないでしょう。
近年、愛国心という言葉は嫌厭されがちですが、日本人がもっと自分の国を知って、愛してほしいですね。
しかし、日本は経済的には豊かになりましたが、歴史や文化、芸術を大切にするという点では、他の先進国に大きく後れを取っています。
みんな生活に追われて働きすぎていて、ゆとりが無いのですね。
ヨーロッパでは、自分の国や隣の国の劇場で今どのような演劇が行われているのかをみんなが知っていて、興味があるもののために隣国の劇場に赴くことも珍しくありません。
日本には能・狂言・歌舞伎・文楽と様々な伝統芸能があるのに、日本人は自国の伝統文化や芸術を知らなすぎます。
それも、ほとんどが観たこともなく遠ざけている「食わず嫌い」だと思うのです。
「行ったって分からない」なんて言わずに、一度気楽に劇場や芝居小屋まで足を運んでみてください。
私たちはもっと伝統や古典に親しんでもらえるように、伝統芸能を教育の中へも送り込んでいきます。

◆善竹狂言会
http://goodbamboo.net/

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